ジャーナリストのように洗練された文体が、駅伝のイメージによく似合います。ひたすらに一区を走破してきた選手が、いま襷をつなぐ瞬間が目に浮かびました。その息遣いや足取りや汗のすべてが、この日の為に一途に続けられてきた鍛錬の証しであろうことも。尊いものを見守るような、筆者の眼差しに感動しました。
小説(よみもの)というよりはレポート寄りではあるのだが、事実の羅列がかえってどんな修飾詞よりも松山大学の偉業を引き立てている。素晴らしいです。