ボクノネガイ
滝澤真実
ボクノネガイ
ぼくには奇跡を起こす力がある。
はじめてその力に気付いたのは、ぼくが小学生のときだった。当時、両親は共働きをしていて、祖母がぼくを育ててくれていた。その祖母が、ある日、体の不調を訴えて病院へ行った。
ガンだった。
すでに末期で、手のほどこしようがなかった。祖母が回復の見込みのない病気にかかったと聞いて、ぼくは泣いた。泣きながら、必死で祈った。生まれてはじめて、心の底から、強く祈った。
——かみさま。どうか、おばあちゃんの命を助けてください。おばあちゃんが助かるなら、ぼくはどんなに大切なものをなくしてもかまいません。
この願いは、聞き届けられた。
祖母の体に巣くっていた悪性の腫瘍は、何の先触れもなく消滅した。医者も、首をかしげていた。投薬が奇跡的に効いたのだろう、という説明だった。
しかし、祖母が退院した直後、今度は母が、マンションのベランダから落ちてきた植木鉢に、頭を直撃された。意識不明の重体だった。医者には、もう二度と意識が回復しないだろう、と言われた。父は憔悴しきった表情でそのことをぼくに告げると、泣いた。ぼくは、父の泣く姿をはじめて見た。
母の不在もつらかったが、父の涙も同じくらい、ぼくにはつらかった。
ぼくは、父と母のために、また祈った。
——かみさま。どうか、おかあさんを助けてください。お願いです。
この願いも、聞き届けられた。
母は突然、目をさました。頭に傷跡が残っただけで、肉体的な後遺症はなかった。祖母、母と二度続いた奇跡の回復に、家族、親類のみんなが驚いていた。
でも、すぐに父が脳内出血で倒れた。
ぼくは、祈らなかった。
不幸なできごとの連鎖は、ぼくの祈りに原因があるということに、ぼくは気付いていた。奇跡には、代償が求められる。失われるはずだった命が救われることで、代わりに別の命が失われることになる。ぼくにとって大切な人を死から救うには、同様に大切な別の人が死ななければならない。
けっきょく、誰かが死ななければならなかった。
父は、二日後に死んだ。
ぼくは、父を死なせたという強烈な罪悪感に、苦しめられた。
ぼくのせいで母の頭部に消えない傷跡が残った、という事実に苦しめられた。
「わたしが代わりに死んであげれば良かったねぇ」
そう嘆く祖母の言葉に、苦しめられた。
すべて、ぼくが祈ったせいだった。
ぼくは二度と祈るまい、とかたく心に誓った。
二年後、祖母が風邪をこじらせ、肺炎にかかって死んだときも、ぼくは祈らなかった。別の誰かが代わりに死ぬ、という事実に、ぼくは耐えられそうになかった。ぼくの心には、祖母を救えたのに救わなかった、という罪の意識が深く刻まれた。
しかし、記憶は風化する。
もしかしたら、ぼくには奇跡なんて起こすことはできないのかもしれない。奇跡を起こした、とぼくが勝手に信じ込んでいるだけなのかもしれない。
ぼくは、そんなふうに考えるようになっていた。この間違った考えが、結果として一人の人間の命を奪うことになってしまった。
中学生になって、ぼくは、いじめにあった。いじめの中心になっていたのは、青木という名前の同級生だった。
「俺たちは友だちだよな」
というのが青木の口癖で、青木がむしゃくしゃしたときに殴られてあげるのが、ぼくの友だちとしての役割だった。青木が喉の渇きをうったえたら、飲み物を買ってきて差し出すのが、ぼくの友だちとしての役割だった。青木の命令を何でも素直にきくのが、ぼくの友だちとしての役割だった。
ある日、ぼくは青木の「パンツを脱げ」という命令を拒否した。ぼくは殴られた。青木とその取り巻き連中に体を押さえつけられ、ぼくはむりやり下半身を裸にされた。ズボンとパンツは、ゴミ焼却炉の中に放り込まれた。
ぼくは、トイレの個室に閉じこもって、泣いた。泣きながら、祈った。
——青木はクズだ。あんなやつは、この世から消えてしまえばいい。死んでしまえ。死んでしまえ。死んでしまえ死んでしまえ死ね死ね死ね死ね死ね……。
しばらくして、ぼくは教師に発見された。教師がコンビニで買ってきたパンツと、体育教師の持っていた大きすぎるジャージをはき、ぼくは家へ帰った。
青木が交通事故で死んだことを知ったのは、その日の夜だった。クラスの連絡網を通じて、電話連絡があった。
青木のやつめ、ざまあみろ。
そんな爽快感がなかった、と言えば嘘になる。しかし、自分が青木の死に対して責任がある、という罪の意識が、ぼくの心に重くのしかかってきた。青木の死に爽快感をおぼえた、という事実が、ぼくをひどい自己嫌悪の中へと突き落とした。そして、青木の死という奇跡の代償として、これから直面しなければならない未来に、ぼくはひどくおびえていた。
