第四幕 ―― 理想郷

「おーい、寝坊助たち! さっさと起きろ~。俺様が腕を振るった朝飯が冷めちまうだろ!」


 早朝――喧しい男の声が寝室の扉を通り抜けて壁一枚分のガラス窓を小さく振るわせると、カシアは重たげにまぶたを持ち上げる。


 白い天井、白い壁、白く塗装された樫木のダブルベッドにシトラスの香りがほのかに残る白いシーツ。隣ではヒマワリが気持ちよさそうに小さな寝息を立てていて、まったく起きる気配はなかった。

 まだ残った眠気を振り払うようにしてシーツを払い、カシアは大きく一呼吸して声の主に返答する。


「起きてるよ~、ヒマワリ連れてそっちに行くから~!」

「オーライ、兄弟。お眠り姫さんと連れて降りてきな、いや担いでか? だはははっ」


 担ぐ、その言葉が意味するところはだいたい想像に足りる。

 カシアは嫌々ながらもいつものようにヒマワリの肩を揺さぶった。


「朝だよ、ヒマワリ。朝ご飯ができたってさ」

「……蹴るよ? すごい蹴るよ? ……スヤスヤ……」


 恐ろしい返答に一瞬ビクリと身が縮こまらせて彼女の肩から手を引く、どうやら寝言のようだ。寝る子は育つという格言があるが、それはヒマワリのためにある言葉なのだとカシアは自負している。

 一体どんな夢を見たらこんな台詞が出てくるのかは知りたくもないが、猛獣を扱うように、慎重に、丁重に、ベッドから彼女を引っ張り下ろし肩に担いで寝室を後にした。


 廊下にでると吹き抜けになっており一階のリビングの様子がうかがえる。その廊下をぐるりと一周する感じで突き当たりに差し掛かると螺旋階段があり、カシアはヒマワリに気を使いながら一歩一歩丁寧に段を踏みしめて降りる。


 白い壁、十八畳ほどあるリビング。床一面が木目のフリーリングになっていて、中心に正方形を模った段差がある。さらに中心には円形のダイニングテーブルが置かれており、そのダイニングテーブルに合わせてデザインされた、扇状のソファがどっしりと構えていた。


 そして、ようやく目的地にたどり着くと見た顔がカシアを出迎えた。


「よう、今日もいい尻だな」

「おはようセージ、ヒマワリは朝が弱いからねぇ……」


 カシアの横顔にあるヒマワリの尻、もといドロワーズをマジマジと観察しているのはセージという同居人の男だ。カシアよりも頭一つ背が高く、芥子色の長髪を後ろで一つ結びにしていて留め損ねた前髪がいつも右頬に垂れている。

