遣らずの雨

 広い和室に少年と向かい合わせで座っている。右手の障子は開け放たれ、雨がしとどに降っている。庭の直ぐそこは竹藪になっており、此れもまた何処までも続いているようだった。竹藪から白い靄のような物が湧いており、変わった出方をする霧かと思ったが、よく見たらそれは竹の花らしく、一斉に咲いた竹の花が一つ残らず頭を垂れ、雨に打たれている。竹藪から滑り落ちる雫は雨粒よりも一回り程大きく、地にできた水溜りに大小様々な波紋を浮かび上がらせていた。

 雨の音に混じり微かに川の流れる音が聞こえる。雨の降る音と、降った雨が屋根を叩く音、川のせせらぐ音、唯これのみが部屋に響き、車の音も、人の歩く音すらも聞こえない。此処が世とは隔離された何処かであるということがわかった。

 和室は一体何畳あるのか分からないほど広く、少年の後ろには真っ黒い空間が口を開いているばかりで奥が見えない。家具らしき物も見当たらない。辛うじて頭上に照明が有るものの、それが点灯されることはなく、明かりが充分あるとは言えない部屋の中、垂れた紐が時折吹く風にゆらゆらと揺れている。


『食べないんですか』


 長く続いた沈黙の後、微笑を浮かべ此方を見つめていた少年が、その表情を崩すことなく口を開く。視線を下ろすと、揃えられた膝の先に置かれた丸い盆の上に、小さな湯呑みと羊羹が一つ添えられている。羊羹の濡れた小豆色のつるりとした肌が、部屋に射す僅かな光を反射し薄暗い部屋に眩しかった。


『食べないんですか』


 目の前で私と同じように正座をした少年はこてりと首を傾けて再度尋ねてくる。語尾に疑問符は感じられず、尋ねるというよりは催促するようだ。


「あまり、お腹が空いていないんです」


 本当にお腹は空いていなかった。しかしそれ以外に、何となく食べない方がいいと思った。それは明らかに私よりも年下の容貌で濃紺の着物を着こなし、不自然なくらいに丁寧な敬語を使う少年の違和感からの警戒でもあった。


『お気に召しませんでしたか?』

「いえ、そういうわけではないんですけど」


 気まずさから逸らした視線が開け放たれた障子の前に置かれた古時計を捉える。はて、家具は置かれていないように思えたが、見逃したのだろうか。だだっ広い和室には似つかわしくない洋風の古時計。自分の観察眼に自信がある訳ではないが、こんなに不自然なものを見逃す筈がないだろう。古時計は障子の前で静かに時を刻んでいる。針は五時少し前を指していた。

 ざわりと、冷たい手で心の底を撫でられるような感覚。


「すみません、帰ります」


 帰らなければ、此処にいてはいけない。

 帰ろうと立ち上がった私を、少年はさも不思議そうに見上げる。


『もう帰るのですか?まだ帰る時間ではないでしょう』


 つい、と伸ばされた少年の白く細い指が古時計を指す。時間は五時少し前。脳裏に赤く染まった道を、暖かい母の手に、自分の小さな手を乗せて帰った幼い頃の情景が浮かぶ。まだ遊びたいと愚図る私の、その手が引かれるのは何時も五時だった。


 ──五時前ならまだ此処に居てもいいかもしれない


 脳裏を僅かによぎった考えをありえないと頭を振って外に追いやる。帰らなければ、此処は此岸ではないのだ。

 思考が引っ張られている。いよいよまずいと思い、私を引き止める声も無視して部屋を後にする。廊下は冷たく暗かった。冷えた床の温度が靴下の裏から足を伝い、腹を伝い、心の芯までも不安で冷やしていくようだ。廊下は和室と同様に何処までも続き終わりが見えない。右を見ても左を見ても黒、黒、黒。よく確かめもせずに右方向に走り出す。走り続ければいつかは突き当たるかもしれないと思って走るしかなかった。


 どれ程走っただろうか、部屋は沢山あるが、何処も硬く襖は閉じられており、開ける勇気もない。元々運動神経が良い方ではない私の足は早々に縺れ始め、殆ど歩いているのと大差ない速度になってしまった。それでもまだ突き当たりは見えない。もう駄目だ、足を止めようとした瞬間、奥の方に僅かに明かりの射す部屋が見えた。突き当たりでも出口でもないが、長く同じ風景が続いた中、漸く訪れた変化に希望を感じ、疲れた足を引きずり部屋の前まで歩く。しかし私の胸に沸いた希望は部屋の前まで来ると一瞬のうちに萎み、再び暗い不安が胸を覆うこととなった。