代償は、母の再婚だった。
新しく家に入りこんできた男は、母と結婚すると、それまでやっていた仕事をやめて、競馬、競輪、競艇、パチンコなど、ありとあらゆるバクチに手を出した。男の息はいつでも酒のにおいがしていて、男は事あるごとに母を殴り、ぼくを殴った。
ぼくは学校にも行かず、家にも寄り付かず、いつも外をぶらつくようになっていた。
いつも一人で、ただ、絶望していた。
そんな状態だったが、それでもいちおう、ぼくは普通の中学生だった。
人並みに異性に興味を持つようにもなっていた。すてきな女性と出会って恋に落ちたい、という漠然とした夢を抱いていた。もちろん、その漠然とした恋心は、同年代の他の少年たちと同じく、テレビで見かける華やかな美女たちが対象だった。
しかし、ぼくは気付いていた。すてきな女性と恋に落ちたい、という願望を抱くことは、危険すぎた。ぼくが祈り、ある女性の心を射止めたとしても、その代償として、ぼくは別の大切な誰かを失うだろう。
何かを願うということは、ぼくにとってはタブーだった。自分の死を願うことさえ、できなかった。ぼくの死の代償として、ぼく以上に厄介な力を持った人間があらわれて、母を不幸にするのではないかと思っていた。
だから、常に絶望していることこそが、ぼくにできる唯一のことだった。
亜衣に出会うまでは。
母のたっての願いで、ぼくは高校に入った。ぼくが何かを願うのはタブーだったが、母の願いはかなえてあげたかった。母の希望は、ぼくが大学へ進学することだった。ぼくは中学校にはほとんど行っていなかったが、高校入試の勉強は独力でなんとかした。勉強する時間だけは、たくさんあった。
そしてぼくは、家から電車で二時間かかる場所にある、レベルの高い進学校に合格した。その高校には、中学時代のぼくを知っている人間はいなかった。いじめもなく、ぼくはいちおう学校へ行くようになっていた。
それでも、ぼくは誰かと関わりを持つことを避け、一人で行動していた。ぼくのお気に入りの場所は、学校からすこし離れた場所にある、川の土手だった。土手には、一本の大きな楓の木が立っていた。ぼくはいつも、その楓の木の下にすわって、川をながめていた。
耳に届く、軽やかな水音。
鼻をくすぐる、土と水のにおい。
川面に光って消える、波。
どこかから流れてきて、どこかへと流れ去っていく、ちいさな泡の粒。
そういったものを五感をとおして感じていると、ぼくの心はすこしだけ軽くなったような気がした。
もちろん、ぼくの心の中に巣くっていた罪悪感や嫌悪感が消えたわけではなかった。しかし、いつか、川を流れていく泡粒のように、ぼく自身も流れ去り、消えてしまう日が来るのだと思うことができた。そう思うことで、絶望の塊になったまま生きつづけることにも、耐えられそうな気がした。
その日もぼくは、楓の木の下にすわり、ぼんやりと川をながめていた。
「人、殺したことあるでしょ?」
不意に声がしたので振り返ると、そこに亜衣が立っていた。亜衣は高校の三年になってからはじめて同じクラスになった、同級生だった。彼女は小柄で華奢だったが、健康的な小麦色の肌と、明るく大きな目をしていた。
ぼくは、自分だけの時間を邪魔されて、不愉快だった。邪魔をした相手が、顔しか知らない、それまでは言葉さえ交わしたことのない同級生だとわかって、さらに不快になった。しかも、彼女はぼくのことを人殺しだと言った。
ぼくは無言で、土手から立ち去ろうとした。
「ごめん、邪魔をする気はなかったの。ゆっくりしてって。じゃ」
亜衣はにこやかに言うと、弾むような足取りで去っていった。
彼女がいなくなってからほんの短い間、シャンプーのかすかなにおいが、あたりに漂っていた。
翌日、学校帰りにぼくが土手に行くと、亜衣が待っていた。
彼女はぼくに気付くと、にぎやかな声を上げながら、大きく手を振った。
「はやくおいでよー!」
ぼくは、ためらった。ぼくは別のお気に入りの場所を見つけて、そこで時間をつぶすべきだった。頭の中では、そうすべきだとはっきりとわかっていた。しかし、なぜ亜衣がぼくを人殺しと呼んだのか、それが気になった。
「ほら、もうっ」
亜衣は、立ち尽くしていたぼくに駆け寄ってきて、手をつかんだ。
彼女の手は、あたたかかった。
彼女に手を引かれて楓の木の下まで行くと、そこにはレジャーシートが敷いてあった。
