『巨人』という人型兵器が主戦力となった戦争の物語。
とりあえず第一部を読了したところでの感想です。
戦闘シーンは『巨人』という言葉そのままにスケールが大きく、とても見応えがありました。
しかし、あくまでも目線は乗り手である人間視点。
たくさんの登場人物がいて、それぞれにそれぞれの譲れない立場なり思想なり思惑なりがあり、それらが交錯し、もつれあい、ほどけたり結び合ったりする最後の戦場の模様は、お見事の一言です。
僕もご多分に漏れないのですが、読みやすいようにと作品の行間を空けるというのがWEB小説の主流となっている中、文字がギッシリと詰まり、会話も少なめ。
それだけで敬遠してしまう人もいるかもしれません。
けれど、そのギッシリ感が、このお話の持つ重厚さや『巨人』の超大さを何よりも如実に物語っているような気がします。
パッと開いた時の黒々とした画面にゲンナリとせず、是非とも最後まで読み進めていただければ、僕の拙い言葉では伝わり切らないであろうその感覚がわかってもらえるかと思います。
素敵なお話、ありがとうございました。これから幕間も読ませていただきますし、第二部の方も期待しています。