(4)見知らぬ場所

「痛ってえ」


 少年、南野一樹が意識を取り戻したきっかけは肩の痛みだった。

 そしてすぐに二つのことを思い出す。

 一つ目は、自分はパニックになった電車の中にいたこと。前触れもなく地震のような大きい揺れが起きて、混乱に巻き込まれたのは覚えている。

 二つ目は、恥を掻かせてくれた下級生二人に仕返しする予定だったこと。一人は呼出相手の佐藤春菜、もう一人は彼女と仲が良いが邪魔をしてくれた結城という女。危ないことを頼める知り合い三人と協力し、二人を怖がらせて脅すつもりだった。


 しかし大きな事故の後で、仕返しのことを考えている場合ではない。

 残る痛みを我慢しながら体を起こすが、おかしなことに気づく。

 すでに夕日の太陽は無く、周囲は夜になっていた。

 それほど長く気を失っていたのか、という疑問はそれ以上の大きな疑問によって消える。


 ここは電車の中ではなく、見知らぬどこかの繁華街。

 街灯が延々と続くコンクリートの道やシャッターが下りた店等を照らす。不気味なのは人の気配が全くないこと、深夜なら納得できるがそれでも人一人見当たらないのは妙だ。

 電車の中から一人だけ運ばれたのか、でも誰が何の目的でやったのかがわからない。


「ここ、どこだよ」


 その言葉を聞く者はいない。声は建物同士の間に吸い込まれ消えていく。

 幽霊に背中を撫でられたかのような不安と危機感が、南野の体に広まっていく。

 危険だと、心臓がざわめくのを自覚しながら誰もいない闇夜の街を恐る恐る歩いていく。


「なんなんだよ」


 背後に何かの気配を感じては何度も振り返るが誰もいない。まるで何もない闇自体がせせら笑ってくるかのようだった。

 しばらく歩くと、駅へ直通の歩道が立体交差している場所へ出る。信号機が何台もあるがどれも本来の役割を果たさず、三色のライトを不規則に点滅させている。

 南野は見慣れない異常な空間に翻弄され、退くように近くの壁に背を預ける。


「はあ……ふー」


 少しだけ歩いただけなのに重い疲れが襲ってくる。さらに体中の関節は悲鳴を上げ、額から汗が滲み出す。すでに彼に冷静な思考を続ける余裕は無かった。


「な、なんだあれ」


 壁に寄り掛かった拍子に空を見上げると、ありえないものがあった。

 頭上で交差する歩道の遥か先にある夜空。そこには本来、黄金に輝く月が浮かんでいるはずだが色が違っていた。

 赤緑青の異なる色を持つ、月の紛い物だった。

 南野は煌々と輝く三つの球体が放つ異常性に惹かれ、目が離せなくなる。それは金縛りを思わせるもので、気づけば視線だけでなく全身が硬直していた。


「綺麗だ」


 脳を介さず無意識に口から出た純粋な感想。

 しかしその直後、空白だった思考に無駄な雑念が湧き出て走馬灯のように次々と流れていく。


 無駄に金の掛かった広い庭のある家政婦で溢れた温かみの無い家。

 名家の主であり傲慢や傍若無人という言葉の代名詞のような人物である父。

 由緒正しきゆえにプライドで充満している一族の圧迫に泣きながら耐える母。

 父の教えに従順で何の面白みも無い堅実なだけの兄。

 無垢な心に偏見を植えつけられやがては腐っていく妹。

 そんな家族をいつも外から眺めている自分。

 最後に……小柄ながら隠れた母性に満ちて、いつも光り輝いているある一人の女子生徒。


 それらが頭の中を一気に駆け巡ると、心の中にぽっかりと小さな穴が開く。

 穴はゆっくりと広まっていく。感情が徐々に抜け落ちていく空虚な感覚がするのに寂しさも悲しさも何も感じない。清々しさすらあった。

 上空の美しくも異質な存在に目を奪われ、自分の存在が失われていくのを本能で察する。

 塞がっていく視界の中。

 交差点の向こう側から眺めている誰かと目が合った。


「  」


 呼び掛けようとしたが声は喉から出ず――そして、彼の意識は世界から切り離された。


********************


――楓ちゃん


 耳元で名前を囁かれた気がした。


「春菜?」


 振り返っても誰もいない。


――楓ちゃん


 また同じ声がしたけれど声の主はどこにもいない。

 両足で立つ感触がなく、上下の区別がなく、現実から切り離されたような浮遊感が全身を覆っていた。

 周囲には緑色に輝く無数の光芒が迸り、それが絶えず彼方から現れては消えていく。果てが見えない異様な空間。


 声はどこからともなく聞こえては消えていき、くすくすと笑われている感触さえする。

 俺は反響している声の前に翻弄されているのに、毎日聞いている馴染み深い声は止まらない。

 幻惑され振り回されている中で、誘われるように振り向くとそこには声の主がいた。

 その口は動いていないのに、この空間には反響する彼女の声で満ちている。


――楓ちゃん


 なんとなく不安になって、様子がおかしい彼女の両肩に手を置く。

 触れても反応は無く、蕩けるような微笑みにいつもの穏やかさはない。むしろ艶やかな囁きが危うく思えて、心が掻き乱されるようだった。


 彼女の細い指が俺の胸元に触れる。

 そのまま滑らせるように鎖骨をつたって首を覆うと、両手の親指を喉にそっと押し当てられた。


*******************


 目を覚ますと視界に映るのは固く冷たい床。

 どうして自分は倒れているのだろうか?