「すわって。はい、おやつ」
ぼくを強制的にすわらせた亜衣は、ぼくにポッキーを差し出した。ぼくは彼女の勢いに押されてポッキーを一本つまみ、かじった。イチゴ風味のチョコの味が、口の中に広がった。
まるで、ピクニックみたいだ。
「まるでピクニックみたいだね」
亜衣が、ぼくが思ったとおりのことを口にした。しかも、ピクニックみたいになるように仕組んだ張本人が、初めてそのことに気付いたように、言っている。それがなぜだかおかしくて、ぼくは吹き出した。
「あ、笑った。仏頂面しかできないのかと思ってたよ」
ぼくは、はっとした。
笑ったのは、どれくらいぶりだろう。少なくとも、青木を死なせて以来、ぼくは一度も笑ったことがなかった。
「ふふ。実はね、あたしも人を殺したことがあるの。あなたみたいに、ずっと、暗い顔をしてた。だから、わかったの」
にこやかに、亜衣が言った。ぼくは黙って、亜衣の話の続きを待っていた。しかし、亜衣はさらに何かを話すつもりはないようだった。
水音にまざって、亜衣の息づかいが聞こえた。土と水のにおいにまざって、亜衣の体から甘いにおいが薫っていた。川面で反射した波の光が、亜衣の顔の上で軽やかに踊っていた。
ぼくたちは何も言わず、ずっと川を見ていた。
その日から、ぼくたちは土手で頻繁に会うようになった。
教室で見る亜衣は底抜けに陽気で、いつも話の輪の中心にいた。逆に、ぼくと一緒にすわっているときは、陽気さはやや影をひそめ、おだやかでくつろいだ表情をしていた。
ぼくたちは、あまり言葉を交わさなかった。
もちろん学校では、まったく口をきかなかった。楓の木の下で言葉を交わすときも、一言二言で終わることが多かった。肩が触れ合いそうな距離に並んですわっているのに、ときには一言も口をきかない日さえあった。
それでも、ぼくたちは、短い言葉のやりとりの中から、互いのことを知り合っていった。
亜衣は、自分は弟を殺したのだ、と言った。
弟が生まれるまで、彼女は両親の愛情を独占していた。そこに、八歳も年のはなれた弟が生まれた。弟の面倒ばかりをみる両親の態度が、亜衣は面白くなかった。昼夜を問わずに泣く弟が、気に入らなかった。うるさいので、弟の腕をつねったりしていた。弟なんていなくなればいいのに、と心の底から願っていた。
ある日、いつものように弟の腕をつねったが、それでも気持ちがおさまらず、弟の頬を強く叩いた。その夜、弟は死んだ。乳幼児突然死症候群だという診断だったが、亜衣は自分が殺したと信じて疑わなかった。弟の死に喜びを感じた自分を、彼女は嫌悪した。弟を殺したという罪悪感に、彼女はふさぎこんだ。
そして、何度も死のうと考えた。
「ほら、見て」
陽気に言って、亜衣は左手の手首を見せた。細く骨ばった手首には、何かの引っかき傷のような跡が幾筋もついていた。リストカットの痕跡だと、亜衣はぼくに説明してくれた。
「でも、リスカじゃ、死ねないんだよ。バカだよね、あたし。あははっ」
ぼくは亜衣に、なぜそんなに明るく振舞えるようになったのか、たずねた。
亜衣は、さあ、と答えて、くすくすと笑った。
もちろん、ぼくも自分のことを語った。奇跡を起こす力のこと、死なせてしまった人のこと、苦しめてしまった人のこと、などを。ぼくは、話すことを決心した前日の夜に、亜衣はどんな反応を見せるかを想像していた。
大変だったね、と同情してくれるだろうか。
奇跡を起こせるなんてすごいじゃない、と賞賛してくれるだろうか。
それは奇跡じゃなくて偶然の積み重ねだよ、と否定するだろうか。
しかし、ぼくの予想は、すべてはずれた。
「ふうん」
亜衣はあいまいな調子で、そう言っただけだった。ぼくはとなりにすわっていた亜衣を見たが、その横顔からは何も読み取れなかった。彼女はいつもどおり、くつろいだ表情でどこか遠くを見ていた。
亜衣は、ぼくが彼女の顔を見ていることに気付き、微笑みながらぼくを見返してきた。ぼくは至近距離で、亜衣とまともに目を合わせる格好になった。
彼女の目は大きく、黒目がちだった。虹彩の色は薄茶色。ふたえまぶたで、まつ毛はとても長く、カールしている。
ふとぼくは、自分が亜衣の目に見入っていたことに気付いて、あわてて目をそらした。
顔が、火照っていた。
そう、ぼくは亜衣を好きになっていた。
亜衣の明るい表情が好きだった。たまに見せる、憂いの表情も好きだった。何よりも、亜衣がくつろいだときに見せる、おだやかで満ち足りた表情が、ぼくは大好きだった。
