2.9 解析


四月二六日 一八一五時 第三男子学生寮九一一号室




 半田とチョークの匂いが染みついた自室で、俺は無気力にレポートを書いていた。


 入学当初は二徹して仕上げたレポートも、毎週やらされては自然となれる。半田と機械油の匂いの染みついた部屋には、レポート用紙にボールペンを走らせる音だけが響く。


〈――同期インピーダンスの大きさは(一)式より求める事が出来るが、それには式に含まれるIs1を求めなければならない……〉


 左脳と手先はレポートに集中していた。半ば無意識的に文字は書かれ、等間隔の線のみが引かれていたレポート用紙には文字が埋まっていく。規定上はタイプライターやワープロを使用してもいいらしいのだが、あれだと作図が面倒なので俺は毎回手書きを行っている。(作図のみ手書きにする者もあるが、あれは美しくない)


 そもそも、タイプライターならまだしも、数百万もするようなワープロを持っているわけもなく、また学校の備品を借りようにも申請が面倒なあれをわざわざ借りる気にもなれない。(当然持ち運びはできない)


〈この短絡電流曲線は励磁電流に比例しているため、定格電流及びIfg1、Ifg2の比率から求める事が出来る。使用する式は以下(八)式のとおりで……〉


 今日の茜は何だったのだろうか? さっぱりわからない。


〈(八)式より、Is1の値は12.92[A]となり、この値を(一)式に代入させるとZsの値は8.937[Ω]となった〉


 仮に、茜に何かがあった場合、俺はどうすればいい?


〈しかしながら、この値はスカラー量であり、この値をベクトル量に直す為、以下の(九)式を使って複素表示とし〉


 何が原因で……


〈なぜならコイルはファラデーの法則に則りコイルを貫く磁界に変化が発生した時に、その磁界を打ち消す方向に起電力が発生する〉


 何が起きて……


〈励磁電流を流す事によって磁界を発生させ、電機子を回転させる事により磁界を変化させているが〉


 何が問題で……


〈その磁束密度は磁性体のヒステリシス曲線より限度(飽和)がある事が分る。これが問題となり〉


「くっそっ!」


 思わずボールペンを机に叩きつける。


 頭が回らなかった。


 自分に集中力が無い事は百も承知であったが、これほどまでに集中できなかったことはない。


 気になってしょうがなかった。


 さて、どうすればいいだろうか?


 ここまで支障が出てしまっては、その原因の発生源を断つしかない。


 しかしながら、どうやって解決を行えばいい?


 俺にはその策などさっぱりわからん。現在分るのは、茜に何かが起きたという事。そして、現在茜は委員会に工作員として見られているという事だ。委員会側に茜が工作員でないという事を説明するには、茜が工作員で無い事を証明しなければならない。しかしながら、無い事を証明するという事は極めて難しい事だ。有る事ならある物を見せれば簡単に証明できるが、無い事を証明するには、基本的に『無い』事によって発生する事柄が『有る』事を証明したり、逆にそれが『有る』場合は他の定理、法則と矛盾が発生するので『無い』と証明するのが一般的だ。


 この手の証明問題は多くの学者が苦悩し、俗に「悪魔の証明」と言われる程である。


 はぁ……このように考えると、俺が考えている事がどれだけ難しい事なのかがよく分る。


 とはいえ、諦めるのは嫌だ。ここであきらめたら茜が工作員であると言う事を認めてしまう事になる。


 それは嫌だ。証明しなければ。


 証明するにも、認めるにも、とりあえず行動を起こさなければならない。そのためには。このレポートを片づけなければならない。


 左手をポケコンに置き、常に数値計算をしながら値を書き込んでいく。


 三十分程で参考文献まで書き上げるとホチキス止めを行い、ため息をついた。 


 時計を見る。


 いつだか自作した蛍光表示管時計は一九時二〇分を示している。そろそろ晩飯の時間が終わる頃だ……と思ったがそれほど腹が空いているわけでもない。食べなくていいか。では、茜の事について再び考えよう。


 さきほど 考えた通り、現在では茜の説を否定する事も肯定する事も不可能である。それは、判断材料の不足他ならない。

ならば、本人に聞くのが一番いいだろう。


 窓の外を眺めた。


 巨大な駐輪場を挟んで向かいの建物は女子寮。


 距離は百メートル以上離離れている上にここから見えるのは女子寮の玄関。窓は反対側だ。(大抵南側を窓にするので当然と言えば当然だが)


 時間からして茜も寮に戻っているだろう。しかしながら、例のごとく男子生徒が女子生徒に入ることはおろか、その逆も厳重に禁じられているため。室内で会う事は出来ないが、未だ門限までは時間があるので食堂なり校舎なりで会うことは可能だ。


