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  • 序章への応援コメント

    こんばんわ!
    やって参りました( • ̀ω•́ )

    またアグレイたちの世界に、しかも本編にドップリと浸かれることを楽しみに読ませて頂きます。

    『侵蝕』に蝕まれる世界がとても強く深く伝わってきますね!
    またまたお邪魔させてくださいませ。

    作者からの返信

    うわうわ! 太陽 てら様!

    ありがとうございます! そして、ご容赦ください。
    拙い作品なので休み休みご高覧ください!
    もうホント無理しないで。流し読みでお願い致します!

  •  アグレイ……、ちっちゃい弟殴ってたのか……(笑)。

     そりゃそーと、アグレイの、身体の一部に力を集中させる設定はどこいっちゃったんでしょか? 兄と弟のドラマはなかなか良かったけど、アグレイが勝った理由が、曖昧かな。「勢いです!」と言い切るなら、「その意気や良し!」と返すけど。

    作者からの返信

    大竹さまー!

     こんな後半まで目を通して頂き、とっても嬉しいです!

    >アグレイの、身体の一部に力を集中させる設定はどこいっちゃったんでしょか?

     これは私もアグレイに言ったのですけど。能力を使えって。でも、アグレイが自力で勝負したいと……、いや、すみません。
     やはり兄弟の殴り合いを演出したかったので、能力を使わないでいました。確かに、そういうことが気になるとバトルの面白味が半減してしまいますね。
    「最後の一撃のために力を溜めていた」というような一文があるだけで変わるでしょうか。
    「勢いです!」と言い切る若さが欲しいですが、「@syukitadaちゃん、可愛いー!」ともてはやされたのも、かなり昔のことですので……。話がそれました。
     アグレイが勝った理由はご都合主義に寄ってしまったかもしれません。そりゃ、公募に出しても一次で落ちるわ、という感じですね。


  • 編集済

    第3話 キクの孤児院への応援コメント

     フリッツのキャラがいいですね。「状況がどうにもならないのなら、おまえが変われよ」とかいう冒頭の会話がここで生きてくるのは、いい演出。そしてフリッツが「とっておきの話」をし出すと侵蝕がくるのは毎回のお約束になるのでしょうか?(笑) とにかく、彼の存在が物語にいいカンフル剤となってます。

     プロット上の問題をひとつ指摘しますが、これ、「アグレイが、何をする」物語なのでしょうか? ここまで事件らしい事件の提示もなく、彼の日常が描写されています。事件はなるべく早い段階で起こした方がいい。できれば冒頭一行目で。
     もし謎の男がこれから物語の主題として絡んでくるのなら、もう少しそこを演出した方がいいかな?


     あと、別の方がバトル描写に関して長々と語られていますが、すみません、ぼくにはなんのこっちゃか意味不明です。

     ただ、キクちゃんとのバトルを少し直すとすると、文中で使われているある文字ふたつを極力排してください。別の文字に入れ替える。バトルで使ってはいけない二文字があるんです。しってました?(笑)



     答えは「右」と「左」。

     たとえば、「アグレイはキクの右足を右の手に力を集中して受け止め、左手で殴り返した」と書くと、読者は「えーと、右脚がこうで、それを右手で受け止めたから、こういう格好でふたりは絡み合ってて……」といちいち考えなきゃならないですね。

     だったらこうしましょう。

    「アグレイはキクの刃脚を、力を集中させた手で受け止め、逆の手で殴り返した」

     小説のバトルで、右と左はほぼ関係ありません。バトル描写は武術の解説書じゃないから。作中の右と左を他のことば、前足、後足、軸足、蹴り足と書き替えても、なんの問題もないはずですよ。

     バトル描写の勉強なら、碧咲瑠璃さんの「スチールハート」をお勧めします。

     そして、意外な事実をひとつ。実はラノベ調の文体は、バトル描写には不向きだという残念なおしらせ。ただ、もしかしたら、ラノベの共通コード使用に慣れた読者には、描写が伝わらないかも知れないんですよね。文章を読んで読解して理解しているのではなく、定型句で読んでいる部分あるじゃないですか。そこのところが、ちょいとぼくには不明です。あしからず。

     バトルの一人称、三人称は、切りかえられなくもないですけど、ちょいと難しい。これはまた機会があれば。

    作者からの返信

    大竹さま!

    コメント、ありがとうございます!

    >フリッツのキャラがいいですね。

    ありがとうございます。フリッツはお気に入りで扱いやすい奴です。
    「グッバイ・レーニン」という映画の主人公の親友をモデルにしています。お調子者だけど友人に献身的なキャラ、という位置づけです。
    「とっておきの話」も、「古畑任三郎」の「赤い洗面器の話」からパクッ……、着想したものです。

    >プロット上の問題をひとつ指摘しますが、これ、「アグレイが、何をする」物語なのでしょうか?

