救命人魚マリネル

@katsute-42

Seapanick1 マリネル登場‼

 十洋惑星テンブルーダス。

 10海洋もある星。十洋保安法においてマーメイド開発が着々と進捗していった。

 十洋犯罪組織ビグマニアンから海洋汚染をさせないために、海洋平和保全対策として、平和維持のために働く女性戦闘士マーメイド開発を必要とするのだ。

 マーメイドデバイスのパーツ、クーラーカプセル内で養育された少女、マリネル・リーメイル。

 そして……マリネルは、カプセルライフを完了した。

 外界に出て、社会勉強のために学園生活を兼ねながらも海中汚染犯罪が活発した際には緊急で海洋ヒロインとしてマーメイド開発に協力をする。単座式超高速メカのハイドロフォーミュラを駆って海洋パトロールに出る訓練も完成していた。


 しかし、敵はそうそう甘くはない。ハイパービグボットを開発、製造を経、犯罪遂行のための妨害排除用心棒ロボットを登用、保安機関を叩く作戦は頑丈だったのだ。


「ビグボット初号機、保安の奴らを木端微塵にしてこい‼」


 南青洋(なんせいよう)の海上リゾート都市部を破壊しまくる犯罪組織のビグマニアン。総長のビッグロードは、欲しい物のための被害は大きいほうが良いと言っていた。


 陸上世界の学園都市部、ランドライン・セントラルサイクル。

 ランドラインスクールのハイクラスに入校手続きして通うことになった少女、マリネル・リーメイル。


 カプセルライフでは、ミドルクラスまでの一般知識はコールドスリープ学習していて、そのデータが書き込まれていた。

 マーメイド開発の養育の事実は、一般社会ではバレないよう正体を隠していた。

 海洋パトロール兼用の学園生活が明かされれば、陸上世界ではパニックになるから、気を遣っていたのだ。


「緊急連絡が入ったわ。リンちゃんごめんなさい。学園ハイクラス授業は欠席するわ。先生にそう伝えておいて。お願いね」


「大事な用事なのね。良いわよ。報告してあげるから」


「ホント、かたじけないわ。それじゃ、また」


「あ、車には気をつけてね」


「ありがとう、リンちゃん‼」

 

 海底要塞マリンフォートレス。いくつものハイドロフォーミュラのマシンがブルーメンという海洋兵士を送って、リゾート都市部壊滅した周辺を囲んで陸上に揚がったのだ。

 ブルーメンといっても陸上地上戦が不可能ではなく、ちゃんと白兵戦にも実用化されていた。敵ビグボットはブルーメンの白兵戦では怯まず、ただいま苦戦中。

 マリネルを乗せたハイドロフォーミュラ機がリゾート都市部に揚がってきた。


「大変‼ ブルーメンたちがやられているわ。援護しなければ」


 マリネルは専用艦であるハイドロウォーシップを陸上世界にリモコン操作で放出しだした。

 彼女は当艦に乗り込んだ時、艦船の船体は、次第にその形状を人体へと姿を変えていった。


「ハイドライズ、登場‼ 敵ビグボットよ、観念なさい‼」


「なんなんだぁ、あの変形マシンは? 戦艦が巨人になれたからって勝てるわけないだろ‼」


 敵のボット乗組員、ベリーインはハイドライズを馬鹿にしていた。だが、ハイドライズの実力行使は、郡を抜いていた。

 ビグボット1号は、コックピットを除く戦闘パーツが跡形もなく見事に破砕されたのであった。


「あんなモノ……保安機関に隠していたのか⁉ くそう、出直しだ‼ 覚えておけ‼」


 ベリーインは、ビグネーブルという拠点へと撤収しだした。

 初戦で勝利を得たマリネル。

 海洋保安ベースに帰投し、随時報告した。


「ご苦労様です。マリネル・リーメイル緊急特命マーメイド局員」


「はっ! 初陣は緊張の余り、お役に立てたのか、私には判りかねますゆえ」


「なあに、初戦なんてみんな緊張するものだ。あれはあれで善き戦局であったぞ」


「誠に感謝致します」


 マリネルは、これからも学園生活と兼用して一働きしなければならない。日々重なる試練と戦い続けていくのであった。


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