2.保存方法もけっこう大事
焙煎したての豆はどんどんガス(二酸化炭素)を出す
で、最初は苦いだけで味がしない
ガスが抜けきった頃、だいたい焙煎から3日目くらいが飲み頃
以後は保存状態にもよるけれど、だんだん味が劣化しいくので早めに飲みきろう
保存は密封容器を使うこと
焙煎されたコーヒー豆はいわば「活性炭」
まわりの匂いを吸い取る
あと湿気も嫌う
買ってきたら、すぐに密封できる容器に移そう
お店で完全にシールされた袋に入れてくれているなら封を切ってから、だけど
密封できるガラス瓶、100円ショップでも売ってるけど、100円ショップのは針金部分の造りが雑だからあまりお薦めしない
その針金部分がよく外れて地味にストレス
だけど、それを気にしないなら充分使える
ガラス瓶なら無印とかハンズやロフトで売ってるようなのがよいかな
別にお茶の缶でも構わない
むしろ光を通さない分、よいのかもしれない
珈琲店で自店のロゴをいれた缶を売っていたりするけれど、まあその店のファンになったら買えばいいんじゃない?(苦笑)
その「密封容器」に移す際に、買ってきた袋ごと入るならそのまま、形状的に無理ならビニール袋に移し替えてから袋ごと容器に入れることをお薦めする
特に深煎り豆の場合、表面に油が浮いているのでそれが容器の内側に付着してしまうからだ
ちなみに前章で書いた目の前で焙煎してくれるお店の豆は要注意
きっと「ガス抜きはどうしますか?」と訊いてくれて、キョトンとした顔をすれば説明してくれると思うけれど、2,3日ガスが抜けるまでは密封しちゃダメ! 絶対
たぶん数十円でガス抜きの穴を開けて、空気の通りは一方通行なシールを貼ることを薦めてくれるはず
で、その状態で密封はせずに置いておく
飲むために封を切ったら、それから密封保存だ
私は買ってきたら虫ピンで小さな穴を開けるから要らないと言うことにしているのだけれど、一度穴を開けるのを忘れて、翌日仕事から帰ったら袋が破裂していたことがある
焙煎したての豆はそれくらいガスが出る
冷凍保存すべし、という説がある
鮮度のことを考えたら、たしかに長期間保存するような場合とかは一考に値する
たまに遠出してたくさん買いだめするようなコーヒーライフをしているなら特に
でもコーヒー豆は湿気も嫌う
豆は湿気るとドリップする時にお湯を吸いにくくなる
で、冷凍庫から出した豆が室温に戻るとき結露する
その結露による湿気が気になるわけだ
買ってきてから10日程度で飲みきるなら、わざわざ冷凍しなくても冷暗所で充分、真夏でなければ室温でも可、と私は思っている
繰り返しになるけど、密封容器を使うこと
ジップロックでも瓶や缶でもかまわない
晩ごはんのカレーの匂い、部屋干しした衣類の柔軟剤の香り、そんなものを活性炭であるコーヒー豆は吸着してしまう
でもって、私の中では自明のことだったので書き忘れてたけれど、と前章でも書いたけれど、これも繰り返す
豆は店で挽いてもらわずに豆のまま買って保存
飲むたび、使う分だけ挽いてドリップ
っていうのは、挽いて粉にしてしまうと劣化が早いから
空気に触れて酸化する、湿気ってドリップの時にお湯を吸いにくくなる
挽いて粉にしてしまうとこれが顕著
あと、香りが飛んでしまうのも早いから、せっかくいい豆を買ってきても使い切る前に最後の方はあまり美味しくないコーヒーになってしまう
そもそも、と章の最後に書くのもナンだけど、深煎り豆は豆の表面に油が浮いている
これは豆の中から出てきたもので、別に古くなったりしてるわけではない
(深煎りじゃないのに油が浮いていたら、それは古くなった証拠ではある)
で、この油が酸化することで味が劣化すると聞いたことがある
とはいえ、深煎りだから浮いてきた油なのか、本当に鮮度が落ちてきてヘンな油が浮いているのか、そしてまたその油の酸化のせいで味は劣化しているのか?
正直見た目だけでは私にはわからない
飲んでみて、深煎りのくせに妙にエグい酸味があるな、と感じたらそれは古くなった豆なのだろう
ま、私の場合コーヒーは数少ない道楽なので、200gを一週間で飲みきるから、自宅でそんな古くなった豆でコーヒーをいれたことはないのだけれど
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