    一応、一言で表すと「アグレイが過去と向き合い、敵を倒してイフリヤ市を救う物語」になると思います。
    構成としては、前半が仲間集め、後半が仲間とともに敵を打倒する、という流れになっています。
    私のイメージでは、アグレイが今の生き方(侵蝕に対して根本的対策がとれないまま戦いに明け暮れる)に疑問を覚えているところに仲間が加わり、仲間の助力を得て過去のトラウマを乗り越えて敵を倒す、という感じです。
    ただ、謎の男が物語の主軸に関わるのが後半に差しかかってからとなります。
    「事件はなるべく早い段階で起こした方がいい。できれば冒頭一行目で。」とのことなので、時機的にはだいぶ遅いようですね。この辺は改良の余地がありそうですね。冒頭で謎の男と出会わせるとか。
    あと、謎の男の正体もそのうち分かるのですが、物語の都合上仕方がないことでして、「え、なんでソイツ?」と思うかもしれません(もしかして、もう察しはついていますか?)。そう思っても、怒らないでください。仕方ないんです、最初に書いた長編なので(言いわけ)。

    >バトルで使ってはいけない二文字があるんです。
    答えは「右」と「左」。

    これが私にとっては衝撃だったのですが……。『侵蝕』どころか、最近書いた話でも右左満載の描写をしています。
    そういえば、私はバトル描写に力を入れて書いているのですが、一度も誉められたことはないです。思えば、読んでいて分かりづらかったのでしょうか。ちゃんと右手、左脚とか描写した方が分かり易いかと考えていたのに、それが裏目だったとは……。
    これは自分では気づけないことでした。勉強になります。

    > バトル描写の勉強なら、碧咲瑠璃さんの「スチールハート」をお勧めします。

    碧咲瑠璃さまのお名前は、大竹さまの近況ノートやレビューで拝見したことがあります(すみません、さりげなく覗いておりました)。
    読んで勉強させて頂きます。

    >意外な事実をひとつ。実はラノベ調の文体は、バトル描写には不向きだという残念なおしらせ。

    またもや衝撃。バトルの書き方を考え直さねばなりませんね。

    今回も勉強させて頂きました。ありがとうございました!

  •  アグレイの力の源が、侵蝕だったってのは、なかなかな設定ですね。そして同じ侵蝕を受けている女の子に負けるという展開。

    作者からの返信

    >アグレイの力の源が、侵蝕だったってのは、なかなかな設定ですね。

    侵蝕されたが故に侵蝕に対抗できるという設定にはモチーフがあったような気がします。でも、忘れてしまいました(汗)。

    >そして同じ侵蝕を受けている女の子に負けるという展開。

    確か、主人公がいきなり女の子を殴るのはどうかと思って、負けさせたような気がします。

  • 序章への応援コメント

     ということで、コメント二回目になります。ライトノベルという前提で(笑)。

     まず物語の導入部としては、良いと思います。文章は読みやすく、逆にライトノベルとは思えないくらい。

     ただし、不必要な説明が多く、逆に必要な説明が足りてない印象。これは書き慣れていないからでしょうか。

     一番欲しいのは、主人公二人の「能力」に関する説明でしょうか。
     詳細な解説は不要ですが、せめて固有名詞、すなわち作者の造語が欲しかった。敵が「喰魔」なら、味方の武器がなんなのか? そこの解説がないと、「岩魔」がふつうに剣で突けば死ぬ設定になってしまいます。これはフリッツの特殊能力なのか? はたまた剣が特別製? ここの説明は必要だと思います。

    作者からの返信

    大竹斬太さま

    コメントをありがとうございます!

    >不必要な説明が多く、逆に必要な説明が足りてない印象。これは書き慣れていないからでしょうか。

    この『侵蝕』は私が初めて仕上げた長編小説ということもあって、書き慣れていないということはあると思います。

    >一番欲しいのは、主人公二人の「能力」に関する説明でしょうか。

    やはりここである程度能力の説明をした方がよいでしょうか。後述はしているのですが。一応、アグレイは身体が発光している描写があるので、特殊能力は使っていますよ、とアピールしたつもりですが、それでは足りないのですね。
    そして、岩魔は普通の剣でもある程度戦えるくらいの強さで考えています。よって、フリッツは無能力者、武器も普通の剣です。それだと「喰禍弱すぎ(笑)」という感じでしょうか。

    あとフリッツは、アグレイの親友ポジですが、主人公格ではありません。大竹さまがそのように捉えられたのならば、描き方か登場のタイミングに問題ありということですね。

    私は基本的に冒頭にはバトルを入れて、そこで主人公には特殊能力がありますと示唆しておき、世界観や特殊能力の説明を物語前半で消化してしまう流れを好んで用います。
    『侵蝕』もその構成になっているのですが、冒頭で特殊能力の簡単な説明はあった方がいいのですね。

    序章だけで、必要な情報は提示しておくべきなのですね。「不必要な説明が多く」とのことなので、情報の取捨選択が上手くできていないということでしょうか。
    序章を読んだだけでこれほどの的確な助言を頂き、ありがとうございます。

  • 第3話 キクの孤児院への応援コメント

    お邪魔します。

    前回は誤字脱字、文字抜け、切れた不思議な言葉など、さんざんなコメント文章だったので今回こそは二割減を目指してです。(`・ω・´)ゞ

    出だしは、一話応援コメントへの作者様へのお礼のご挨拶です。
    長ーいコメントゆえ、返信など大変だったと思います。
    丁寧にかつ真摯なものを頂き嬉しいかえるでございます。ありがとうございました。(`・ω・´)ゞ
    創作談義はお互いに確かめあってこそ、より良い考えを形づくれるものと考えていまして、作者様のご意見にカエルも勉強させていだたいております。
    うむ、挨拶が硬い。
    さくっと、楽しい返事をありがとうございますの、今回はアピールにあった「バトル」(前回、力尽きて(笑)掘り下げなかったので)を主軸に、かく語りきであります。

    ・キクちゃんのツンデレ具合が良い感じですね―――とまずは寄り道。

     この時点では、本当にアグレイくんを嫌っているかも知れませんが、読んでいる方はヒロインとしてみるので、そのツン具合とアグレイくんに言われて考えを直す誠実さは好感がモテます。
     現実だと、ツンツンはその人を接した時以外知り得ないので、「嫌な子」になりますよね。創作だから許せるんだからねっ、とすべてのツンデレキャラに物申したいっす。(笑)

