クリスマスに寿司を食べるわけ

鰐川にわ

なぜクリスマスに日本食?

イエスは言われた。

「彼らに何か食べる物を与えなさい」

弟子たちはイエスに言った。

「しかしここにはパンが五つと魚が二匹よりほかはありません」

イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げてそれらを祝福し、パンを裂いてそれを弟子たちに与えられた。

食べた者は、女と子どもを除いて、男5千人ほどであった。


宣教師が語り終えると、ある日本人が尋ねた。

「パンってなんだい?」

宣教師は答えた。

「パンとは米のことです。我々は主が与えられたパンを主食に生きています」

日本人はひらめいた。

「魚と米、寿司じゃねえか」

日本人がイエスの誕生日であるクリスマスに寿司を売り始めると、貿易のために訪れていたヨーロッパ人たちや国内のキリシタンたちは喜んでこれを食べた。


それ以来、日本ではクリスマスに寿司を食べるようになったのである。

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クリスマスに寿司を食べるわけ 鰐川にわ @wanisan17

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