 服はカシアと同じ白い半袖シャツとズボン。違う点と言えば、腰に巻いたチャコールグレーのエプロンと同色のスカーフくらいだ。




 カシアとヒマワリが連れてこられたこの場所シーヴァ、正式名は《ピクシス・シックス・オブ・シーヴァ》。


 長々しい名前だが貧困も差別もない自然と調和した近代的な都市。箱庭で成人になるまで過ごした男女が移り住む新人類の理想郷ユートピアだ。

 シックス、6番目という名が付いている所から他にも似た都市があるのかもしれないが、事実は誰も知らない。


 人口は820人。医療や福祉、衣食住の全てが保証されていて、望めば能力に応じた仕事を選ぶこともできる。

 そしてシーヴァへ移住した新成人が早く街に慣れるようにと、変わった制度が一つあった。二組のつがいが一つの住居を間借りして交友を深めるというものだ。

 数年を二人きりで過ごした新成人はいきなり多数の輪に放り込まれると馴染むことが出来ず、二人以外の交流を保たなくなってしまうことが多々あったようだ。

 それをケアするために新成人同士のペアのつがいを一つ屋根の下に住まわせて、集団としての少しずつ広げさせようというものだった。


 そうして無作為に相部屋に選ばれたもう一組の一人が、このセージというわけだ。


 それに彼は口が上手く、容姿は凛々しく、誰もが振り向く好青年。

 巧みな話術であっという間に相手の心を掴んでしまう不思議な男なのだが、一つだけ致命的な欠陥があった。


 そのセージが凛々しい眉を動かしアゴを擦って唸ると、


「ヒマワリの胸がもうワンランクでかけりゃ、俺の守備範囲だったのに。何でもっと栄養があるモンを食わせなかったんだよ」


 ――そう、こういう類の人間なのである。


 彼は女性に対して異様な執着心を持ち、他人のつがいに平気で手を出すお調子者だったのだ。

 そして、ヒマワリを担いでいたカシアにもそろそろ限界が来る。


「はぁ、重い……」

「おい、気をつけろ。女に向かって《重い》なんて言葉を使うと後が怖ぇーんだぞ。これ、体験談な」

「へぇ、そうなんだ……」


 その顔は本気と書いてマジと言い表している。

 カシアは数々の失態を犯してきたであろう彼の格言を素直に受け入れ、寝静まった虎の子をソファに落ち着かせた。しびれた手を振りカシアはヒマワリの隣に腰を下ろす。

 向かい側のソファにセージがドスンとクッションを沈ませると、脱いだエプロンを背もたれに投げ掛けた。


「どぅだ~、今日も腕に寄りをかけたんだぜぃ!」


 白いテーブルには作り立ての豪勢な朝食が、盛りだくさんと並べられていた。

 こんがり焼きたてのクロワッサン、程良い半熟加減を残したスクランブルエッグ、ベーコンやトマト、サニーレタスを盛りつけたサラダなどなど。

 歴史資料に出てくる旧世界の食卓を見事に再現していた。

 こんな芸当はカシアも真似できない、彼の卓越した料理スキルが成せる技だった。


「こんなに凄い料理が作れるのに、セージってホント残念だよねぇ……」

「あーん? こんな朝飯喰える奴なんてそうはいねーんだぞ。何が残念なんだ?」

「――それは、アナタのおつむよ」


 吹き抜けになったダイニングの上から流麗な声色が降りかかる。腰まである銀色の長い髪が天窓から漏れた光を反射させ、優雅にはためきながら螺旋階段を下りてきた。


 彼女の名はマツリカ。


 背はカシアと同じくらいで雪のように白い肌。何があっても動じない、大人の女を感じさせる妖艶な顔立ちをしている。体型はグラマラスで体のラインを強調した丈の長いドレスをいつも装っていた。あと左目下の泣きぼくろと、首に付けた黒いチョーカーも印象的だ。


「おう、マツリカ~! 今日も重力に抗う豊満なその胸、たまんねぇな。肩が凝ったらいつでも揉んでやるぜ、何だったら今からでも……」


 セージは指先が卑猥な動きをせながらマツリカを誘うと、


「まったく朝から気持ち悪いわね。その口を溶接されたくなかったら、黙って床に正座なさい」

「はい!」


 冷水の如く冷淡な口調で罵られ、セージは嬉しそうにソファから飛び降りて言われるがまま床に正座をした。彼には自尊心というものが微塵もないらしい。

 マツリカが隣を通りかかるとセージは鼻の下を伸ばして理想的な逆ハート型のお尻を目で追った。

 鼻息荒く床に手を突き、腰を浮かせ、感動を込めて小さく呟く。


「――これはいい尻だ」

「あら、ごめんなさい?」

「ギャッ」


 いやらしい視線を察したマツリカが、床に置かれた手の甲を無慈悲にヒールで踏みつけると、メリメリと悲痛な音がこちらにまで届き、カシアは肩を強張らせる。

 そして無意識に道端のアリを踏み殺した――そんな罪悪感の欠片もない涼しい笑顔がそのままカシアに向けられた。


「おはよう、カシア。お姫様は今日も夢から覚めていないようね」

「うん、いつものことだけどね……」


 暗紅色あんこうしょくの瞳と視線が重なりマツリカはもう一度笑顔をこぼすと、右寄りにジグザク分けされた銀髪にさらりと指を通し、ピンと背筋を伸ばして正面のソファへ腰を落ち着けた。


 彼女はヒマワリとは違い実に品のある女性である。

 それに当然のことながらマツリカはセージのつがいであるが、他のペアとは明らかに異質で奇妙な存在でもあった。二人の関係を古風に例えるならば、《王侯貴族とその奴隷》といった感じだろう。


 そうカシアに思わせるのはセージの下手な態度だけではなく、マツリカ自身が持つ気高さと同性をも魅了する美貌によるところも大きい。

 しかし、カシアの彼女に対する印象はそれだけではない。マツリカが不意に見せる暖かな眼差し、包み込まれるような声音。それは遠い昔から知っていたような……そんな親しみをカシアに感じさせるのだ。


