廃棄物のゴリラ

@imasugushine

序章どうせみんなゴリラ


「意味なんて探してたらダメよ、ねぇ、ダーリン。ダーリンのことは良くわからない、犯罪者なのか救世主なのか。でもね、あなたがひとつの終わりに執着があることぐらい分かるのよ?ふふふ、なんでダーリンて呼んでるかって?そんなのはどうでもいいの、呼びやすいからよ。話戻すけれど、私はあなたのことをもっと知りたいわ。わたしのことも知りたいって?いやよ、私はあなたのことだけがしりたいの。なんでって?理由なんか必要ある?理由を教えてあげてもいいけど、後付けしたことしか言えないわよ。だって、これがわたしのお仕事なんですもの。だから、すべての言葉に意味があるなんて固定観念やめたら?やっぱりあなたはまだ人間なのね、わたしは誰なのですって?あら、やっぱりあなた頭があまり良くないのね、だから理由なんてないの。だからまだ人間なのよ、もうここらにしてあげるわ。サヨウナラ、また会いましょうね。」


2012年、君が死んでからずっとこれだ。


僕はただただ地獄のような生ぬるいところでひとつの終わりのために必死に生きてる。とりあえず、必死に。

もしもだけも、君が生きていたなら僕は死んでいただろう。だから、悲しいけれど僕は君が死んでくれて心の奥底では感謝している。だから、これは受け止めなくてはならない僕のひとつの罪なのかもしれない。


だから...だから...君は、天国のような寒いそこで静かに死ねよ。ゴリラだろ?



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