初恋はどんな味?

宵時静空

それは私の初恋

 初恋の味って、なんなんだろう。


 例えばチョコレートみたいに甘いのかな。


 それともコーヒーみたいに苦い、またはほろ苦いのかな。


 よくわからない。だって誰も食べた事、飲んだ事はないはずだ。もしもあるなら、それは好きと言う感情の消去をしたのではないだろうか。


 私はそんな事はない。そもそも初恋自体した事ない。


 そもそも、恋というのはなんだろう。


 愛すとは違うのだろうか。


 ──今はどうでもいいよね……。


 そんな初恋すらした事ない私は最近、気になっている男子がいる。


 ちょっぴりエッチで、それなのに本当に向き合うと純粋で。彼の笑顔を見ない日はない。


 そんな彼の笑顔はとても輝いていて、眩しくて……それでも私は手を伸ばして……。


 もうすぐバレンタインだ。


 だから私は勇気を出してチョコを作る。


 そのチョコの味は——。


 ——私の初恋の味となるような、そんなチョコにしたい。


 受け止めてもらいたい。


 そして教えてほしい。


 私の初恋はどんな味ですか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

初恋はどんな味? 宵時静空 @1703

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