「ハム――」


 突然、隣から寝言が聞こえた。


 小さな鼻をヒクヒクさせて、寝ぐせ頭のヒマワリは大きな瞳をパチリと開く。

 大きく背伸びをして起き上がると純白のテーブルの上にアゴを置いて一言呟いた。


「サイテ~……」

「どうかしたかい? ヒマワリ」


 カシアは手を伸ばして焼きたてのワッフルに一つ摘み、それを頬張りながら理由を尋ねるとヒマワリが不機嫌そうにギュッと眉間にシワを寄せてその問いに答えた。


「気持ちよく目覚めたのに、ニヤケ顔で正座する変態と目が合っちゃったからよ……」

「ウッセー、大きなお世話だ!」

「何よ、雑用係のクセに生意気な口きいちゃって!」


 ヒマワリとセージはお互いに火花を散らし、いつもの口喧嘩を始める。

 そう、この二人はとことん相性が悪った。

 いつもどちらかが噛み付くとこうやって延々と罵り続けるのだ。


「――アナタたち、そのくらいにしておきなさい」


 そして、これもお決まりのパターン。


 マツリカが険しい口調で二人の間に一線を引くと、彼女の鋭い眼差しに二人は顔を見合わせて口をへの字にして黙り込む。

 マツリカは何故かカシアにだけは甘かったがそれ以外の人間には非常に厳しい傾向にある。それはヒマワリとセージも例外ではなく、粗相をすると《恐怖の罰ゲーム》が待っているので、この家で誰も彼女に逆らうことができなかった。


 つまるところ、この家ではマツリカの言うことが全てであり、絶対の《法》ということだ。それにカシアがわざわざヒマワリを寝室から担いできたのは、朝食は四人揃ってというマツリカの言いつけでもあったからだ。


「二人とも、ちゃんと座って食事を済ませてしまいなさい。せっかくの朝食が冷めてしまうわ」

「はぁ~い」「いえす、ナイスボイン!」


 セージが正座を崩して、ヒマワリは背筋を伸ばす。

 クロワッサンを手に取った彼女は数種類あるジャムの中からマーマレードを選び、瓶にズップリとスプーンを突っ込む。ひと掬いで瓶から三分の一相当にあたるジャムが姿を消し、クロワッサンに塗りたくられた。あれではジャムが主食だ。


「つけ過ぎじゃない?」

「私の勝手じゃない。カシア、あんただって人のこと言えないでしょ?」


 チクリと痛いところを突かれた。

 カシアは沈黙して手元にある山盛りのバニラアイスクリームを見下ろす。エデンでは冷蔵や冷凍という手段がなかったため、この手のデザートには目がなく、舌の上で溶ける食感がクセになっていた。


 それにしても、これら全てを一人で作ってのけるセージにカシアは感心する。

 彼がどうやってこんな知識を身につけたのかは謎に包まれていた。

 なので三日ほど前、思い切って尋ねてみた。なぜ料理にここまでの情熱を注ぐのかと。


 すると彼は自慢げにこう答えた。


『女ってぇのは大きな矛盾を二つ抱えている。そいつは食い気とスタイルの維持ってやつだ。旨いもんを食えば太るが、見た目も美しくありたい。この相反する欲求に男が唯一手助けしてやれることは、食い気の方だ。舌がとろける旨い飯を食わせとけば自然と気も緩むだろ? それに栄養を蓄えさせとけば、胸もデカくなるしな。ゲヘヘヘ……』


 とてもとても志の低い、残念な返事が返ってきたのだった――。


 つまりセージは女性の気を引くためだけに馬鹿の一つ覚えで修練した結果、一流シェフ並みの腕前に達してしまった。ただ、それだけのことだ。



 朝食を終えて出勤までのわずかな時間、お茶と談話を楽しむ。


 本日のセレクトは《アイリッシュ・ブレックファスト》という、深いコクのある味わいあるお茶でミルクと相性がいい。カシアとマツリカはオーソドックスにミルクティーにして味わう。

