第3話 須藤さん
「え、あれ死んだの?人におじい、おじいって言っといてなにやってんだろうなぁ」
少し苦笑いをうかべながら須藤はコーヒーをひとくち飲むとイスにもたれた。空がすごく澄んで見える。
「まったくなぁ…。そういやこの前、誰かとメールして返信がないとか言ってたな。男か?って言ったら息子みたいなもんだとか言ってたな。本当に息子もいるんだよな?」
おじい!電話がつながるのはご縁だから、しっかりやってよ!
バタバタと足音をたてながら、ねえ!ねえ!とよってくる様子は少し子どものようだった。今でも近くでさきの声がするような気がする。
さわがしいやつだったな
須藤はまた視線をもどすとコーヒーをすすった。空が澄んでるな…冬だからか。
夢かうつつか あるるん @arurun
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