作者あとがきと言い訳
誰かがそばにいて、必要としてくれる。守ってくれる。
もしくは守るよ、大事だよ、そういう気持ちを言葉や態度で伝えてくれる。
嘘や、偽りの軽口や行為ではなく、親でも恋人でも親友でも誰でもいいから、
そんな温かみを日々感じられていたら
この人の行動はどう変わっていたのかな
寂しさ、疎外感って時折、とてもねじれてゆがんで、攻撃性を孕んだりして。
それが、自分に向かうのか他者に向かうのか。
ポジティブに進むのかネガティブに進むのか。
それはとても決まった方式には当てはまる事はなくて
一つ一つの事柄について、どうしたらいいのかと考え出すと途方もありません。
欲して、広げて、侵して、手に入ったとしても、それでも孤独を感じていたら、
それは、きっととても苦しいのだと思います。
そうではない事も今の世の中にはあるけれど、
この人が少しでも、「必要」とされていたなら、何かが変わっていたかもしれない。
そうふと思う事があります。
単純に人間のからだとこころの欲するものを、すがすがしく、健康的にかけたらいいな…と思って最後はあのような終わりにしました。
ルークが白尾の上位に上がり最終的にラスボス的な対立軸になる…とか他にも色々案はあったのですが、自分の中では一番(と言える程)幸せな終わり方になったと思います。
後日談として…
この後すぐ灰耳のロンに良く似た男の子が生まれ
(ロンが亡くなった時には、実はトロ割とお腹もおおきくなっていて)
その子はとても性格がロンなのでしたというオチまでは考えております。
スーラの生い立ちとか、ルークとキヌのなれそめとか、
ロンとハナの子供はどうしたとか、石と神域の関係なんかも、
まだまだ拾い足りないところもあるので、いつかそういう物語も書いてゆけたらと夢想しています。
拙い文章と物語でしたが、
最後まで読んでいただき本当にうれしいです。ありがとうございます。
黒須カナエ
光の檻 黒須カナエ @kurosukurosu
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