    >「やっぱり……。あの日、帰って来た後のお姉ちゃん、様子が変だったんだ。『ちょっとやり過ぎたかな』とか言って、不安そうな顔してた」

     自然な感じも良いと思うのと、小説の技法(というより演出効果に近いのかな?)として、いいな!の部分でピックアップです。
     一人称でよく見かける手法(都合が良いので)ですけれども、第三者を通してキャラを知る流れは、アグレイくんがキクちゃん本人から感じたり聞いたりするよりも、効果がありますよね。
     その効果がどういうものかは、ケース・バイ・ケースなんですけれど、概ね、当事者間で知る読者側の印象や好感に「信憑性」だったり「補足や強調」だったりを与えてくれるものですよね。
     これを巧く使えるかどうかが、物語の質につながる一つのコツのようなものなのかな、とカエルは思います。
     「なんだかな~」と感じる作品には、こういった三者を通しての印象操作があんまりないイメージです。(偏見)

    ・では、本題の「バトル描写について」のカエルの考えと作品での冒頭のバトル、アグレイくんVSキクちゃんバトルを題材に、

     描写。

     「何が行われているのか」「どういった動きなのか」この点からなら、冒頭とキクちゃんのバトルはちゃんと描写できてる印象を持ちます。
     また、「殴るではなく”振りかぶって”殴る」「飛び退くではなく”回転しながら”飛び退く」などの比較で考えると、丁寧な描写のその場面のそれだとも言えます。

     それで、戦闘描写が上手いか下手かで、言えば、カエルの答えとしては、そもそも戦闘描写自体に上手い下手はない(=あまり意味がない)と結論づけます。
     一定の動きを表す文章力は必要だとして、そこに余程の面白味を見い出せなければ、描写の上手い下手が活かせないと言い換えたらいいのか、以下、結論まで長いですが、お付き合いして頂けると幸いです。m(_ _)m

     ①カエルの言葉の使い分けの説明 ②バトル描写とは、について ③バトル描写が上手いと言わせるポイント ④すべてはカエルの考えです、まとめをの流れです。
     そして、たぶん、言わすもがなと的にもわかりきったことなので、バトルを語るうえでの考えのすり合わせとして受け取って頂けると、(断定的に述べているので)カエルは助かりますのですじゃ。


    ①仮に、「一秒間に10発の拳を叩き込む」シーンがあり、ついでに動画だと、うだだだた、と一瞬のバトルのそれがあったとします。

     動画たと、とにかくは「なんかいっぱい殴ってる」が画面から伝われば、OKだと思います。
     観ている方も、「なんかすんごい」くらいの受け取り方だろうと思います。

     これを文章に”そのまま”書いたとして、「一撃目、右からの正拳」「二撃目フック」「三撃目、更に速さを増した正拳突き」~~「十撃目、どーん」、これをカエルはたった一秒で相手に叩き込んだ―――みたいになると思います。
     動画のシーンが伝えたい意図と剥離していますよね。
     「なんかすんごい」が文章の方だと”コマの絵を説明している”になっていますから、違う意味でのなんかすんごい細かい描写だね、になります。
     おそらく、動画の意図を表す伝えるに寄せた文章にするなら、「息をつかせない、拳の連撃で相手を攻め立てた」とかになるでしょうか。。

     仮に、「「一秒間に10発の拳を叩き込む」が『必殺技で、10発すべてをヒットさせないと効果がない技』でシーンだったら。
     動画だと、見せ場なので、スローになるでしょう。
     観ている側としては、「七発目、ヒット」「八発、九発」「そして、最後の一撃は!?」と画面のキャラと一緒になって、必殺技を追うと思いますし、追わせないと制作側は間抜けです。

     この感じのシーンをさっきの文章に置き換えると、あら不思議、相性がいいんですよね。
     「絵」を”そのまま”書いた描写でも、伝えたい意図で、だいぶ違うと思います。
     ですから、一概にバトル描写といっても、「絵」を書いたそれと、「絵の効果、意味」を書いたそれだけで、上手い下手が大きく変わります。
     それを踏まえると、なかなかに「バトル描写」を「いいね、わるいね」の是非で片付けられないカエルです。

     以下は、二種類の使えわけをします。
     ・”そのままの描写”「絵描写」 ・動きなど場面の役割として書いた描写 「役割描写」。


    ②作中内のバトルについて、率直な感じた気持ち。

     「うーん、良くも悪くもなくこんな感じだろうな~」です。(素っ気なくてすみませぬ。こういう部分は良い悪いでなくて、印象として確実に伝えたいので)

     (余談)正直、書き手カエルとしても、「普通」の印象コメントをもらうと、「悪い意味」じゃなくても、なにが「いけないんだろう?」という想いに駆られます。良い方にしたいって気持ちとか、一生懸命書いたとかいろいろあるからですね。
         更に「良く」する余地は、たぶんあると思います。
         けれども、重点を起きたいのはそこではないので、今回は、カエル側は「絵描写」「役割描写」ともに普通の認識で話を進めていると提示したいだけであります。

     んでもって、今更なんですが(汗)

     カエル、バトルがウリの小説って読んだことないんですよね。(苦笑)
     WEBでも、ドカン、バタン―――的な作品はまず目を通さないですし、考えてみたら、数える程度のバトルシーンを今回読ませて頂いたことになります。

