応援コメント

梅枝 その三十三」への応援コメント

  • 夕霧と雲居の雁のすれ違い……。気になる展開のまま次巻に続くようですね。


    今回は、夕霧と雲居の雁の和歌。
    まずは夕霧から。

    つれなさはうき世の常になり行くを
    忘れぬ人や人にことなる
    (あなたの冷たいお気持ちは、辛い世間の人並みになってゆくというのに、あなたのことをずっと忘れられずにいる私は人並みの男ではないということでしょうか)

    これは雲居の雁のつれなさを恨んだ和歌です。恨みつつも、自分は辛抱して待っているのですよと訴えています。

    この和歌に対して、雲居の雁が詠んだのが次の歌。

    限りとて忘れがたきを忘るるも
    こや世になびく心なるらむ
    (これを限りにとあなたを忘れられない私を忘れてしまおうとしているあなたこそ、世間に流される心の持ち主ではありませんか)

    雲居の雁にしてみたら、他の女との縁談について手紙に何も書いていない夕霧の心こそが恨めしい。だから、「私はあなたのことをずっと想っているのに、あなたは私を忘れようとしているじゃない!」とプンプン怒っているわけです。



    次巻はいよいよ光源氏の栄華が絶頂に至るお話ですな。夕霧と雲居の雁の恋の行方も気になるし、見逃せない!!

    作者からの返信

    物語が盛り上がってきたぜ!