応援コメント

第16話」への応援コメント


  • 編集済

    >女たちとは異質で異端。しかし、人の皮をかぶった夢魔のように正体はさとられず、あるべきものがないだけ。
    のところに特に引き込まれました!
    なんだろう、ここのケセオデールに読んでいてなにかを身近に感じる思いで(?)、印象的で、描写にゾクリとしながら感情移入しています。

    >女主人として、少女として、リビドーなき男として。
    のところ。
    「リビドーなき男として」はケセオデールの気持ちを思うと切ないけれど、「リビドーなき男」という言葉に読んでいるとなんだか安心も感じ、警戒心が薄らぐ思いです。本能的な感覚なのか、読んでいるとリビドーがない男なら、ある程度安心…? 危険な状況にはなりにくい…? と感じながら。

    ケセオデールが庭娘に対して「王女として」(女として)振る舞い、物理的に(身体的に)距離を縮めていくところ、まるでクモの巣のクモと獲物みたいと連想しました。
    娘が狙われている、娘はそれに気付かない。娘からすると、ケセオデールとの精神的な距離が「段階を踏んで」近づいている。ケセオデールの方は「娘を手なずけて」「娘を手繰り寄せて」近づいている。娘はこのままだと危険なのに、惹き付けられて目が離せない…!

    娘からすると危険な状況のはずなのに、ケセオデールは「男」なのに、読んでいるとケセオデールと娘のやり取りにドキドキして、ゾクリとする思いです。
    ケセオデールは男なのに、私なんでこんなに読んでいて胸がどくどくとときめくんだろう…!
    拝読していると、そんな感覚が込み上げてきます。藍上先生の筆力のものすごさを感じています…!

    作者からの返信

    ありがとうございます!

    ケセオデールは、自分の本心を隠して周囲と接していますが、自分では「男」であることを自認しています。リビドーは性欲でもあるので、そういったものをひた隠している。「女」を演じていることでもあります。
    娘が危険というわけでもなく、性的に奔放な世界観なので、ケセオデールは誘惑する時を待っているのだと思います。そのときが来れば、娘がケセオデールを受け入れるかも知れないと、期待しているのだと思います。
    ケセオデールにとって、これは駆け引きの一種なんだろうと思っています。

    いろどりみかん様がドキドキして、ケセオデールに感情移入してくださってとても嬉しいです。