応援コメント

梅枝 その十二」への応援コメント

  • >まだ幼少だったころ、韻塞ぎの席で、「高砂」を謡ったのもこの人なのだった。
    賢木の巻のころだから、もう14年くらい前のことですね。時が流れるのは早い……。

    今回は、蛍兵部卿の宮と光源氏の和歌ですね。
    まず、蛍兵部卿の宮から。

    鶯の声にやいとどあくがれむ
    心しめつる花のあたりに
    (私が心惹かれている花のあたりで、鶯の鳴き声のごとき美声で「梅が枝」を謡うのを耳にすると、我が心はいよいよ体を脱け出てさ迷うことでしょう)

    弁の少将の歌声と、美しい紅梅が咲き乱れる六条院を褒めたたえている歌ですね。
    次は、光源氏の歌です。

    色も香もうつるばかりにこの春は
    花咲く宿をかれずもあらなむ
    (花の色も香りもあなたの身に沁みつくほどに、この春は梅花咲く我が屋敷に絶えず遊びに来て欲しいものですね)

    うちの家の梅の匂いが体に沁みつくほど頻繁に我が家に遊びに来てくださいね、と仲のいい弟・蛍兵部卿の宮に言っているわけです。
    髭黒のおっさんに玉鬘を掠め取られて傷心中の弟のことをちょっと気づかっているのかも……?(^_^;)

    作者からの返信

    私たちがすぐにおっさんになってしまうのも時の流れのせいですな。
    時の流れは恐ろしい……。