この作者さんの作品は、ドミノ倒しというか、ピタゴラスイッチ的な仕掛けの面白さが特徴だと思っていたんですが、この作品は情感たっぷりで、思わず心が温かくなりました。ラストシーンは「上手い!座布団一枚!」と思わず言いたくなります。こういうのは私は書けないと思うので、すごいなあ、の一言。タイトルセンスも面白いですね。お題の「世界の裏側」を使って裏側→ひっくり返る→将棋みたいな発想にさらに宇宙人の暗躍で「裏側」を消化した感じなんでしょうか。でもまだまだ裏がありそうな気も。もしかして二通りの意味が取れるストーリーだったり?とかありそうですね(残念ながら私は読み取れませんでしたが)にごたな作品のなかでも屈指の面白さだと思います!