愛されることはたくさん知っているけれど、愛することを知らない少女の呪いは、優しい眠りにつくこと。愛を知るものにとっては残酷な呪いだけれど、少女にとってはやさしい世界なのだろうとおもいます。やわらかい文章で描かれるものがたりは、少女の視るやさしい世界で、とてもほんわかした気持ちになれます。朔さんのファンタジーテイストな少女小説が、わたしは好きだなあとおもいました。