十代の頃、初めて某マンガで源氏物語を知った時は、「プライドの高い可愛くない女」の葵の上が大嫌いでした。
でも、思えば、深窓の令嬢として育てられ、周りから守られ続け、感情を露わにする必要もないまま人形のように生き、大人になった彼女が、初めて自分の意思でお腹の子を守らなければならない、と思えた時、それが、彼女が初めて自分の手で掴んだ幸せだったのだと思います。気づくのには遅すぎたけれど……。
素直にならなきゃ駄目よ、と教えてくれる葵の上は、生きていれば光の良い正妻になっていたと思います。素敵なお話でした。
作者からの返信
コメントをありがとうございます。
翠子を気に入っていただけたようで嬉しいです
最初を間違えなければ、光もああはならなかったかもと、書いてる私が思いました。
結末はわかっているのに、ポロポロと泣けてしまいましたー(இДஇ )
作者からの返信
たくさんのコメントをありがとうございました。
結末がわかって書いていても、翠子は幸せになってほしかった気がします。
彼女なら源氏を変えられたのではないかという気もするので。
翠子への沢山の応援を本当にありがとうございました。