目のない部族の男性と耳のない部族の少女が、雨の日に洞窟で出会ったところから始まる物語です。
神話のようでいて、ロストテクノロジーものSFのようでもあります。歴史は繰り返す。人類はいつもどんな時でも愛をもって先に進んできたのだということを感じさせられます。
目が見えなくても、耳が聞こえなくても、人間はコミュニケーションを取るんですよね。どんな障害があっても、人間から知恵や愛を奪うことはできないのだ――そんなことを感じさせられました。たくましい。
それにしても、これ、本当に高校生が書いたものなんでしょうか!?
とてつもない文章力です。雨の質感、感情の揺れ動き、何もかもがしっかり伝わってきます。
将来ものすごい大物になるのでは……。
作者様の歴史に★をつけられることをとても嬉しく思います。