大災害で何もかもを失った主人公。何の「色」も持たない日々の中、王道のヒーロー映画の上映が終わった時、世界は突如として一変し……?
何が現実で何が夢か、とても現実的でとても歪な世界の中に秘められた真実。そこには、抗うことの出来ない運命に対する僅かながらの反抗が秘められていたのかもしれません。
劇中に登場するヒーローは、戦いの中で大事なものを喪失する事態に直面してしまいます。ですが、それでもヒーローは諦める事なく、皆の、そして自身の希望を取り戻すために戦うのです。
本当のヒーローに出会えたと言う嬉しさ、そして切なさが彩る、どこかほろ苦くも優しい恋愛活劇。
きっと、彼女もまた勇気ある「ヒーロー」だったのかもしれません……。