 あとはそのことを伝えればいいのだが……ポケベルを使うにしても公衆電話まで離れているので面倒だ。それに寮は鉄筋鉄骨コンクリート製なので電波が入りにくい。

仕方がない、久しぶりに使うか。


 部屋の隅にあるブレッドボードの山をかき分けると、一台の電鍵(モールス信号を送るための装置)を取り出す。


 以前、茜が消灯時間後に友人と話す手段が欲しいと言われて作った物だ。

アマチュア無線を使えばいい話だが、資格は持っていても金がかかるので使いづらい。


 仕方がないのでコンセントから電源を引っ張り、有線で駐輪場に埋設されている配管と一緒に通している。


 本来なら全ての回路を並列化させておけばわざわざ離れた俺の部屋に線を引く必要が無いのだが、個人同士でも通話をしたいとか何とかで俺の部屋にハブが設置されている。

 その結果、俺もこの回線に参加する事になったのだが、それが役に立つ時が来たか。


 回線が茜に接続されている事を確かめると電鍵を叩く。


《ハ・ナ・シ・ガ・ア・ル オ・ク・レ》


 室内に響く高周波の電子音。


 微弱な電気信号が銅線に伝わり、トランジスタで増幅され、スピーカーに出力される。


 すると即座に応答が帰ってきた。


《イ・マ・カ・ラ・イ・ク オ・ワ・リ》


 今から行く?


 どういう意味だ?


 先程の文面では集合場所を指定していないし、いつもの集合場所というのも存在しない。


 強いて言うなら食堂か教室しか予想できない。


 出るか?



 何処へ?


 とりあえず聞くか?


 再び電鍵に手を掛けると場所を尋ねる。


 しかし、応答は帰って来なかった。


 もう出たのだろうか?


 しかし、何処に行けば……


 まてよ、もしかして此処に来るという事か?


