オスシの「オ」はオレオの「オ」なのか

響きハレ

オスシの「オ」はオレオの「オ」なのか

3059年歴史食べ物学会第68回大会発表予稿

ワークショップ「なぜオレオは消滅したのか」

ヤマノ・モリシタ



オスシの「オ」はオレオの「オ」なのか


 2016年に突如としてオレオが消滅したことは、国連機関の史料から事実であることが分かっているが、その後の4度の世界大戦により史料が散逸してしまったため、オレオ消滅の経緯や、そもそもオレオがどのような食べ物であったかということは、歴史食べ物学会の大きな謎となっている。オレオが3文字だからという理由で消滅したという説が長らく定説とされてきたが、前世紀末に否定されて以来消滅に関して有力な説は提示されていない。

 オレオの構成に関しては、3044年のヤマザキ史料の発見によって、2つの「オ」と名づけられたものが「レ」と名づけられたものを挟むような食べ物であるという説(ヤマモト 3045)が注目されるようになった。「レ」とは、21世紀のフランス語で牛乳を意味する「lait」(レ)のことではないかという説が有力視されているが(McDougal 3056)、「オ」が何であるかはいまだ明らかになっていない。

 本発表者はオスシ研究が専門なのだが、オスシが何でできていたのかはオレオ同様歴史食べ物学会の大きな謎となっている。しかし昨年オスシ構成に関する興味深い研究(Weber 3058)が発表された。Weberによれば、オスシもオレオ同様に「オ」と名づけられたものと「ス」と名づけられたものと「シ」と名づけられたものからできているというのである。さらに驚くべきは、すでに研究されつくされているとされてきたκ文書にそのことが記されており、しかもその新解釈によればオスシの「オ」はオレオの「オ」と同一だというのである。

 本発表ではこのWeberによる研究をもとに、κ文書の解釈を行いつつ、Weberによる説が妥当であるかを検討する。

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