エピローグ 餅は、生き延びなければならない

20××年 12月31日 PM23:55 駿河湾最終防衛線 巨大鏡餅



「隊長!餅が、餅が縮小していきます」


一年の終わりの年の瀬。

今年も様々な事があった。

命が生まれ、命が終わり、そして新しく命が生まれる。

そうやってこの世界は回っている。


「作戦が成功したという事か」


この餅柱事件は、そんな命の大事さを知っている者の、愛情が暴走して起きてしまった事件だった。


「これで静岡の脅威は去ったか。よかった、これでまた来年も知事として頑張れる」


これからも、この世に愛が存在する限り、同じような事件が起きるかもしれない。

だが

これからも、この世に愛が存在する限り、同じように事件は解決されるだろう。


私たちは、そう信じている。

それが、これからも生きる私たちの役割だ。

新年、あけましておめでとうございます。



























「いっぴーさん、わたしのからだ、おかしくないですか?」

「大丈夫、そんな事ないよ。とても綺麗だよ」

「ちょっといっぴーくん、いくらいっぴーくんが作ったからといって、女の子の体をそんなにぺたぺた触るのはダメじゃない?」

「え!ででで、でも、この娘まだ子供だし!!」

「子供でも女の子なの!!………さわるなら、私の体でもいいのに」

「え、何か言った?能美子ちゃん?ちょっと耳元が騒がしくて」

「いっぴーさん。のみこさんはいいですから、ほら、わたしのからだがおかしくないかみてください」

「ちょっと!もっと私も見てよ!!いっぴーくん!!」



おわり

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

シン・ネン @dekai3

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