     そんなスペックのカエルなので、コメントに自信がないのですが、とりあえず、「足りない」ものを一つ発見できました。
     バトル2つを比べると冒頭の戦闘のほうが状況的に感じやすかったのか、焦りや余裕など「心情の変化およびそれに付随した時間の速さ」があまり感じられなかったように思えます。

     三人称の得意な部分として俯瞰描写がありますから、どちらかと言えば主観的な描写は不向きではあります。
     なので、カエル理論だと、よくバトル描写は三人称が良いと言われていますが、一人称が勝る部分もあったりしますよ、になります。
     その勝る部分が、「心情」ですね。

     台詞などで焦りとかを伝えることができますが、「うわ、やべ・・・」「死ぬ~」とかのダイレクトな心の声は台詞にしづらい本作品。
     なので、地の文に頼るしかないのですけれども、ここが面白くてですね―――。

     通常三人称だと、キャラを通さないのでダイレクトな描写できる=バトルとかだと時間的なワンクッションを入れずに済むので、読者に直に伝えられる利点がある、と言われてるような気がします。
     でも、バトルで効果的な「焦り」「驚き」などの急速な時間変化は一人称が得意とする心情のほうが効果的かつ時間ロスがないんすよね。(カエル考え)

     三人称;その時カエルに白銀の刃が迫る。
     一人称:やべえ、まじやべえ。追い込まれた。

     極端にしていますが、「危機具合」とかの伝わりようが、心情のほうがやっぱり効果的なんですよね。
     三人称だと、刃が迫る状況だけで済ましてしまうと、シーンの「危機感」が生まれないので、後述であれこれキャラの置かれる立場や世界的にこの一太刀による結末がすんごい意味まりますよ~的煽りが必要になります。
     それを考えると、心情表現がラクですし、読者的にもラクのような気がします。(一人称はその分、周りの情報が曖昧になりますので、何やってんだろうこのキャラは? に陥りやすいですよね)

     と、ここまで述べましたが、ありがちな三人称の平坦さとありがちな一人称を比べてのお話で、あんまり人称は関係ないです。
     「焦り」「危機感」などの心情が、バトルには映えると思ったので述べてみました。

     処女作の冒頭なので、三人称の文章的なことはいいかな判断です。
     (三人称って、特に心情書けない描けないわけではないですし、作品の文体もありますし、心情があれば効果的と言っていますが、ケース・バイ・ケース&戦闘の趣もありますし)
     作風にあたる部分と考えますので、作品のバトル描写から「バトルについて思ったこと」としてのお話になります。


    ③バトル描写が上手いと思わせるポイント

     バトル小説読まないカエルが何を根拠にしているのか不明ですが、
     きっと、バトル描写自体に面白味はないと考えます。

     「すんごいパンチ」を「絵描写」で炎がぐるぐる纏わりつき、ぐわわっとうねりをあげながら主人公の腹めがけて繰り出された。ちなみにこのパンチは食らったら最後月まで飛んでゆく破壊力を持つ―――と、描写しても大して面白いとは思わないんですよね。
    面白いと思うのは―――そのパンチを、主人公がどのようにして回避もしくは対処したかの描写のほうだと考えます。つまりは展開ですね。

     これを前提にすると、「絵・役割描写」ともに必要だが、それ自体に面白味を見出すことはやや難しい(戦闘のディティール部分での面白味や興味は引き出せると思いますが、こちらはやや特殊な例ですね)

     そうして、カエルは思い返すのです、今までに面白いと思った感じたバトルを。
     右手のパンチがよかったや、あそこでキックがよかったなどはまずない。
     ひたすら耐え忍んでからのあの一発が良かったとか、駆け引きの顛末に驚かされた―――ああ、面白いバトルだった、になります。

     それで、時代劇の殺陣を出すのですが、ヤラレ役さんの剣技ってどうでもよくて、主役の剣技を最終的にかっこよくするのは、「見得」だと思うんですよね。
     どやっの「キメ」ですね。
     アクション映画だと、衝撃度の高い映像がよく挿入されているパターンがありますよね。
     メリハリと言えばそれまでなんですけれども、やはりそこがキモだよな~の映像媒体を例えに小説の考察をするカエルです(笑)
     心情へ訴える描写や役割描写がなく絵描写だけだと、なかなかに面白いバトルは言い難いので、絵描写は用いる要所の上手い下手、役割描写は展開としての上手い下手がバトルの面白さの明暗をわけるのかな、です。


    ④すべてはカエルの考えです、まとめを、の流れです。

     そのままです、上記はすべてカエルの「考えるな感じるんだ」から発生した考えです。あと、だからこそ明確にこうしたほうが良いなんてものは提示できません。(苦笑)
     だって、カエルはバトル小説読んだことないんですもの。
     (意図的に読まないようにしています。読むとそっちに(答え)に引っ張られる気がするので、試行錯誤自分の中から絞り出している感じです)


     だあ、今回も長い。そして、前回良いも更に抽象的かつ答えのない話になってしまいました orz
     申し訳なく候。

     物書きなんですが、どうにも感性だけで生きているカエルなので、人に伝えることが下手の部類なんですよね。ちなみに両生類でもありますが。
     読むの大変ですよね。
     そして、気づきますよね、カエルも気づきました、作中内のバトルに対し具体的に触れてな~い。
     だって、かえるはバトル小説(以下略)

     ここまで目を通していただき、ありがとうございますのお疲れ様でした。m(_ _)m
     (力尽きました。見直しせずに投稿します。誤字や難解な文章などあると思うので、前もって、すみませぬ (`・ω・´)ゞ)

