シナリオ論:シナリオ論とはつまり定石
既にシナリオ論を書き始めてから気づいたのですが、そもそもこれ(シナリオ論)を自分の中で確立する意義を書いていませんでした。
タイトルにも書きましたが、シナリオ論を学ぶとはつまり定石を学ぶということです。
カクヨムにいらっしゃっている皆様は、少なからず物語を紡ごうとした経験があるものと思います。たとえ文字に起こさなかったとしても、脳内で妄想したことはあるはずです。
物語を紡ぐ時に、次の展開が思いつかなかったこと、あるのではないでしょうか。また書いた物語の展開がぎこちなかったり、想定した先の展開に繋がらなかったり、面白い展開にできなかったりした事があるのではないでしょうか。
これらに一つの解を提示するもの、それがシナリオ論だと思います。
ただし提示するものはあくまで解であり、正解ではありません。しかし解が一つ確実にある事は、他の解が思い浮かんだ時に比較を行う事ができます。
比較することは非常に重要で、まるで両目で像を捉えた時のように、問題を立体的に観察することができるので、正解に近い解を出せる見込みがうんと高くなります。
将棋やチェスはもちろんオセロといった単純なルールのボードゲームにも定石というものが存在します。
ここで言う定石とは駒の動きをある尺度で評価した時の最善手のことです。
最善手とは言うものの、最善手だけ打っていれば勝てるわけではありません。これは始めに定義した「ある尺度」が適切ではないことに起因するのですが、とにかく定石が常に正解ではないことは間違いありません。
同じことは物語にも適用することができ、シナリオ論は物語の定石とも呼べるでしょう。
そしてすべての定石を知る必要はありません。もちろん知るに越したことはないのですが、自分の得意ジャンルだけでも学んでおけば十分だと思います。
将棋だって、まずは自分の得意な戦型の定石から覚えるものですから。
また私は自分の持つシナリオ論をいくつか披露するつもりではありますが、それが正解と言うつもりはありませんし、ましてやそれを強制するわけでもありません。
皆様が独自のシナリオ論を確立するためのアプローチの一つ、ツールとして役立ててもらえばと思います。
カクヨムユーザーの皆様の中でもし独自のシナリオ論を発表している方がいらっしゃいましたら、コメント等で紹介して頂けたら幸いです。
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