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第15話」への応援コメント


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    ケセオデールの感覚が、はっきりと男性になっていると感じました。

    >いまや別の意味でケセオデールは女の匂いに敏感になっている
    のところも、ケセオデールに(悪い意味ではなく)動物的な印象を受け、今のケセオデールは生き物として男性的な感覚を持っていると感じ、ケセオデールの感覚がリアルで生々しくて、読んでいて、ケセオデールが今ここにいるという感じ、いっそう引き込まれています。

    ハルコーンに抱かれながら「庭係の娘の幻影を呼び起こし」ているケセオデールに、これが本来のケセオデールの性なのだと、ひしひしと感じました。

    >ケセオデールの魂は見も知らぬ異性の肉体に宿り、見慣れた性器をそなえていた。
    のところに、ケセオデールが本来自分に備わっていたはずの性器を、実際の目では見えなくとも、感覚的にはっきりと見えていると感じ(ビジョンを抱いていると感じ)。
    (そしてこの「見も知らぬ異性の肉体」はオムホロス…!?)

    こんなにもはっきりと、本来の自分の性の象徴を感覚的に抱いているのに、今のケセオデールに実物の男性器は備わっていないところが切なくて、痛ましいと感じました。本来あるはずの自分を認識する上で大事なものが、今ないのだと。

    >もはや意識しなければ、ハルコーンのことさえ忘れてしまいそうだった。
    のところ、今もうはっきりとケセオデールにとってハルコーンは、性的な関心がないんだなと感じました。

    ケセオデールは、ハルコーンがケセオデールを大切に想っているのを知っていて、ケセオデールもハルコーンを人として大切に思っているし、決して嫌いではなく好感を抱いているのだろうけども…。

    本来男性のケセオデールにとって、ハルコーンは性欲の対象ではないんだなと感じました。

    >いまやはっきりと意識した。奪われていたのは自分のファルス。
    のところ、とてもクリアに伝わってきました。ケセオデールがはっきりと自覚したのだと感じました。

    >そして、いままでずっと奪われ続けてきた。
    のところ痛ましく。

    >たんせいこめて夫のためになにかしていても、心は日々に盗み見る情欲の恋人を思い、庭をうろついたこともしばしば。
    のところ、ケセオデールの性的な関心はもうはっきりと、庭娘に向かっているのだと感じました。性交的の相手は女性だと認識して、本能的な欲求が向かっているのだと感じました。

    だけど、
    >ケセオデールはハルコーンの愛につつまれているときだけ、彼のためのケセオデールという女になった。
    のところに、ケセオデールは決して望んでハルコーンに抱かれているわけではないのだろうけど、ハルコーンのことは人として嫌いではないし、ハルコーンがケセオデールを大切に想ってくれているから、傷つけたくはないんだろうな…と感じ。「妻」として誠実に(?)役目を果たして(?)いると感じ、ケセオデールの誠実さや、真面目な人柄を感じました。

    もしケセオデールが本来女性で、性の対象が男性で、ハルコーンに情欲を抱いていたなら、ハルコーンはとてもいい夫で、2人は仲睦まじい夫婦だったんだろうなあと少し切なくなりました。

    「男たちが長い旅にでかける季節」が巡ってきて。

    >ファルスをもぎとられた男は女なのか、それとも女の形をした男なのか。単なる畸型した女なのか。 
    とケセオデールが自分自身への考えを深めているところ、とても印象的です。

    ケセオデールが自分に対してどういう結論に辿り着くのか、どう答えを出すのかが気になります。

    >このままだと、決してこたえは得られない。
    のところ、こたえを得るためには行動するしかないんだろうなあと思いました…!

    作者からの返信

    ありがとうございます!

    ケセオデールの気持ちや悩みなど、くみ取ってもらえて嬉しいです。
    ケセオデールの今後がどうなるか楽しみにしていて下さい。