丁寧な描写で物語への引き込み方が強く、雰囲気を楽しめる作品です。真っ白な雪国の世界と、物語にぽつぽつ出てくる黒いものとの対比にぐっときます。それから水晶さんの話はいっつも、「おおお……」と思うよう…続きを読む
物語の運び方。それをリズミカルに進める人物や風景描写。物語を支える基本的な技術力が、どれも僕なんかより優れていて、僕ももっと頑張らなくてはと思いました。雪国には不思議な魅力があります。雪国に…続きを読む
だんだんと物事がわからなくなった祖母は、今日も駅に立った。最期が近付いてもなお、祖父を乗せた列車の訪れを待った。「私」の目を通して、白く雪深い北陸の情景がしっとりと静かで美しい筆致で描かれる…続きを読む
戦争に出征して以来、帰らない夫を、駅舎で待ち続ける祖母の話。すごく、いい話でした。ああ、小説を読んだな、という満足感にひたっております。短編だし、とりあえず読んで、とだけ言いますが。読んでよ…続きを読む
もっと見る