第4話 再会

 下校して家に帰ると、宿題を済ませて夕食の時間までマンガを読んでいた。


 夕食の時間が近づいてきた頃にお母さんから「お釣りは使っていいからコンビニに行って電池を買ってきて欲しい」というおつかいを頼まれた。


 学校の近くのコンビニで頼まれた電池と好きなスナック菓子を買ったので店を出た。


 朝と同じ横断歩道で青信号待っているとやっぱりあの男の人のことを思い出した。


 ……やっぱり恋、なのかな?


 冬ちゃんは友達なので疑うような気持ちは持ちたくないけど、あまり納得しない。


 私の知識だと『恋というのは相手を少しでも思うだけでドキドキしたりするもの』という事しかわからない。


 今の私はドキドキなんかしていない。


 あ、もしかして「気になる」って段階かな?


 その人の事を「好き」になる前に「気になる」っていう段階がある、というのを聞いた事がある。それだ!


 納得してスッキリした。明日冬ちゃんに話そう。


「・・・・・・」


「えっ・・・・・・」


 納得した直後に誰かが私の後ろを通った。


 よく見ると今朝の彼だった!


 私の家がある方とは違う方向へ向かっている。


 う~ん。このまま追いかけるべきか、帰るべきか。


「……」


 よし、追いかけよう!


 私は気づかれないように追いかけた。


 どこに行く気なんだろう?


 考えながら歩いていく私はまるで尾行している警察、それか探偵だよ。


 彼は車が多く通る大通りから住宅街への道に入って公園へ向かって行った。


 私は気づかれないように公園の中には入らなかった。


 こちらからは彼の背中しか見えない。


 歩いていた彼は公園の真ん中で立ち止まった。

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