 隣のヒマワリはというとこれまたスプーンでジャムを掬い取り、ドボドボとティーカップの底へ沈めていた。


「そんな飲み方もあるって古文書で読んだけど、風味も何も無くなってるよね……」

「いいじゃない、人それぞれ好きに楽しめば」

「ケッ、男なら朝はコーヒーだろ、ブラックだろう~? カシアはいつまでもそんな女々しいもん飲んでっから女にモテないんだぜ」


 一人、コーヒーを手にしたセージがソファに踏ん反り返る。

 マツリカはそれを鼻で笑った。


「そういうセリフは《女性の好意を獲得できた男》が口にできるのよ。私はカシアがセレクトしてくれた紅茶がこの胸を温めていると思うだけで、もう――」

「マ、マツリカ……」


 今日も侘びしい男心に咲く一輪の花が雑草の如く引き抜かれた瞬間だった。

 けれど、この薄汚れた花は除草剤を撒いてもまたしつこく生えてくるので、気に病む必要は微塵もない。傷心したセージは放置して自然と話題はヒマワリへと移る。


「そういえば。ヒマワリは新しい仕事が見つかりそうなのかしら?」

「え、えーっと……それは、その……」


 マツリカの鋭い問いにヒマワリは歯切れの悪い返事をする。

 それは彼女がシーヴァに来てから、一日として仕事をこなせていなかったらだ。

 あの勝ち気な性格が災いし、どこの職場へ行ってもトラブルを引き起こしてしまっていた。

 他人と上手く折り合いが付けられず今ではすっかり自信を失ってしまい、ここ数週間この家に引きこもり続けていたのだ。


 けれど、カシアだけは知っている。

 ヒマワリは与えられた仕事を何でも必死にやり遂げることを。

 エデンにいた頃は任せた畑を一人で切り盛りしていたし、自分からアイデアを出して用水路まで作っていた人並み以上に責任感が強い子だ。


 恐らく原因はこの街にこそある。

 シーヴァの社会システムは無理に働かなくても不自由なく生活できることが保障されている。そういう意味ではヒマワリに非もない訳だが、ほとんどの者が自ら進んで何かしらの職に就いていた。


 その理由は大きく二つ。

 一つめは、単純明快で《暇》だからだ。


 あの白い一人部屋にいた頃からそうだったが、生きる上で最低限の保証はあっても娯楽がないため、みんな食欲や知識欲に飢えている。それに幼少からの刷り込みとエデンでの体験が、好奇心や欲望を助長させているのだ。


 二つめは、欲求を満たすために用意されたポイント制システム《シェル》という、通貨を得ることだ。シェルとは古代文明初期に使われていた《貝貨》という、貝殻のお金が由来らしい。システム上ではCP(シェルポイント)と表記される。


 シェルの使い方は、単純明快。腕輪からショッピングリストにアクセスして、労働で得たポイントを消費して欲しい物を入手する。


 ただそれだけ。


 特に食事に関しては、無償でペースト食やゼラチンゼリーが提供されているのだけど、一度本物の味や食感を知った者にとって、満足できる代物ではなくなっている。

 要するに、仕事は目的ではなく欲を満たすための手段なので、そこに向上心なんてものは芽生えない。本気でこなそうとする者は希少である。

 カシアの通う職場もそんな人間ばかりだし、セージから聞かされる職場でやったイタズラ話からも堕落ぶりが容易にうかがえる。


 恐らくヒマワリが周囲と馴染めないのは《頑張りすぎる》ことが要因なのだ。

 だからこそ、カシアは彼女を責めたりはしない。


「慌てなくても大丈夫さ。ゆっくりと自分に合う仕事を見つければいいんだから、ね?」

「うん……ありがとう。その気持ち、胸に仕舞っておくわ。でも、いつまでもカシアに頼ってちゃいけないんだよね」

「へん、働かざる者、食うべからずって格言があるだろ。お前は甘やかしすぎなんだよ。だいたい、仕舞うほどの胸なんてありゃねぇーじゃねぇかよ」


 ヤバイ、今コイツとんでもないことを口走ったぞ。

 と、カシアの脳裏に過ぎった。


 次の瞬間、セージの股の間にあるクッションが大きく凹んだ。

 正面に座っていたヒマワリが強烈な蹴りを放ったからだ。

 ソファはセージを乗せたまま、大きく後ろへ滑り出す。

 澄まし顔でコーヒーを口に運んでいたセージはそれにまだ気付いていない。

 ソファが床の段差に引っかかり豪快に大きな弧を画いてひっくり返ると……、


「ワチチチチチチッ!」


 彼は熱湯を注いだばかりのコーヒーを顔面にぶちまけた。


「セージの馬鹿っ! 好き好んで引きこもってるワケないでしょ。アンタに私の何が分かるのよ!」

「待ってヒマワリ!」


 伸ばした手は間に合わなかった。

 虚しく空を掴む。


 瞳に大粒の涙を弛め、ヒマワリはリビングを飛び出すと膝がテーブルにぶつかってマツリカの手元から紅茶が注がれたばかりのカップが溢れ落ちてしまった。


「ごめん、マツリカ。火傷しなかった?」

「大丈夫よ、あの子にはもう少し時間が必要ね――」

「それはそうなんだろうけど……あれ?」


 カシアは申し訳なさそうに床に転げたカップを拾い上げると、妙なことに気が付く。驚くほど冷たかった。どういうわけかカップの中身が全て凍りついていたのだ。


 カシアは首をかしげて面を上げる。


 するとマツリカは顔色一つ変えることなくソファに鎮座し、眼球だけが寝室へと走り去るヒマワリを凝視し続けていた。


《ピピッ》


 時刻は8時30分――。

 腕輪が出勤の時間を告げてマツリカが静かに席を立つ。


「さぁ時間よ。行きましょうか」

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