    作者からの返信

    かえる先生

    またもやたっぷりのご感想、まことにありがとうございます。
    現時点では三話目まで読まれていることと思います。私としては望外の喜びです。

    しかし、今回のご感想は私にとっては少々耳が痛いですね(苦笑)
    バトル描写の巧さを追求したいと思う私の考えと、かえる先生のお考えとでは食い違いがありそうです。
    どっちが正しいというのではないかと思いますが。

    作中のバトルについて、
    >「うーん、良くも悪くもなくこんな感じだろうな~」
    ということですが、私的には「きっちーな」です(笑)
    バトル描写が売りと僭称する私にとって、読者の方に何の手応えも残さないのは、相当な痛手です(かえる先生が悪意なく一読者として感想を書かれているのは承知しています)。
    ですが、正直なご感想はありがたいことです。
    これが私にとってのバトル描写について考え直す契機となるでしょう。

    白状すると、私はバトルを作中に入れたいのではなく、バトルが無いと小説が書けないのです。拳銃、剣、魔法、拳、どれでバトルを展開しようか、そこから私の世界観作りやキャラクター作りが進むのです。
    思えば、私が小説を書くようになったきっかけは、角川スニーカー文庫の『ラグナロク』というライトノベルを読んだことです。
    この作品は派手で丁寧なバトル描写に定評のあるものでしたが、同時にバトルの合間にストーリーがあると揶揄される作品でもありました。このバトル満載の小説を呼んだとき、私は「こういう小説があってもいいんだ」と思い、小説を書こうと志したのでした。

    それを端緒として物書きを始めた私は、作中にバトルをとりいれた作品を追求しようと考えたのでした。
    私の私淑する大塚英志先生が、「新井素子が『ルパン三世のような小説を書きたい』と思ったときライトノベルが生まれた」というようなことを仰っていたのですが、この言い方を借りるならば、「私はドラゴンボールのような(バトル描写の)小説を書きたい」と考えたのです。

    長い昔語りをすいません。
    とにかく、私にとってはバトルはものつくりの根幹に関わる問題である(と思われる)のです。
    以上のようなことが、私がバトルに拘泥する理由といったものです。で、何が言いたいかというと、そのバトルに関するご感想を頂けて感謝感謝ということです。
    「絵描写」と「役割描写」の考え方や、
    >心情へ訴える描写や役割描写がなく絵描写だけだと、なかなかに面白いバトルは言い難いので、絵描写は用いる要所の上手い下手、役割描写は展開としての上手い下手がバトルの面白さの明暗をわけるのかな、です。
    ここら辺は大いに参考にさせて頂きます。

    実生活では物書きの知人などいないので、かえる先生のように読者兼書き手の意見を聞けることは、私にとって本当に幸せなことだと思います。
    バトルが売りとか言っておきながら、『侵蝕』の前半は気が滅入るような辛気臭い展開が多いですが、もう少しおつきあい頂ければと思います。

    今回は少し真面目に語ってみました。
    ありがとうございました。

  • 序章への応援コメント



    @syukitadaさんこんばんは、お邪魔します。
    そして、焦らすような形になってしまい申し訳なく思います。

    本来なら、企画の手始めイベントとしての
    冒頭(作品に触れた感触)の雰囲気、印象をお伝えするつもりでお邪魔したかったのですが、一話の文章量を鑑みて、あれこれ構成まで語りたいな、です。
    気分屋なので、すみませぬ。

    そして、先に”初めての感触”をざっくり述べますと、
    うむ、「硬さ」が感じられる、です。

    曇天の世界観ももある物語から受ける気分や雰囲気とかではなく、
    こちらの硬さの印象は、”質感”的なものです。

    ほぼほぼ文章、文体に影響されるそれなのですが、
    具体的な程度は「(サクサクで人気の)なろうさん作品」よりは随分、硬質で、
    「ライトノベルの戦記ものやミリタリーっぽい」ものよりは、少し柔らかい、そんな印象です。(かえる調べ)

    それで、読んでてよかった「キノコ編」と比べさせて頂くと、キノコは適度に肩の力を抜いて読めた文章。
    元祖であり処女作のこちらは、キノコのような力を抜ける文章が、ほとんどない目にできない=気が抜けない、感じの味わいでしょうか。

    念を押して述べさせて頂くと、キノコのほうが、文章評価として勝っているというわけではなくて、読んだ時の噛みごたえのお話になります。
    「の感じをもっと硬質に追求すれば、重厚な雰囲気になると思いますし、キノコよりへシフトすれば、ライトノベルらしい軽快さが生まれるだろうな~の特色の話ですね。

    そして、先程から「キノコ、キノコ」とすみませぬ。

    あと、かえるならではの作品文章への感触なのですが、「どことなく、かえるの書き方に近い」「なんとなく、いつかの自分の文章を読んでいる」そんな気持ちです。
    人様の文章をかえると一緒にして申し訳なくも、これを前提に以下、コメントさせてください。

    かえるの文章って、時に独特とか、クセがあるとか言われます。
    かえる自身は至って「標準的日本語ならびに文法を駆使している(表現は別ですね)」つもりなので、全然独特とか特殊な文章とかの自覚がありません。
    しかしながら、読みやすくはないだろうな、とは自覚しています。

    それで、これを『侵蝕』一話へと置き換えると、文章は普通だけど、読みやすくはない、となるんですが、
    (かえるが自身で自分の文章を)読みやすくないと思う部分は、「文章すべてに全力過ぎる」点なんですよね。
    段落や一文をすべて読んでもらえることを前提にしているので、情報をめいいっぱいそこへ展開させてしまうといいますか、
    文字数に対しては効率的、合理的ですけれど、デメリットとして必然じっくり読まないといけなくなりますし、物語が軽くても、その点で重く感じる印象を持たれる要因になるかも、と思っています。