『お帰りなさい』


 そこは私が最初に居た部屋だった。部屋の中央には、少年が先程と同じ体勢で穏やかな表情で茶を啜っていた。少年は湯飲みを置くと、膝に手をつき立ち上がり近づいてくる。逃げたいのに動けなかった。ここにいては不味いとは理解しているものの、必死に走ったことが徒労に終わってしまった虚しさと、如何にもできない恐怖で体が動かない。私の心中を知ってか知らずか、少年は穏やかな表情で私の前で立ち止まる。白い、整った顔がこちらを見上げ、長い前髪から覗く瞳は暗かった。


「ごめ、んなさい。帰りたい、の」


 辛うじて動いた口で、帰りたい旨を表したが、喉が引き攣ってしまいうまく声が出ない。足だけでなく声も震えたが、絞り出した空気のような声は少年に届いたらしく、肩に伸ばされかけた手が止まった。


『この家は少し悪さをするんです。まあ、そんなに慌てなくてもいいでしょう。まだ帰る時間ではないのですから』


──だから、もう少し


 宙で浮かんだまま静止していた手が肩に置かれる。制服越しにでもわかる少年の手の冷たさ。ふり払おうにも体が竦んで動かない。

 雨の音が遠のく。一瞬見えた古時計の針は、先程見た時と寸分違わず五時少し前を指していた。


 狭い煉瓦造りの部屋で、少年と向かい合わせで座っている。童話に出てきそうな煉瓦造りの小さい家。十字格子の窓の横に置かれた古時計は五時少し前を指していたが、窓の外はその時間帯にしては暗く、鬱蒼とした森の木に茂る葉の色すら分からない。

 私はアンティーク調の可愛らしい猫足のチェアに座っており、赤いベロア生地のクッションが心地よい柔らかさである。目の前のテーブルには白いレースのテーブルクロスが敷かれ、その上に美味しそうなショートケーキと何故か緑茶が添えられていた。


『若い子はこういう方が好きでしょう?緑茶なのはすみません、紅茶は飲まないものでして』


 申し訳なさそうに眉を下げる少年にそんなことはないという意を込めて首を左右に振る。正直、ケーキに紅茶だとか緑茶だとかそんなことはどうでもよかった。ここに出て来たのが例えオレンジジュースであってもコーヒーであったとしても私の反応は変わらなかっただろう。それよりも私は目の前の少年の方が気になった。少年は私よりも幼い姿であったが、その立ち振る舞いは私よりも大分大人びて見える。ティーカップに指を添えて、口元に運びソーサーに下ろす。単調な動作であるのに、この少年が指一本動かすだけで周りの空気が ぴん と張り詰めたように感じる。カップの中で揺れる波紋ですら、この少年の意図によって生みだされているようだった。


『大きなのっぽの古時計、という歌をご存じですか?』


 長く続いた無言の後、少年が口を開く。薄く開かれた口から出る声は穏やかで、無言により張り詰めたように思えた空気が幾分か和らいだが、私を見る穏一見やかに見える目は、よく見ると光は感じられなかった。


「知ってますけど……」

『続編があるのをご存知で?』

「続編なんてあるんですか」

『えぇ、あまり有名ではありませんが。あの後、新しい時計が壁にかけられ古時計が役立たずとなり、がらくた屋に売り払われ、バラバラに解体されてしまうんです』

「え」


 和らいだ空気が再び張り詰めた。二の句が続かない私を見つめる少年は楽しそうで、私がどういった返答を返すのか期待して待っているようだ。


『驚きましたか?』

「でも、あの、きっとその古時計はお爺さんと同じ所へ行けたと思います」


 なんとか絞り出した返答に、少年の目の奥が細くなるのを感じた。実際に細くなったわけではないが、元々暗かった瞳が更にもう一段階暗くなったようだ。期待はずれの返答だったのだろうか。元より、期待に添える返答をするつもりもなかったのだが、こうあからさまにがっかりされると申し訳なくなる。


『……あなたはがらくたと人の魂は同じところへ行き着くとお思いで?』

「それは」


 そこを突かれると返答に困る。少なくとも私の身近には人のように振る舞い、人のような喜怒哀楽をもつ煙管がいる。彼だけ見ていれば、例え道具であっても終わりの先に行き着く場所は同じであってもおかしくないと思う。ならば物言わぬただの道具であったとしてもそれは同じではないのか。そうであって欲しいと思う。


『がらくたとなり、解体されて道具としての生を終えるのと、がらくたであったとしても生き続けること、何方の方が幸せなんでしょうね』


 私の言い訳を聞く様子もなく、何処か途方にくれたように呟き、視線が行き場を失ったようにテーブルの上を彷徨う。視線はテーブルの上を二、三度往来し、再び上げられた時には、もう滲んでいた憂いは消え、再び穏やかに見えるものに戻った。