 いや馬鹿な。女子が男子寮に入る事は出来ない。


 有事の際や許可を得れば出来るが、それには内務委員会を通さなければならない。


 これだけ早く申請が受理される訳がないし、そもそも申請が通るわけがない。


 然しながら、場所を指定していないのにもかかわらず向かっているということは此処でしかない筈だ。


 確か、部屋番号は茜に教えた事がある。つまり、場所は茜も理解している。


 然しながら、寮の玄関口を突破できるわけがないだろう。


 変装して? まさか。


 脳内は混乱を極めたが、結局何もできずにいた。。


 コンコン


 返答があってから約三分後、窓を叩く音がした。


 まさか……


 半ば半信半疑ではあったが、ゆっくりカーテンを開ける。


「純太郎? 開けて」


「茜……まさか!」


 目の前にいたのは明らかに茜だった。制服姿の茜がベランダに立っている。


 そして背後にはロープらしきものが見えた。


 どうやら屋上からロープを伝って降りてきたらしい。


 非常階段は直接外に通じているので屋上になら簡単に行けてもおかしくはない。


「とりあえず入って」


「おっじゃまっしまーすっ」


 やけにテンション高く入る。


「うわぁ……やっぱり純太郎の部屋って汚いのね」


 俺の部屋入った第一声がそれだった。


 たしかに所狭しと乱雑に荷物が置かれた部屋は清潔とは言い難い。但し疫学的安全性は確保されているはず。


 部屋にはベッドとL字のデスクが置いてあり、L字デスクの右側には半田や工具。正面には図面や資料が山積みになっており、部屋一体には半田の匂いが充満している。


 しかしながら、俺はそんな事を気にしている場合ではなかった。


「床はある。とりあえず座って」


 一番綺麗で荷物の無いベッドを指差す。


「ありがとっ」


 ストンと座る。


 俺は机の前まで行くと椅子をベッドに向けてすわった。


「とりあえずだ。状況を整理しよう。確かに俺は話があると言った。だが、俺の部屋に呼んだ記憶は無いのだが……」


「そうよ。でも、そっちの方が楽じゃない」


「楽? 楽って、この部屋に来る方が大変じゃないのか?」


「んーちょっと大変だったけど、三分三〇秒くらいかしら?」


 首をかしげながら言う。時計は修理の為に俺が預かっているので、体内時計で計算している様だ。


「三分半で……此処、どこだか分かっているか?」


「ええ、九一一号室」


「そうじゃなくて、階数」


「九階」


 平然と答える。


「……念のために聞いておくが、あのロープはここに来るために使ったやつだな」


「そうよ。いつもヘリボンの時に使っているやつ」


「それを屋上に垂らして、ここに来たと」


「うん。でもよかったわ、純太郎の部屋が最上階で。これが中途半端な階層だったら上からも下からも入れないもん」


「全く……危ないだろ。いくらお前でも落ちたら一たまりもないぞ」


「あら、純太郎のくせに心配してくれるんだ」


 反省するどころか笑みを零していた。


「――たっく、気を付けろよ。んで、本題に入るわけだが……」


「今日の昼の事?」


「今日の昼っていうのかなぁ……」


「んーまって。

公安委員会。

中央委員会。

書記長。

護衛」


 俺の顔をじっと見つめながら単語を羅列する。


「私が過去に護衛訓練を受けた事があるって雪江先輩が疑っているの?」


「えっ! どこでそれを?」


 椅子から少し跳ね上がった。


「当たりか。でも、純太郎はそれを否定しようとしている。その確証が欲しくて私を呼んだ。あっている?」


「おっおう……」


 事態に困惑する。まさか、情報が流出したとでも言うのだろうか? 馬鹿な。雪江先輩がそんなヘマをするとは考えられない。いや、待てよ、さっきの単語の羅列。あれはひょっとして、単語に対する俺の反応を観察していたのか?


 反応の違いから、推測して……いやそれは高度な尋問手法だ。それを取得しているというのか?


「そうかぁ。私の事をかばってくれたのね。ありがと」


「じゃぁ、もう隠しながら聴く必要も無いか。単刀直入に訊こう。茜、何か俺に言っていない重要な事ってあるか?」


「無いよ」


 即答。


 あまりにあっさりだ。


 嘘偽りのない瞳で俺を凝視してくる。


「その、前にどこかに教わりに行ったとか、親父さんから軍事関係の教練を受けていたとかは?」


「んーそうねぇ。小さい頃にお父さんから空手を教わった事はあったけど……それ以外はないよ」


「そうか。じゃぁ、もう一つ。昼間の、あれは何処で教わったんだ?」


 一瞬茜の視線が宙を泳いだ。そして再び俺を向く。


「わかんない。正直、その時の事を覚えていないの」


「気が付いたら……って事か?」


「ちがう。私の言い方が悪かったわね。その時に発生した事は覚えているわ。委員会に行こうと思って歩いていたら純太郎を見かけて、声を掛けようと思ったら千歳さんが先に純太郎に声をかけて……そこからも二人に駆け寄って、波音さんを押し倒して、銃を突きつけた事も覚えているわ。でも、何故それをしたか覚えていないの」


「何を考えていたか……無意識って事か?」


 その問いに、茜は首を横に振った。ポニーテールが左右に揺れる。


「周囲も警戒して、他に人がいないか、味方は何人で敵は何人か。装備は何か? それを何て言ったらいいんだろう……反射的にしていた」


 視線が下を向く。


 反射的に……もしも、反射的にあの動作を行ったとしたら、それは警護任務の実務経験を積んだ兵士以外何物でもない。しかしながら、茜は過去に警護任務を受けていない。本人が言っている。客観的に論じれば嘘をついている可能性はある。しかしながら、先ほどの反応からはそのような


 しかしながら、その時の動作を全て覚えているなら二重人格と言った類の精神病でもない筈だ。


「純太郎……ちょっと、愚痴聞いてくれる?」


 再び視線をこちらに向ける。


「別にかまわないが」


「最近ね、私、なんかおかしいの。なんていうのか……すっごく調子が良い。毎日朝六時には起きるし、一二時にはぐっすり眠りに付けられる。成績も、この間数学のテストで満点取ったし、他の教科も結構良かった。なんか、私がわたしじゃないみたい。授業を受けても受ける前から授業内容を把握しているし、体育の時は殆どやった事の無いバレーも、いきなりスパイクが打てて……ごめんね。こんなのただの自慢話だよね」


 ぎこちない笑い声が鼓膜を揺らす。


 言葉に表す事が出来ないが、俺も茜の言いたいことは分る気がする。


「なんか、自分が気持ち悪い。

 最初はこの学校に入って一年も経ったから軍人らしくなったのかなって思った。でも、それとは違う。警備している公安委員会の装備、人数、配置。内務委員会警務科の巡回パターン。南條会長及び主要役員のスケジュール。全部、全部無意識のうちに記憶している。頭、おかしくなっちゃったのかな?」


 茜の目が宙を漂う。


 なんて返したらいいのかわからない。しかし、何か話した方が良いだろう。


「いつからなんだ? それが始まったのは」


「分んない。気づいたのは今週に入って。でも、もしかしたら先週からかも」


「大体一週間程前か。ってことは――工作員の襲撃事件の後か?」


「うん」


 静かに答えると俯く。


 襲撃事件。それが何かの鍵なのかもしれない。


 工作員から影響を受けた?


