くさなぎさんの物語は以前から拝読させていただいていますが、どんどんお力をつけられているな、という、そんな印象を受けます。
さて。
この短編集は、くさなぎさんご自身の想像力が爆発しているというのは読めばすぐにわかることですが、ご自身の経験談をもとにしたり、他にも実話をいくつか絡めている、という所から、場面ごとの臨場感がとにかく半端ではありません。
描写・文体も丁寧で読みやすく、まるでひとつの花束を見せていただいているような気持ちにさせられる、そんな短編集だと思います。
ご本人は100編を目指して書かれていらっしゃいますので、これからもその才能を、存分に発揮していただきたいと思っています。
余談なのですが「青春小説」のお題で書かれている「ノーライト・ノーライフ」のエピソードは、このレビューを書いた筆者こと藍沢の実体験がモデルです。
こんな形で取り上げてくださったくさなぎさんに感謝です!