    そんな考えを述べてから、それはそれとして、「創作=文章や構成」の全力具合がよく伝わる一話だったな~です。
    その受取り具合から、「ああ、確かに処女作っぽい、全力投球だ(悪意も皮肉もありません。純粋な同じ書き手としての労いです)」です。

    文章、文体からの印象話はここまでです。
    次は、物語に触れてみての印象話ですね。


     * * *


    作品世界の根幹として『侵蝕』が深くかかわっているんだよ~というのがよく伝わる一話でした。
    「曇天」の世界設定が、味付けとしてうむふむ、な感じ(程度がわかりづらくてすみませぬ(苦笑)、ええと、面白いなと興味は惹かれるが「マジかよ!? すんげー」とかの勢いはない、うむふむ、です)

    コメディとか息抜き部分の、シリアス、シュール系から、ちょいと大人の風味の物語(&文章の書き方)なんだろうな~の手応え、です。
    あと、「セリフ回し」の具合からも、大人風味を察した感じです。

    「死」が割りと身近な世界と受け取ったのもあり、世界の進行状況によって、生まれる、もしくは翻弄されるやや苦しみを伴うヒューマン・ドラマを予期させる感じ、です。関係の

    感触はここまですが、「バトルに重きを」をうかがっていたので、それを踏まえて以下に。
    読み手として……(語弊が生まれそうな言い回しですが)描写の掘り下げ度の丁寧さ=良い描写とも悪い描写とも判断はしない から、戦いモノを過ぎらせる。
    書き手として……二度の戦闘イベントとその描写の文章から、「バトルに重きを」がよく伝わりました。また、かえる判断ですと、そのウリに沿う展開(ここは構成になりましょうか)と文章と感じました。ホントはのんびり物語の話を展開させたいけれど、バトル入れなきゃ(使命感)だと思われます。

    そうして、こうして、あれもして、で―――、
    ここからは、ほんと創作談義になります。

    主に「構成」なんですが、その辺とか踏み入ります。(`・ω・´)ゞ
    ただし、こちらの考えを「修正や改善」だとは思わないで頂きたく候。
    次回作の何かしらの糧になればとを前提にコメントしている、そう思っていただけると幸いであります。

    と、そんなこと言って、@syukitadaさんをドキドキさせておいてからの、忘れる前にセリフとかでいいな(かえる好み)だったところ&ちょっとイメージが狂いそうだなの一点を書き込ませてください。

    >「男は下らないことで怒らないんだ」
     これはレビンではなく、自分に向けたものだろう。レビンもそれは感じたようで、透明の手で胸を撫で下ろすように嘆息した。

     ・アグレイくんの人生観も垣間見れるので、○。キャラ造形の手助けになる一文でした

    >レビンは女、キクの腰の辺りに抱きつき、服に顔を埋めている。キクは素直に謝るレビンの頭を愛おしげに撫でていた。

    >レビンは申し訳なさそうに両手を合わせ、拝むようにアグレイを振り返った。

     ・レビン君(キクちゃんも少し)の動きから、性格、子供らしさなど、キャラのパーソナリティがうかがえる良い表現だな~です。
      こういう表現や文章が割りと多く見られたので(>少年の首根っこを捕まえて隣に並ばせる とかですね)、いい持ち味をお持ちだな~とかえるの好みと上から目線で、グッド表示 b

    >「晴れでも雨でも、お前は同じことを言うんじゃないか? 空はよ、お前がどんだけ愚痴を並べても、変わらないんだよ。だったら、お前の方が慣れるしかないんじゃないか」

    ・残念だがフリッツくん、確かに良いことを言っているが、かえるが褒めたいのは君自身ではなく、物語に対してなのだよ。
      ええと、すみません、その、世界設定(舞台)を主軸にした良い皮肉な言い回しであり、どことなく諦め感も伝える(世界の虚無感)良いセリフ。

    >(すんません、どこかで「アグレイくんの戦う動機」を読んだんですが、見つけきれず、コピーなしです。

     ・確か、かえるの記憶だと、早いタイミングでさらっと述べられていた。そこに良いタイミングだ、ナイスと思った記憶があります。


    >【体操選手にも】似た体技に意表を突かれたアグレイが身構えたときには、キクは一気に間合いを詰めていた。

     ・イメージでしかないんですが、かえるが読んでいた時の雰囲気とは合わないと思ったワードでした。なんとなく現代のリアルに引き戻された感じです。言葉への印象の参考程度に。

     そして、せっかくなので、「体言止め」とかも含めたお話をば。
     体言止めが少ない本作品。
     そのメリットとして、何度かあったその文章が映えていたな~の感想です。(一文の内容だけにとどまりますが、ぐっと読ませた感じですね)
     そうして、体言止めのお話は終わりで、「体操選手」のお話。

     世界観的に「現実に近い未来」とかの設定に沿ったものでしたら、そのままにで、
     感覚と意図を伝えるために、文章をお借りします。

     予想だにしない体技に意表を突かれたアグレイ。身構えたときには、キクが(もう既に間合い)を詰めていた。(詰められていた)

     体言止めは「てにをは」や一文のスッキリさを考慮して使いました。あと、厳密には「意表を突かれた」視点と「詰められていた」視点は別なので分けてみました。
     (カッコ)の例文は、原文:一気に間合い、との時間の表現の違いですね。
     こっちが良いとかではなくて、意表を突かれたの流れから、視点の基準をアグレイくんよりにしたってだけの話ですね。
     何かしら、刺激になればと書いていましが、処女作なので、おそらく今の@syukitadaさんでも、違う表現を書かれると思いますし、あれこれ過去の自分(文章)へ考えを提示できると思います。
     かえるからは、これを提示させて頂きました。