 確かに茜が言っていた事は全て工作員が行いそうな事だ。しかしながら、工作員とは殆ど会話というものをしていないし、接触時間も極めて短い。その短時間で影響を受けるとは考え難いし、仮にそうだとしたら俺も影響を受けていてもおかしくない。


 だとしたら……あの機兵か?


 工作員が侵入しようとした研究室から発見された機兵。あれは確かに特異的だ。


 分っているのはASSという名前と、1冊の取り扱い説明書に書いてある操作方法。


 形式、製造会社、製造年月日、詳細なスペック、その全てが未知数のままの機兵。


 あれを動かす事が出来るのが現時点では俺と茜だけというのも異常だ。それだけ未知要素が多ければ何かしらの事があってもおかしくはない。


「茜、明日空いているか?」


 視線を床に向けたままの茜に語りかける。


「うん。明日は、警備の予定入っていないから。でも、観閲式典の二日前だから忙しいかも。明後日は予行演習だし」


「明日、鈴鹿先生の所に行ってみよう。もしかしたらあの機兵が原因なのかもしれない」


「いやっ……」


 一瞬、茜の表情が強張った。


「えっ?」


「ううん。何でもない。その……純太郎、あの機兵を、壊しちゃうの?」


 不安に思っているのだろうか? でも何を?


「そうは言っていない。ただ、この現象の原因に機兵が絡んでいる可能性がおおいにあるという事だけだ。ただ、俺としてもいくら特殊な種別だとは言えど、たかが機兵を着ただけでおかしくなる事はないと思う」


「断言……出来るの?」


「断言というのか……俺は授業で機兵を習っているし、他にも個人的に機兵について勉強していたりする。だから、機兵というものがどんなものであるのかを根本的に知っている。それがどんな物かっていうと。そうだな……たとえば……あの時計」


 部屋の隅においてある蛍光表示管時計を指さす。


「あの時計は正確に時刻を刻んでいるが、それは魔法でもなんでもない。

あいつは水晶発振子を用いたクロック回路が一秒を決めている。水晶発振子は広く流通しているものでも六ケタくらい精度が出るから簡単に狂わない。だから……なんていうのかな……内部の原理が分っていればそれが行う現象もある程度は予想が出来るし、それがいかに常識外れな事をしてもおおざっぱなら分る」


 たとえが良かったのか悪かったのか……でも間違いは言っていないし、俺の言いたかった事は言ったと思う。もしかして蛍光表示管の動作原理も説明した方がよかったか? いやっ、そしたら水銀から発生させられる紫外線について説明しなければならないから……


「くすっ」


 茜が笑った。


 純粋に、笑った。


「水晶発振子だなんて……純太郎らしい表現の仕方ね、笑っちゃう」


「そっそうか?」


「うん。でも、安心したわ。ありがとう。私、もう帰らないと」


 ベッドから立ち上がる。時刻は一九五〇時。点呼は遅刻届を出していない場合でも二一〇〇時なので時間的余裕は未だある。


「宿題でもあるのか?」


「うん。提出は観閲式典の後なんだけど、量があるから」


「そうか、えっとじゃぁ……」


 玄関に送ろうと思ったが、茜はベランダへと行く。


「帰りも降下か?」


「ううん。今度は上るわ。万一ベランダの外を見られたら大事じゃない」


 そういいながら、ロープを確認する。


 ブラウスの下にあるベルトに括り付けられたカラビナにロープを通す。


 制服を着ているが、中はきちんと装備しているようだ。


「じゃぁね。明日、鈴鹿先生の所に行くわ」


「おう」


 俺の返事を聞いた茜はロープを上り始めた。


 スパッツは履いていないのか。


「時計修理しよう」


 俺は部屋に戻った。




四月二六日二三五〇時記載


 本日の天候は晴れのち曇り。

 今日は突然、千歳波音さんを襲ってしまった。なんでかは分らない。でも、純太郎と千歳さんが話しているのを見た瞬間、一瞬だけ何か嫌な気持ちがしたのは記憶にある。

 その後に見た夢も、嫌な夢であった。

 戦場にいる夢をみた。

 回りは全員男の人で、何人かはあの機兵を着ていた。

 大破した戦車の後から、見たことのない服装の敵が出てきた。顔はアジア系。国は分からない。小銃持って戦って、何人も何人も倒したけど、それでも敵は押し寄せてきた。

 場所は何処かはわからない。でも、道路標識は漢字とローマ字が書いてあったから日本か、外地か、中国だと推定される。

 何だろう?自分が怖い。

 本日までの日記を比較すると、時間の経過につれて言葉がおかしくなっちゃっている。

 いやだ、怖い。助けて。純太郎……

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