『食べないんですか』

「あ、すみません」


 にっこりという形容がしっくりくる笑顔に促され、添えられたフォークを手に取る。目の前に置かれたケーキにフォークを突き刺そうとして、ぴたりと手が止まった。果たして、これは本当に食べていいものなのだろうか。何処かで似たようなことがなかったか、五時少し前を指す古時計、和装の少年。忘れた何かがこめかみの辺りでじりじりと疼く、忘れた何かがケーキに突き刺そうとするフォークを握る手を止める。窓の外で降り続ける雨の音が煩い。


「……すみません、やっぱり帰ります」


 綺麗なままのフォークをテーブルの上に置き立ち上がる。帰るといってもどうやってここまで来たのか全く覚えていない。兎に角、まずはここから離れなければいけないと思った。


『おや、もう帰るんですか。まだ五時前ですよ』


 この台詞も何処かで聞いた。不安が胸を覆い、心の底を冷やす。


「帰らなきゃ」

『どうやって?』

「どうやってって……あっ」


 出口が、ない


 それほど広くない部屋、どこを見渡しても出口らしき扉がない。あるのは十字格子の嵌められた小さな窓だけ。とてもじゃないが彼処からは出られない。


『この家は、時々悪さをするのです』


 冷たい声が雨音の合間を縫って耳に届く。


『まあ、慌てなくてもいいではありませんか』


──ほら、まだ五時前です


 いつの間にか背後に立っていた少年の手が私の肩にかかる。冷たい手の感触に、足の力が抜け済し崩しに椅子に座り込む。


『帰る時間は五時でしょう?』


 耳元で囁かれた声に古時計を見れば、確かに五時少し前を指していた。これは、前にもあった、どこかで既視感が、確かあの時も雨が降っていた。


 雨の音で目が覚めた。私は自宅のリビングのソファの上に座っている。座り慣れたソファの柔らかさに、立ち上がりかけた姿勢を再びソファの上に沈ませた。リビングから外に続く縁側の窓から、庭に水溜りができているのが見える。出しっ放しのサンダルが雨に濡れて飛沫を飛ばしていた。

 雨の音が煩い。気を紛らわそうとテレビをつけようとするが、リモコンが見当たらない。何処を探しても見当たらないリモコンを諦めて、大人しく雨の降り続ける空を眺めていると足音が近づいてきた。振り返ると見知らぬ着物を着た少年が盆を持って立っている。


「あの、誰ですか」

『そんなに警戒しないでくださいな。見ての通りあなたより年下です。こんな細腕ではあなたをどうする事もできないでしょう』


 立ち上がりかけた私をどうどうと促して再びソファに座らせる。少年はソファの前に置かれたローテーブルに湯飲みを一つ置いた。私の愛用している犬の絵柄が描かれた湯飲みに暖かそうな緑茶が淹れられている。よく考えたら体が冷えている。雨のせいだろうか。


『お腹は空いていないんですよね、でも喉は乾いているでしょう。折角ですから淹れたてをどうぞ』


 促されるまま湯飲みを手に持つ。本当に淹れたてらしく湯飲みは少し熱いぐらいに暖かい。冷えた体を芯から温めていくようだ。そうでもなかった気がするが、段々と喉が渇いてきた。冷えた体と乾いた喉に、このお茶はさぞ美味しいだろう。

 何処となくはっきりしない意識で湯飲みに口をつける。じい、と此方を見つめる少年の視線を感じたが、すぐに唇についたお茶の熱さに気を取られた。ふんわり日本茶特有の、苦味と甘さの混ざった香り。香りだけでも充分美味しいとわかるそれとは別に、少し煙たい、喉に付く香りが鼻を掠める。線香の香りだ。


 湯飲みから口を離して辺りを見渡すと、開けた覚えのない縁側の窓が開かれていてそこから風が吹き込んでいた。湿っぽい匂いに混じって微かにする線香と藺草の匂い。この匂いは知っている。


「すみません、帰ります」

『帰る?何処へ。ここが貴方の家でしょう?』

「いいえ、ここは私の家じゃない」


 湯飲みを置いて立ち上がる。スカートを掴もうとする腕をすんでのところで避ける。避けた弾みで湯飲みを引き倒してしまい、足にかかったお茶が熱かったが、構わずに走り出す。

 目指すのはテレビの横に置かれた見覚えのない古時計。指している時間は五時少し前。


『辞めなさい、辞めてください!」


 行儀が悪いがローテーブルの上に乗り、爪先立って古時計の針に手を伸ばす。後ろで何か叫んぶ声も聞こえるが、その声が私に届いた時にはもう時計の針は五時に合わせた後だった。


