多彩な要素が盛り込まれたサスペンス小説

 単なるラブコメに留まらず、人間心理やドロドロした感情を描いた「陰鬱だが爽やかに読める」仕上がりの作品。
 ユーモアミステリとして読むこともできるが、作者の描く「神」や「自由意志」といった一種の哲学的な問いが特徴的である。

 最初は「うーん、どんなものやら?」と首を傾げたが、結局、最後まで一気に読んでしまった……。

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25年後の恋