お花畑

 青い青い地球眺めてる

 暗い空にひときわ明るく光る蒼

 群青の空にまばらに光散らばる


 一面に広がるお花畑

 色とりどり鮮やかに広がって

 一人きりで座っているの


 透明な風が頬を撫でて

 何度も何度も振り返ってはみるけれど

 そこに誰かが居るなんて事はなくて


 あの日 あのまぶしい光

 もう何があったか覚えていないけれど

 光のヘビの背中に乗って そして…


 パパもママも友達も

 みんなみんなどうしているだろう

 天空に浮かぶ星 まだそこにいるの?


 大事な大事な宝物

 握っていたはずの縫いぐるみ

 もうここにないもの


 ずっとずっと続く平原

 花だけがびっしり敷き詰められて

 ずっとずっと座っているの

 きっと来る誰かを待っているの


 透明な風がまたすうっと通り過ぎていく

 ねぇ、もしかして貴方なの?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

にゃべ♪の適当詩集 2005 にゃべ♪ @nyabech2016

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