5.ミルの調整とお湯の温度

 一度好みの状態を決めてしまえばあとはいいんだけれど、それまでけっこう試行錯誤するのがミルの粗さの調整だ

 あまり粗いと充分味を引き出せない

 かといって細かすぎると雑味が出てくるのも早い


 深煎り豆が好きなのか、浅煎りが好みか?

 ドリッパーはどんなタイプ? 3つ穴? 円錐形?

 お湯の温度は?

 一度に何人分いれることが多い?

 抽出時間は?


 自分のスタイルが決まるまで、しばらく試行錯誤は仕方ない



 さっき「お湯の温度は?」と訊ねたけれど、最近とある店主から聞いた話では85度が最適なのだとか

 もっと昔、別なお店の店主からも温度を教えてもらったことがあるのだけれど、彼は何度と言っていたのだったか?

「温度計なんて持ってないよ」と言ったら、「コーヒーポットの蓋を開けて湯気に手のひらをかざす、そのときギリギリ我慢できるかできないかくらいの温度がそれくらいだ」と言われたのは憶えていて、以来その方式で温度を測っている


 夏はお湯の温度が下がりにくいし、冬は逆にあっという間に冷めていく

 冬場は室温次第でコーヒーポットを弱火にかけたりする工夫も必要だ


 熱すぎると苦味とか渋みとかまで早めに出てきてしまう

 ぬるすぎると充分に味が引き出せない


 せっかく高い豆と器具を手に入れたのだから、しっかり旨味を引き出そう

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