ぼくは、亜衣の体からただよう女性のにおいを強く意識するようになった。母のにおいに似ていなくもなかったが、亜衣のにおいのほうが甘酸っぱい感じがした。
ぼくは、亜衣の胸のふくらみを、強く意識するようになった。亜衣の制服の中身を、想像するようになった。家に帰ってからは、亜衣の裸を想像して、マスターベーションをした。
ぼくは、亜衣が欲しかった。
でも、ぼくが何かを願うことは、タブーだった。
ぼくは亜衣への感情を押し殺し、何も望まず、何も感じず、うつろなままで生きていかなければならなかった。頭ではそうしなければならない、とわかっていた。しかし、次第に、亜衣に触れたいという強烈な願望を抑えることが、ぼくには困難になってきていた。
亜衣と一緒にいるとあまりにも胸が苦しくなるので、亜衣と会わないようにしよう、と心に決めたこともあった。でも、ぼくはけっきょく、亜衣と一緒に過ごす時間を放棄することができなかった。
一秒でも長く、一ミリでも近く、ぼくは亜衣のそばにいたかった。
それは秋の終わりのことだった。その日は寒く、風もあった。楓の葉は真っ赤に紅葉していて、風にふかれて、はらはらと散っていた。
「あたし、好きな人ができたんだ」
不意に亜衣が言った。ぼくは、ひどくショックを受けた。亜衣のその一言だけで、胃のあたりがよじれるように痛くなり、吐き気がした。
「その人のことを考えると、いてもたってもいられないの。それで、お願いがあるんだけど」
ぼくは亜衣を見た。彼女はいつものように、おだやかな表情をしていた。
「あたしがその人の彼女になれるように、祈ってくれない? 祈って、奇跡を起こして欲しいの」
ぼくは、凍りついた。亜衣がぼく以外の誰かの恋人になるなどということには、耐えられそうになかった。そもそも、ぼく自身が望まないことを心の底から祈るなど、ぜったいにできないだろう。無理だ。祈れない。
しかし、亜衣の追及は鋭かった。祈れない理由を問う亜衣に、ぼくは言い訳が思いつかず、正直に、望まないことを祈ることはできないのだ、と告げた。
「じゃあ、あなたが望むように祈って」
亜衣は、そう言った。
それは魅力的な提案だった。ぼくが祈れば、きっと奇跡は起きて、ぼくと亜衣は体も心も結ばれるだろう。でも、その代償として、ぼくは何を失うのだろうか。代償として失うもののことを考えると、やはりぼくは祈ることができなかった。
「失うことをおそれていたら、何も手に入れられないよ」
最終的には、亜衣のその一言が、ぼくを完全に屈服させた。その瞬間、ぼくには亜衣よりも大切なものはないと思った。亜衣以外のものをすべて失ってもかまわない。そう、思っていた。
だから、ぼくは祈った。
——亜衣をぼくの恋人にしたい。かみさま、お願いです。どうか、亜衣を。
「どんなふうに祈ったの?」
亜衣は、ぼくに質問してきた。ぼくは正直に答えた。ぼくの答えを聞いて、亜衣は突然泣きだした。
「…あたしの好きな人は、あなただったのよ」
泣きながらそう言った亜衣の言葉に、ぼくは驚いた。祈る必要など、もともとなかったに違いない。ただ、なるべきようになっただけった。それは奇跡ではなく、必然だった。
その日、ぼくたちは、真っ赤に紅葉した楓の木の下で、晩秋の風にふかれていた。
風にふかれながら、冷えた体を寄せあい、静かに唇を重ねた。
後になって、ぼくは自分が間違っていたことを知った。
ぼくと亜衣が付き合うようになったのは必然ではなかった。ぼくが生まれたのも、亜衣が生まれたのも、二人が同じ学校に通っていたのも、同じような殺人の罪悪感を抱えていたのも、すべてが奇跡だった。これらの奇跡のどれかひとつでも欠けていたら、ぼくと亜衣は出会うことがなかっただろう。
そう。
ぼくの祈りが奇跡を起こしたのではなかった。ぼくが祈る前から、奇跡はそこにあり、見出されるのを待っていたのだった。
ぼくは、これからも、祖母や両親や青木に対して、罪悪感を抱きながら生きていくに違いない。でも、これからもやはり、ぼくは祈りつづけるはずだ。
なぜなら、ぼくは奇跡がそこにあることを、知っているから。
ぼくには奇跡を起こす力がある。
ぼくが祈ることは、必ず実現するだろう。
——すべての人が、その人自身の奇跡を見出すことができますように。
それが、ぼくの願いです。
ボクノネガイ 滝澤真実 @MasamiTakizawa
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