テンプレの中のテンプレという感じでよく、美女や獣っこの成長やおじさんズのたゆまぬ努力が面白おかしく描かれて楽しめる作品だと思います。また、主人公の己が道を進み、その先はどこなんだろうと想像しながら、主人公が巻き起こす騒動が良いスパイスとなり飽きることなく最後まで読めると思います。
作者様のこだわりなのか料理などの内容があまりにもマニアぽいのでコース料理など知らないものが読んだら、料理が想像できない・何を言われているのかわからなくなるところがちょっと残念です。思わず作品を読みながら料理のワードを調べてしまって困りました。
最後に王太子が出てくる場面は駄作以下に作品品質が落ちてしまっているが全く残念です。王太子いらない子?な感じです。もう少し王太子の性格などの肉付けをちゃんとしたほうが良かったと思います。主人公の周りのおじさんズ(味方も敵役も)わかりやすい描き方なのに、王太子は手を抜かれてどこにでもいる腹黒のように書いてしまったので作品の中のキャラ付けに失敗したと思われます。ここが☆一つしか付けれなかった理由です。
これぞ異世界転生ものという直球勝負で挑んだ作品。
現代のビジネスマンが伯爵の三男坊カールに転生し、あるときは美女&美少女の奴隷を連れて魔物退治やダンジョン攻略で無双を繰り広げ、またあるときは経営破綻に陥った領地を立て直すため内政を推し進め、ときにレストラン経営で美食ブームを巻き起こす。
さらには伝説の英雄を巡る歴史ミステリーに迫る。
これまでに描かれてきた異世界転生モノのエッセンスが集約され、高い完成度でまとまったジャンルの最先端にある作品といってもいいだろう。
頭脳は大人でも見た目はわずか10歳の少年が、大人顔負けの偉業や成功を達成していくギャップが面白い。
平和で充実した転生ライフを目指して冒険するカールの活躍が、さまざまな波紋を呼び、世界観や夢が広がっていくストーリーに胸がワクワクする。
異世界転生ってナニ?という初心者の方にも、まずはこの作品からその魅力に触れてみていただきたい。
(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=愛咲優詩)