あとがき

本作は2017年1月から2月までの1ヶ月間の間に書きあげた掌編集です。

 本格的に小説を書きたくて、勉強のために書き貯めたのがこの月迷町奇談です。

 書いていた時は1日一編をノルマにネタを思いついたらそのネタがどう活きるかを考えながら書いてみました。

 本作の舞台である架空の町「月迷町」のもともとのアイディアはだいぶ前、確か2011年の冬ごろに思いついたのが最初だったと思います。最初に「月が迷って夜が明けない。誰が呼んだか月迷町」というフレーズだけが浮かんで、この街では不思議なことが起こるという事だけ決めました。

 その後に、魔法使いたちが訪れる古書の町であることが設定を書いていくうちに決まっていき、大体今の形になってきました。

 最初の構想では長編の設定だったのですが町の細かい設定を考えているうちに細かな設定を書かない方が魅力的になるのではないかと思い大分設定を書いてない或いは考えずに書きました。

 そういう経緯で作られたのでこの作品は掌編という形式が一番合っていると思っています。まぁ、いつか月迷町を舞台にした長編も書きたいですが。

 本作を書くきっかけになったのは稲垣足穂の「一千一秒物語」を読んだのが大きかったと思います。この本は掌編集になっていて、こんなに短くてもいいのか、と文章の自由さを改めて感じることができた作品です。「一千一秒物語」ではよく月が出てきてそれも影響を受けているところです。

月迷町のモデルになった町は佐藤明機の「楽園通信社綺談」「ビブリオテークリブ」などの舞台「ヘブン」です。形的には全然違うのですが、どんな不思議なことでも起こりそうな雰囲気を持った町と言うところに強く惹かれる作品です。これはマンガなのですがかなり影響を受けています。魔法猫のイメージはこのマンガに出てくる猫たちが元になっています。

取りあえず、月迷町奇談はいったん終了です。

本来ならば練習用として自分の机の引き出しに入れておくべき作品を公開したのはちょっと自分の位置を確認したかったからかもしれません。

この2カ月は小説を書く上で必要なものをたくさん学べた気がします。1日一編のノルマも最初は無理かと思っていたけれどやってみると1ヶ月続いたので「書く」ということが習慣になるかもしれないと思いました。

次の話はまだ準備中なので、いつ再開できるかはわからないのですができるだけ早く戻ってくるつもりです。その時までしばしのお別れ。

また更新したら覗いて見てやってください。

それではここまで読んで下さった読者様に最大限の感謝を。

ありがとうございました。

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