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第1話」への応援コメント


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    読んでいて伝わってくる情景が好きです。

    わたし子供の頃、1人で静かに本を読むのが好きだったのですが、今またその時が再来したような感覚です。昔ハードカバーの小説本を手にワクワクしながら読み進めていた時のことを思い出します。

    藍上先生の御作品と出会ってから、今日はここまで読み進めよう、今日はあと少しだけ作品世界を冒険して眠ろう、と思いながら、現在「キメラの島」を大切に拝読してします。

    >こずえのすきまから、巨大な琥珀の目玉がぎょろりと女王を見下ろしていた。
    のところ、この「黒い手」は魔法使いだろうなあと、眼力すごいなぁ怖いなぁと思いました。

    >女王は毛織りの衣をひざにひろげ、ケラファーンの女たちがするように、色とりどりの糸を針に通して心に浮かぶ神話や武勇譚を縫いこんでいった。
    の特に「色とりどりの糸を針に通して心に浮かぶ神話や武勇譚を縫いこんでいった。」のところと、
    >ケセオデールはひざのうえのやりかけの刺しゅうと針をとり、夢想に耽った。
    のところが特に印象的で、まるで針仕事を通して読書してるみたい!(?) と身近に感じながら、いいな、素敵だな、と思いました。

    ケセオデールは春がくれば結婚する従兄のハルコーンのことを、
    >恋も愛も感じたことはないけれど……
    >激しさはないけれど、特別な目でおたがいをみつめあうようになるだろう。
    >それなのに、このしっくりといかない小さな心のすきまはなんなのだろう。
    と感じているところ、読んでて興味があって、詳しく知りたいなと思いながら読み進めています。

    作者からの返信

    ありがとうございます。

    ケセオデールが如何に女性として育てられて、自身もぼんやりとそれを受け入れていたか。
    今まで男性女性を意識することが無かったのに、状況が変化することで、ケセオデールは自分の中にある違和感に気付いたのです。

    その違和感と気づきがこの章の中心になっていきます。
    ジェンダーに関わることで結構そういったシーンが多いですが、どうぞお付き合いください。