応援コメント

梅枝 その十四」への応援コメント

  • ここらへんのくだり、和歌が連続して続いているから、和歌を現代語訳しないと光源氏たちが何言っているかワケワカメになってしまう……!
    和歌が重要なコミュニケーションツールだった時代に作られた小説だから、どうしようもないですな(^_^;)

    というわけで、今回は弁の少将と蛍兵部卿の宮の歌ですね。
    まずは弁の少将から。

    霞だに月と花とをへだてずは
    ねぐらの鳥もほころびなまし
    (あの霞が月と花を隔てずにいてくれたら、月光の明るさに「もう朝なの?」と勘違いして、梅枝を寝床にする鶯が鳴き出してくれるのですけれどね)

    「ほころぶ」は「鳥が鳴き出す」という意味があるそうです。

    次は蛍兵部卿の宮の和歌ですね。

    花の香をえならぬ袖にうつしもて
    ことあやまりと妹やとがめむ
    (このように芳しい香りを、頂戴した立派な装束の袖にたきしめて帰ったりしたら、「どんな美しい女性と過ちをしたのかしら?」と我が妻に咎められてしまうでしょうね)

    これは、兄の光源氏から贈られた薫物の素晴らしさを詠んだ和歌です。
    で、この和歌を聞いた光源氏が「それはまたひどく弱気ですね」と笑っているのは、そんなことぐらいで嫁さんにビビるなよwwwと軽口を弟に言っているわけです。

    次回、光源氏が蛍兵部卿の宮の和歌に対応する歌を詠みます。

    作者からの返信

    このへんは和歌が連続しているためにアキラさんの負担が増えてしまって申し訳ない。
    ほんと感謝感謝です。