本当に忘れたくないモノ、失いたくないモノを人は何処かに刻み付けて生きていく。時を経て邂逅し、またそこから歩むために。
楽しさも嬉しさも、苦しさも悲しさも。その日抱いた感情はその日限りのことなのに、どうしてこんなに苦しいのだろう。脳に記憶がなかったとしても、心が記憶しているのかもしれない。蓄積されていく感情を抱えた心が、涙となり音となる――――。
音楽に思いを傾ける青年の話です。昔から続いてく音楽への道は、人の感情を揺さぶります。そんな果てしない道のりに彼は、気づき、心を動かします。音のない世界は存在しません、それは耳が聞こえなくなっても演奏の描写を見るだけでもイメージされる、人にとってなくてはならないキーワードです。次の作品に期待して星2つ送らせて頂きます。