雄々しい巨木のような隻眼の村人(?)に、渾身で絡んではマシンガンのごとく迫り、
また時にへつらう黒衣の「残念」少女!
その不死身エネルギーの凄まじさに、きっと度肝を抜かれることでしょう。
勝手気ままに勇者召喚しまくって、罰が当たったさる王国壊滅の前後――
とある山村から始まる、謎多き青年と少女の出会いの物語
……なのかどうかも良く解らないまま、なんだか話は進んでいくのです。
それはまるで「絶海の孤島に超常の怪獣村を見た!!」の如きノリで、
山奥の村を訪れた読者を翻弄してくれるのです。
多少「ノリ頼り」で強引な展開もありますが・・・
登場人物たちが自由過ぎるというか、自分を誤魔化さず目の前の「生」に
それぞれ一所懸命なのも素敵です。
こなれた文章は、戦闘シーンでも軽機関銃のようなリズムで、決してくどくありません。
これから明かされていくであろう謎もまだまだこれからのようで、
続きをとても楽しみにしております(Sept,2017)。