第3話 辻斬り前編
「うっ、ひぐっ……」
ま、まさかあんなに怒るだなんて、次からは絶対に気をつけよう。そう、絶対にだ。
「まったく、次に無視したら本当に怒りますよ?」
捜査官のお姉さんが俺に語りかけるように諭してくる。なお、顔は全く優しくない模様。
「う、うぅ……」
「返事は?」
「は、はい……」
「小さいです。返事はおっきく、さんはい!」
「はいぃ!」
こ、怖えええええ!!
思わず声が裏返っちまったよ。
つ、次からは逆らわないで言うこと聞こう。
そうは俺は心に誓ったのだった。
────────────────────
俺が泣き止むまでしばらく待ってくれた捜査官さんからの尋問がまた始まった。
「では、先程の話の続きをしましょう」
「はい、分かりました。帯剣の話ですね、帯剣をしていたのはしっかりした理由があるんですよ」
「ほう?どのような理由ですか?内容によってはここから解放して差し上げましょう」
解放キタコレ。はよここから逃げたいしもっともな理由でもでっち上げるか。いや、ここでしくってボロを出したら逃げれなくなる。
強くなるまで。 人生の旅人 @Hirohiro0315
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