第24話 ジグソウパズル
ある寒い日のこと。私は急ぎ足で家へ向かっていた。
仕事場では今日あたり雪が降るかもしれないという話だった。なんでも雪の前兆が落ちていたらしい。この町で冬を迎えるのは初めてのことだった。どれくらい降るのかさえ分からない。私は雪が降る前に家に帰るつもりだ。と、コツんと何かが頭に当たった。下を見ると白いジグソウパズルが落ちていた。
なんだと思って道を見ると、点々と白い物が落ちている。雪か?と思ったが近づいてみるとどれもパズルピースだった。空を見ると白い欠片が降ってきている。やはり雪だ。しかし手に取ってみると小さいパズルピースだった。それは形を確認するとすぐに溶けてしまった。そして仕事場での話を思い出した。雪の前兆が落ちていた?
私は空をよく見てみた。そして驚いた。
雲がジグソウパズルを崩したように端から雪になっていたからだ。
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