 雨音しか聞こえなかった部屋で、調子外れの鐘の音が鳴り響く。五時の鐘、それはもう帰る合図。


「ほら、もう五時です。帰る時間です」


 少年は私を引き止めようと腕を伸ばしたままの体制で暫く静止していたが、やがてゆっくりと顔を覆い嗚咽交じりに喋り始めた。


『五時になってしまった。いつもなら帰ってくるのにあの人はまだ帰らない。いや、もう帰ってこない。お爺さんもお婆さんも、みんな私を置いていく。私はまだ、生きているのに』


 今度は私が堪らず少年に手を伸ばしたが、その手が完全に少年に届く前に自分の膝に手をつく。視界が揺れる。気持ちが悪い。頭がぐらぐらと見えない手で揺さぶられているような感覚。


──そうして貴方もまた、私を置いて行くのですね


 そこで私は完全に倒れた。


 頬を叩かれた感覚の後にやってきた息苦しさで目を覚ます。

「ぷはっ」

『おはよう、お前も存外しぶといな』

 気がつくと私は見知らぬ家のリビングらしき部屋に倒れていた。もう人は住んでいないようで、部屋の中央に置かれている卓袱台は埃を被り白く、すぐ横にある縁側の窓には皹が入っている。その向こうから見える日は既に去り始め、空はくっきりと夜の青と夕の赤に分かれていた。

『そら、お前さんを引っ張ったのはあれだ』

 出雲が煙管で指した方向を見ると、見覚えのある古時計が佇んでいた。時間は五時少し前を指していて、硝子戸から見える振り子は一ミリも動く様子はない。完全に止まっているようだ。

「これは何、付喪神?」

『付喪神……のなり損ないだな。有体化する力も持たず、自分の世界に引っ張り込むのが精々だ』

「これは、生きているの?」

『一応そう言えるだろうな。魂はある。しかし皮肉なものだな。妖に成り、待ち続けるという”生”を選んだ結果、何処にも行けず待ち人すら現れず、只管かび臭い家に立ち続ける事になろうとは』


──大人しく物として死んでおけば、まだ可能性はあったものを


 突き放すような物言いではあるが、声色に内容程の棘は感じられず、彼なりの同情の色が見えた。


「どうにかすることはできないの?」

『唯の物に戻すだとか、完全な付喪神にするだとかは無理だ。これはこいつが望んでそうなったのだ。その在り方を曲げることはできない』

「でも、このままじゃあんまりだ」

『そんなに心配なら偶に見に来てやれ。使う主人がいるのなら道具だって報われるだろう』

「完全にどうにかしてあげることはできないの?」

『諄い。何度も言わせるな、お前にそれだけの力はない』


 完全に帰る態勢に入った出雲を慌てて追いかける。途中自宅の鍵にクマのキーホルダーを付けていたことを思い出し慌ててそれを取り外して五時を指した古時計の長針にそっと下げる。


「ごめんなさい。私はこれしかできないの」


 時々遊びに来ることをクマのキーホルダーに誓って、そっと古時計から離れる。


『おい、裕子置いて行くぞ』


 私がついてこないことに気がついたらしい出雲が縁側の向こうの庭から声を張られ、これ以上待たせてはいけないと駆け出した。


 陽の沈みかけた町に帰りの時刻を告げる五時の鐘が鳴り響く。陽の高い時には賑やかだった公園も、今の時間では人は疎になり、幼い子供は母に手を引かれて帰って行く。空に光る一番星と頬を撫でる冷たい風に、ゆっくりと今日の終わりが近づいていることを感じる。


「ねぇ、出雲には自分の在り方を曲げてまで待ち続けたい人っている?」

『自分の在り方を曲げてまでねぇ……』


 何とは無しに問いかけた質問は一蹴されると思ったが、存外真面目に考えてくれるらしく、山の向こうより、もっと遠くの方を見る目をして何かを考えている。暫く無言で遠くを眺めた後、瞬きを一つすると同時に何時もの気だるげな三白眼に戻った。


『あー、無いな。私は過去は振り返らない質なんだ』

「なんだそれ、嘘でも私とか言う優しさはないの」

『嘘も言わない質なんだ』


 良いようにはぐらかされたような気がして、もう少しだけ問い詰めてやろうと思ったが、押し付けるように頭に当てられた掌が乱暴に頭を撫でるので、私は目を回してしまった。


 後日、ビニール袋を持ってあの古時計のある家に入っていく出雲を見かけた。何だかんだ言って彼も思うところがあったのだろう。ただ、手土産に持っていったであろう紅茶の茶葉が、私が楽しみにとってあったもので、少しだけ喧嘩したのはまた別の話。

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