第2話 記事書いてペタ押しまくる日々
失恋のウサ晴らしでブログを始める、という何とも衝動的な
行動だったのが、私こと謙児だったのであるが、
文章を書くことにあまり抵抗のなかった私はそれなりの
分量いきなりまとめ書きしていたりした。
ウサが溜まっているところでもあったし、他に日記などを
書い溜めていたわけでもなかったので、意外とあっさり
筆を進められている気がした。
ブログのタイトルは「夢見る精神障害者」。
あまりに愚直なものであったかにも思える。
内容は、「精神障害者だけど、起業しま~す。
スゴいでしょ~」
ってな感じ。
「オイオイ、こんなんで大丈夫かよ」
と言われそうで、私自身、そう思っていた節は
あったのだが、始めた限りは少しは続けよう、
という意欲はあった。
起業にあたり、相談していたネットコンサルから、
「ブログはアメブロ使うといいよ、ペタもいっぱい押すといいよ」
と、聞いていたので、その通りにした。
ペタというのは、足跡をつけるようなもので、
今のアメブロ(アメーバ)では集客の主流ではないのだが、
当時は有効で、他人のブログ上で、
「来たよ」
という証拠にクリックするものである。
これに加え、アメンバーと呼ばれる友達登録も、
積極的に行った。
そうしたところ、最終的にはアメンバー約200人、
アクセス1日約1000という数字を叩き出せたのであった。
それ以上に嬉しかったのは、初めて1週間ほどで、
少しずつコメントが付き始めたことである。
「自分のブログが読まれている。次回を期待されている。」
こう感じた私は、もうブログ更新の虜となっていた。
毎日文章を書くのにも慣れてきて、ふと思いついての一編が、
次のお話に記すものである。
こんなにもウケるとは、思っていなかった。
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