第2話 担任は……
「……」
新しい教室に入って自分の席を見つけて机にランドセルを置いたまま、椅子に座ってさっきの男子の事を考えていた。
「ミントちゃん」
「ん? あっ冬ちゃん」
私の隣に友達の
今日も茶色のツインテールが可愛いヘアゴムで結ばれている。
一年生の時から同じクラスで私と同じ大人しい性格だから一番仲がいい友達だ。
「担任、誰になるんだろうね」
「冬ちゃんは誰がいい?」
「やっぱり中島先生かな」
「やっぱり! 私も中島先生がいいな」
「逆になってほしくない先生っている?」
「いるいる。私は……」
冬ちゃんとしばらく盛り上がって話をしているとチャイムが鳴ったので冬ちゃんを始め、他のクラスメイト達の大半が席に戻った。
ガラガラガラ
2つある扉のうち黒板に近い扉が開く。
「こら、チャイムが鳴ったんだから座りなさい!」
自分の席に座っていない男子達を叱った女性の声は聞いたことがある。
・・・・・・やった!
「おぉ中島先生、今年も俺達の担任ですか?」
「そうですよ。さ、席に戻って」
「はーい」
男子達は生返事をして席に戻った。
「皆さんお久しぶりですね。今年も私が皆さんの担任です。改めてよろしくお願いします!」
今年も中島先生かぁ。
今日は、いや今年はツイてる!
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