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第12話」への応援コメント


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    >夕暮れになって出歩くなという意味を考えてみたが、夕暮れてみないとわからないことだった。
    のところ、確かに。と思わず頷いてしまいました。少し真理的なもの(哲学的なもの?)を感じ、何かを納得した気持ちです。

    ルーとオムホロスの会話シーン面白いです☺️。2人の性格の違い、目的の違いを感じます。

    「ツァカタンは報酬をもとめる神」とのこと、平和をもたらしてくれる代償として、何かを差し出さなくてはいけない(生け贄が必要?)と感じました。
    優しいだけ、いいものをくれるだけではないんだなって感じました。
    ただでくれるわけではないんだなって。

    オムホロスが「とらえておいた鼠を結界のなかで殺し」たところ、オムホロスにある意味冷たくも思えるものを感じました。
    今から自分はこれをするという意思は感じるけど、(ゴドウさん以外へ)情は向けない(そしてゴドウさんより自分を優先する)、そういう目でじっと鼠を見下ろしているオムホロスの様子が頭の中に浮かびました。


    >初潮のこない、女の匂いもしないような幼い少女が、ルーには性のない生き物にみえた。
    のところ、まだ性交しない(子を宿せない)、まだ強い性欲も少女は「性のない生き物」なのかもしれないと思いました。
    「性のない生き物」というのは、少女が男であるということではなくて、性衝動や性の欲望、相手を性的にむさぼりたいというグワッとあることが、自分がこうしたい、自分は自分であるという、自分が生き物であるということを認識するときに、性が外せない要素である気がするというか……。(←うまく言葉にできない! もどかしい思いです! 頭に輪郭が浮かんでるのに、と…!)


    オムホロスとゴドウさんの交わり。
    ついに…という気持ちです。
    やっとゴドウさんはオムホロスと会えた。
    やっと交われる。
    それでいて、2人がくっついてイチャらぶ甘々ハッピー♪ …にはならないという、これから起こることへの痛さ、切なさみたいなものも予感しています。

    「荒々しい口づけを歯と血で交わし」交わるオムホロスとゴドウさん。
    清らかな乙女が夢見るような、ふわふわした綺麗で清潔な交わりではなく、肉と肉のぶつかり合い、混ざり合いのようなものを感じます。激しさは、えっちよりも暴力みたいな荒々しさがあり。でも性暴力ではない。なんでだろうと思い…、

    >力づくで組み敷くのはオムホロスであり、ゴドウでもあった。
    のところ、いいな…と思いました。
    2人は対等だと感じました。
    そしてそれは女であるわたしには、そこに入れない、そうなれない関係だなって。
    憧れる気持ちと、羨ましい気持ちが交錯しながら、オムホロスとゴドウさんの交わりを見ています。
    オムホロスは身体には女性的な部分はあるし、完全なる男性ではないんだろうけども、感覚として中性的な男性という印象です。ゴドウさんはキメラで(すき🤍)、言葉を封じられているような状態だけど、健康的な男性という印象です。
    いいなあ、私は普段女同士の女性向けの百合が好きだけど、オムホロスとゴドウさんの関係に、いいなあと憧れ、いいなあと羨ましい気持ちです。そして私はそうなれない、女だから。

    そんな気持ちで、色んなことを感じたり、考えたりしながら、楽しく拝読しています。

    作者からの返信

    性について、ジェンダーについてがテーマなのですが、春ひさぎの性への執着は、性欲ではなく、性虐待を受けた女性が、矛盾した認識で、自分自身を大切に出来ず、同じ性による暴力で自分を傷つけるというものに似ていて、セックスで自分が女である証明をしようとしている、自分自身の存在証明をしようと傷つけているという認識です。

    また、オムホロスとゴドウの性交は挿入によるセックスではありません。オムホロス自身の性欲は血や肉を貪ることなのです。その行為で、相手の情報や感情を自分の中に取り入れることが、オムホロスにとっての性交なんです。