愛しい人と

あー、久しぶりだ……この夢を見るのは…暗い空間になにかが後ろから少しずつ確実に迫ってくるこの感覚。この空間にいるときは、右も左わからない状態だ。後ろから少しずつ迫ってくるそのなにかは、俺を包もうとしているのだろうか、怖くて泣きそうで愛華に会いたくて抱きしめられたくなる。「助けて…‼」と叫びたくなるが声が出ない。夢だからか。暗い部屋の中に俺がいるだけ、生きてるのが辛かったあの日々へ戻そうとしているかのようだ。あんな日々には戻りたくない。愛華との幸せな今の生活を送っていたい。そう思っていると頭上の明るい光に気がついた。その光は少しずつ小さくなっていくのが分かる。あ。もしかして、出口か?

俺は自分の身体に少し包んでいたものから逃れようと動いたが動くとその包もうとしているものはさらに俺を包もうとする。少し包んでいたものから逃れ光に手を伸ばすと包もうとしていたものが一気に俺の体を包み込む。


「うわぁああああああ!!!!」

「ひゃっ!!」

だいたい毎回ここら辺で起きる。この夢を見る時はこんな感じだ。あれ、今なんか声しなかったか?ベットから体を起こし声が聞こえた方を見ると愛華が座り込んでいた。

「なんで、家に愛華が?夢か…そうか……」

こんな家に愛華がいるはずない、寝よう。次は可愛い愛華をゲフンゲフンする夢でありますようにーーーーーーーーーーーーーーー

「て!先輩!変な事言ってないで起きてください!!」

あー、幻聴聞こえるー俺、大丈夫かなー

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高校生で作家ですがなにか? Nakana @kazane6011

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