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2024年3月17日 19:33 編集済
魔法使い(マスター)もまたホムンクルスだったのですね!てっきり人間かと思い込んでいたので驚きました…!今までオムホロスの身体の女性的な部分の描写をドキドキときめきながら拝読しているのですが、今回の魔法使いの身体の描写は、ときめきよりも「琥珀の瞳がじろりと動」く様子や「オムホロスをとり囲むあらゆる偽像がオムホロスをにらみつけて」いる様子の迫力に、ヒッ怖い! となりました…!魔法使いに迫力を感じながら、魔法使いとオムホロスの会話が印象的で引き込まれています。特に、「だが最終的に口にする血も肉もおまえ自身のものではないし、ましてやゴドウのでもないんだ」「おたがいのさ」のところに、オムホロス(と魔法使い)はこの先、好きな人と結ばれて幸せに終わりを迎える(?)のではなく、自分のもって生まれた運命から逃れられず、自分を作ったくせに愛してくれるわけでもない親のような存在と、血と肉の泥沼の闘いをしないといけないんだ…と、ホムンクルスの宿命の重さの片鱗を感じた思いです。魔法使いの、「まえに忠告したはずだ。おまえはわざわざ脇道にそれて、かんじんなところで失敗している」のところも印象的です。ここの台詞は特に印象的で、読んでいて(実際にはそうではないのに)まるで自分に対して言われたように錯覚して、引き込まれました。他人事ではないと感じ、いっそう興味関心がムクムクと…!物語の世界に私は居ないのに、自分事のように引き込ませる藍上先生の筆力、なんてすごいんだろう✨と改めて思いました。魔法使いの、「ああ、おまえにすこしでも役にたつ脳みそがあってよかったよ。そうでなけりゃ、張りあいがない」のところ、魔法使いからオムホロスがすこし認められていて、オムホロス良かったねと思ってしまいました…!魔法使いの、「そのとおりだよ、だがな、おなじ修羅場をくぐり抜けて、ここにこうしているものもいるんだ。おまえばかり甘やかせてはいられぬ」のところに、魔法使いたちの世界の厳しさの片鱗を感じました。覚悟もできていない&鍛練もしていない私にはとても潜り抜けられそうにない修羅場に緊迫しながら、オムホロスがどう魔法使いと対決していくんだろう? とドキドキしています。オムホロス頑張って……!(ハラハラ…!)
作者からの返信
ありがとうございます!22歳くらいの頃の作品で、もう30年近く昔になります。その作品が、いろどりみかん様に少しでも影響を与えられていたらと、思って止みません。この頃のようなエネルギッシュな作品を今は作れませんが、少しでも良い作品を作ろうという気持ちになれました。この頃はインターネットもなかった時代だったので一人で書いて一人で満足していました。その頃の自分に聞かせてあげたいです。
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魔法使い(マスター)もまたホムンクルスだったのですね!
てっきり人間かと思い込んでいたので驚きました…!
今までオムホロスの身体の女性的な部分の描写をドキドキときめきながら拝読しているのですが、今回の魔法使いの身体の描写は、ときめきよりも「琥珀の瞳がじろりと動」く様子や「オムホロスをとり囲むあらゆる偽像がオムホロスをにらみつけて」いる様子の迫力に、ヒッ怖い! となりました…!
魔法使いに迫力を感じながら、魔法使いとオムホロスの会話が印象的で引き込まれています。
特に、
「だが最終的に口にする血も肉もおまえ自身のものではないし、ましてやゴドウのでもないんだ」
「おたがいのさ」
のところに、オムホロス(と魔法使い)はこの先、好きな人と結ばれて幸せに終わりを迎える(?)のではなく、自分のもって生まれた運命から逃れられず、自分を作ったくせに愛してくれるわけでもない親のような存在と、血と肉の泥沼の闘いをしないといけないんだ…と、ホムンクルスの宿命の重さの片鱗を感じた思いです。
魔法使いの、
「まえに忠告したはずだ。おまえはわざわざ脇道にそれて、かんじんなところで失敗している」
のところも印象的です。ここの台詞は特に印象的で、読んでいて(実際にはそうではないのに)まるで自分に対して言われたように錯覚して、引き込まれました。他人事ではないと感じ、いっそう興味関心がムクムクと…!
物語の世界に私は居ないのに、自分事のように引き込ませる藍上先生の筆力、なんてすごいんだろう✨と改めて思いました。
魔法使いの、
「ああ、おまえにすこしでも役にたつ脳みそがあってよかったよ。そうでなけりゃ、張りあいがない」
のところ、魔法使いからオムホロスがすこし認められていて、オムホロス良かったねと思ってしまいました…!
魔法使いの、
「そのとおりだよ、だがな、おなじ修羅場をくぐり抜けて、ここにこうしているものもいるんだ。おまえばかり甘やかせてはいられぬ」
のところに、魔法使いたちの世界の厳しさの片鱗を感じました。
覚悟もできていない&鍛練もしていない私にはとても潜り抜けられそうにない修羅場に緊迫しながら、オムホロスがどう魔法使いと対決していくんだろう? とドキドキしています。オムホロス頑張って……!(ハラハラ…!)
作者からの返信
ありがとうございます!
22歳くらいの頃の作品で、もう30年近く昔になります。その作品が、いろどりみかん様に少しでも影響を与えられていたらと、思って止みません。
この頃のようなエネルギッシュな作品を今は作れませんが、少しでも良い作品を作ろうという気持ちになれました。
この頃はインターネットもなかった時代だったので一人で書いて一人で満足していました。その頃の自分に聞かせてあげたいです。