     * * *


     おまたせしましたの構成部門です。
     あと、内容が多いので、箇条書き&ざっくばらんな文章になります。寛大な御心で。m(_ _)m

    ・今の展開(物語の進行)について

     何かこの部分が「おかしい」とかの感触はないです。
     もっと言えば、ちゃんと組み立てていらっしゃるな、と感じます。
     更にそれを踏まえて言えば、その組立には選択肢としてまた別の組み立てがある & 悪いとは言えないが、ベストとは言えない要素もある、でしょうか。

    ・『侵蝕』について

     一話で概要が述べられました。
     少し冗長と感じる部分もありましたが、物語の外枠から見た感じだと、自然な流れ&良いタイミングの挿入をしていると感じました。
     この辺は、現行の状態への感触コメントですね。

     次は、メリットとデメリット(むろん、かえるの考えです)の視点から。

    <メリット>

    ・概要がきれいに述べられているので、次の話(二章もしくは次の展開)へすっきりと移動できます。
     これは作者としても以降がラクですし、読者としても新しい展開を把握しやすです。

     また、『侵蝕』をベースとしたお話の展開上、済ませて置かないとけない部類の情報提示にもなるので、道理でもあります。

    <デメリット>

    ・仮に『侵蝕』が読者の興味を持てる部分だったとして、それが一話で大方すっきりしてしまいます。
     きれいに説明されているということは、興味を持てる部分を殺しているとも言えます。
     あと、やはり紙面を割くので、物語の展開は遅くなります。
     一話の時点では、物語として何も進展がない状態です。

    「物語として何も進展がないの補足」

     全体の進行の基盤になるのは「侵蝕」です。なのでそれの説明は必要ですが、作中内での目先の目的など読者へのナビゲートがない状態でしょうか。
     アグレイくんの物語だとして、彼の次の行動が未定=読者も彼を追えないので、世界を追います。そしてその世界「侵蝕」は粗方の説明を終えています。

    ・『侵蝕』についてその② 別アプローチ編

     逆にはっきりさせない『侵蝕』だったら。

    <メリット>

     会話で済ませるパターンを使うと地の分の説明を省ける(参考までに)

    「子供頃「侵蝕」に触れて、よくその歳まで生きていられるな」(と、アグレイくんがキクちゃんに仮に言ったとします)

     このひとセリフから、「侵蝕」が死に関わることが伝わると思います。
     そして、読者になんか「侵蝕ってやばそうだ」って思わせる一文だと思います。(たぶんこれが世界へ対する興味だとかえるは考えます)

    「気が狂うかもしれないってだけで、収容所へなんか連れていかせない」(と、キクちゃんがアグレイくんに仮に言ったとします)

     前後の文脈も必要になるのですが、「孤児院」へ長くいられない理由やその末路を匂わせられます。

     こんな感じで、はっきりとさせなくて良ければ、セリフなどを利用して説明の冗長さの軽減や説明自体を省けます。あとおまけで上手く使えば謎としての関心を引き出せる要素かな、です。

    <デメリット>

     『侵蝕』をベースにしたお話の展開が困難になります。
     そして、結構痛いのが、開示しない=布石、伏線、謎 として取られるので、他の重要なそれらの邪魔になる点ですね。
     あと、作者が意図しないミスリードさそう要因にもなるので、考えものです。
     布石、伏線は少ないほうが吉と考えます。


    ・主人公の掘り下げについて


     悩みました。
     確実に流れは悪くない「祖母→回想」。
     キャラの掘り下げは必要なので、かえる感触だと「祖母→回想」の内容および、たぶん全体構成からするとタイミングも良いんだろうな~です。

     でも一話全体の部分として考えると、悪い方へ働く導入部分かな、です。(肌感覚)の「
     前途していますが、イベント(読者へのナビゲート)がない状態のこれなので、紙面と割くこのお話のタイミングが好ましくない判断です。
     もうひとつ懸念されるのが、「孤児院のお話」へ目が向いたところでのこちらなので、読者としてはキャラの掘り下げよりも読み進める指針が欲しいところなのではと思います。

     ただ、全体の構成をまだかえるは知りませんし、書き手としての判断では、決して必要のない流れとは言えない(後々考える必要ですし)ので、大いに悩むポイントです、はい。


    ・バトルについて

     キクちゃんにアグレイくんを襲わせれば面白かった&展開にメリハリがあったかな、の率直な考えです。

     いやいや、襲っている(戦っている)し、なんですけれども(笑)
     レビンくんが頭を下げているところとか、じゃれ合っているところを勘違いして問答無用で襲うパターンをふとですね。

    <メリット>

     バトル展開を早められます。
     キクちゃんに正当性?が生まれます。
     なんか、あるある~なボーイミーツガールを演出できます。
     *ちょっとまじめに。世界設定やキクちゃんの性格で変わるのでなんともですが、アグレイくん役職を考えると、自らの意志で襲った(これはこれで覚悟とも取れるので良い部分です)ことで、良くも悪くもキクちゃんのキャラ造形が行わるポイントでもあります。
      それを失うので、ある意味、勘違いバトルスタートはデメリットでもあります。

    <デメリット>

     戦いながら説明を挟むことになる、これにつきます。
     なので、必然的に孤児院の話は深く掘り下げられないかな、です。

    ・その他

     筋トレ場面が意外と良い効果ですね。
     悔しさ、強さの理由、趣味、性格、など感じ取られるところが多くて、いいな、です。決してかえるがマッチョ好きとかではないです。


     後に在るのかもしれませんが、一話を読み終えて、
     完蝕状態ではない人を指す「言葉」があると、便利なのかな、です。
     もちろん中二心が疼く、ネームでよろしくなのです。


     「曇天状態」の明るさが不明瞭。
     難しい設定なので、おまけで聞いて頂けると助かります。

     昼間の街でも、照明機材を使うくらいの明るさなのか、陽射しはなくても明るさは十分にあるのか、それを彷彿させる背景アイテムが少し欲しいような気はしました。
     ただ、難しい。明るさ自体が曖昧だからこその曇り空なので。

     和風、洋風、近代っぽいけど、未来系、自然系、異世界系―――と、やや世界のイメージができなかったかえるです。
     ただこれも、「中世ヨーロッパが使えない」世界&作風ですから、長い目で読み取っていこうという気が構えでもあります。

    以上、ここまでです。
    @syukitadaさんお付き合いありがとうございます。そして お疲れ様でした。
    それから、見直ししていません。なにか不思議なコメントがありましたら、お手数ですが近況ノートへよろしくお願いします。

    最後に、楽しいか楽しくないのか、面白いか面白くないのか、コメントしないといけないなと思ったのですが、伏線の提示が終えたばかりの物語にその判断を伝えるのは―――面白かったです(嘘くさい)、つまらなかったです(導入で図るのも安直すぎてカエルってば適当だなと思われる)、などから正直に、どの言葉も伝えられないと言わせてください。
     けれども、この作品の一話って他の企画作品の一話よりも分量があります。それを読ませた事実は確かにありますので。(`・ω・´)ゞ
     物語をありがとうございました。

    作者からの返信

    かえる先生

    こんなクッソ長い一話を読んで頂いただけでなく、たくさんのご感想とアドバイス、ありがとうございます!
    感謝感謝です。
    「創作談義」企画を開催されるだけあって慧眼の持ち主であると感服致します(上から目線ですいません)。

    文体からくる印象に関しまして「硬い」とのことでしたが、現在の私でも似たような感想を抱いております。
    ただ、私の場合は自省を込めて「若い」と表現するものですが。
    かえる先生の仰る通り、文章は一文一文全力投球で書いていました。一行に一晩を費やすこともあったものです。
    キノコ編と比較すると「キノコは適度に肩の力を抜いて読めた文章」とのことですが、良くも悪くも文章に昔ほどエネルギーを注ぎ込めていないのが、今の自分に対する印象です。
    そのおかげで読みやすくはなったのかもしれませんが、自身の文体が変化してしまったことには寂寥を感じてもみたり、です。

    構成に関するお話しでも、目からウロコと言いますか、なるほどと思わせるアドバイスを伺わせて頂きました。
    「侵蝕」に関する説明を一話で終わらせてしまったことについて、

    >きれいに説明されているということは、興味を持てる部分を殺しているとも言えます。
     あと、やはり紙面を割くので、物語の展開は遅くなります。
     一話の時点では、物語として何も進展がない状態です。

    この辺の目線は私には無かったものですので、大変参考になります。
    また、主人公の回想についてですが、

    >でも一話全体の部分として考えると、悪い方へ働く導入部分かな、です。~イベント(読者へのナビゲート)がない状態のこれなので、紙面と割くこのお話のタイミングが好ましくない判断です。
     もうひとつ懸念されるのが、「孤児院のお話」へ目が向いたところでのこちらなので、読者としてはキャラの掘り下げよりも読み進める指針が欲しいところなのではと思います。

    そっかー、って感じです。
    私は基本的にファンタジーしか書きませんが、世界観の説明及び主人公の過去等は、物語の前半にギュッと詰め込むことを好んでいます。
    単純に細切れにするのは面倒なのと、読者さんにとってもその方が分かり易いのではないかという考えだったのですが、なるほど、かえる先生の理があります。
    私の意識では、物語の序盤も序盤なので説明みたいなことは一気にやってしまおうということでした。しかし、物語の第一話として考えた場合、性急過ぎた感は否めません。
    物語の全体を通しての目線と、第一話としての目線が私のなかでは乖離しており、前者のみでしか考えられていなかったと気づかされました。ありがとうございます。

    構成などを語る際に、例を提示してメリット、デメリットを挙げてくださる説明は分かり易く、そういう考えもあるのか、と素直に感動しました。

    しかし、かえる先生、憎いのはアメとムチ(?)を使い分ける手練手管ですね。
    アグレイとレビンのやりとりなど、よく読み込んでくださり誉めていただくのは感謝に堪えません。
    アグレイとレビンの会話などは、自分でもほのぼのして好きな場面です。また、

    >「晴れでも雨でも、お前は同じことを言うんじゃないか? 空はよ、お前がどんだけ愚痴を並べても、変わらないんだよ。だったら、お前の方が慣れるしかないんじゃないか」

    フリッツのこの台詞に目をつけてくださったのは嬉しいです。私としてもお気に入りの台詞であり、フリッツだけでなく私の人生観も少しだけ反映されています。
    このちょっと後で、この台詞が活きる場面があるのですが、それはまた後日の機会に。

    何だか要領を得ない返事で申し訳ありません。
    とにかく、『侵蝕』に対して初めてちゃんとした感想を頂いたかえる先生には感謝してもしきれません。
    改めてお礼を申し上げます。
    ありがとうございました。