 それにはっきりと実感が残る妙な夢を見ていた。


「うっ」


 寝返りを打った拍子に膝と腰に鈍い痛みが走る。電車の中で突然起きた激しい揺れ、あの混乱の中で強く打ったのだろう。

 どうにか上半身を起こすと、そこであることに気づく。

 気を失う前は満員電車の中だったはず、他に乗客が一人もいない。

 怪我人がいてもおかしくないくらいのパニックだったから病院に運ばれたのかもしれないけど、なら俺が一人だけ残されているのはおかしい。


 窓の外を見ると、電車は駅に止まっていてホームには照明が点いている。夕方を過ぎて夜になっているようだった。

 この状況に疑問ばかりが募り思考が鈍る中、大事なことを思い出す。


 春菜はどこにいったのだろう?

 そう自問すると重苦しい不安が胸に広がっていく。

 気を失う前のこと、まだ消えていない記憶を振り絞って思い返してみる。

 視界が歪んでいく中、パニック状態の車内で離れ離れにならないように、床に投げ出された春菜の手を握り締めた、それははっきりと覚えている。

 今もその感触が掌に残っているけど、その名残が却って胸のざわめきを煽り立ててくる。


「やっほー、お目覚めのようだね」


 背後からやたら軽快な声が突然聞こえて振り返る。

 いつからそこにいたのか。数メートル離れた場所に、妙な格好をしたやつが立っていた。


 背の高さから歳は小学生ぐらい。

 おかっぱ頭で痩せ気味の子供だった。

 口元が隠れるほど襟が高くて足元まで降りたマントのような外套。フリルやドレープラインが主張しドレスのような印象でいて、鎖やバックル等の金属類も多く付いている。羽根の付いた装飾の多いシルクハットも特徴的だ。

 色は夜に溶け込むような藍色で地味でも、胸元に真っ白なジャボタイがあるため全身が闇色というわけではない。

 思うのは、重たくとても歩き難そうな服装だということ。

 ただそんな妙な服装よりも、引かれるものがあった。

 揺れる黒い前髪の向こう、神秘的にすら感じる――緑色に輝く瞳だ。


 俺が目覚める前からずっと背後にいたようで、こちらを眺めながら微笑んでいる。しかしその表情はどこか嫌らしさがあり、邪気を孕んだものに思えた。


「春菜、春菜を知らないか?」


 得体の知れない相手には警戒すべきなのに、なぜか自然と春菜のこと聞いていた。

 するとそいつは外套に付いた金属類を揺らし、チャラチャラ鳴らしながら近づいてくる。


「アニマ……いや、君はアニムスか」


 目の前に立ち止まると、まるで客人を歓迎する礼儀正しい紳士のように手を差し出してくる。


「ようこそっ、ゲシュタルトに」


 透き通る綺麗なソプラノの声で、無駄に抑揚のあるピエロのような口調。


「ほーら、立ちなよ」


 警戒する俺に構わず手を差し出してくる。せっかくの好意を無視するわけにもいかず掴まろうとするが、なぜか俺の手は空を切る。


「あれっ」


 瞬きを一度しただけの僅かな隙。

 そいつは互いの呼吸が掛かるくらい、すぐ近くまで距離を詰めていた。

 一瞬で何をしたのかわからないまま、二つの緑色の瞳に間近で見つめられて、動けず頭が真っ白になりかけた。

 しかし胸の辺りにある妙な違和感……いや、嫌悪感が俺を現実に引き戻す。


「うむ、大きさといいバランスといい、マーベラスだね」


 差し出されていたはずの手は、俺の右胸のモノを捉えて揉みしだいていた。


「なっ」


 嫌らしい動きをする手を咄嗟に打ち払い、そのまま全力で敵意を込めて睨み飛ばす。


「なにすんだ、この変態野郎!」

「ごちそうさま、素晴らしく美味な果実だった」


 俺に触っていた手を翻して自分の唇に当て、こちらを見てくる。まるで余韻を味わうかのように。

 脱いだシルクハットを胸に置いて紳士のように会釈してくるが、口元に含みのある慇懃無礼な態度だった。

 かなり不愉快だ。

 ただ見ず知らずの人間相手に、警戒が足りなかった。


 俺は垂れ下がった髪の毛を掻き上げてその場で立ち上がる――その時ようやく、自分の身に起きた変化に気づいて驚愕する。

 触れた体の一部が、普段とは違う輝きを放っていた。


「な、なんだこれっ」


 幼い頃から長く伸ばして共に過ごしてきた、色混じりのない漆黒の髪の毛。

 それが、色素の抜けた銀髪になっていた。

 ただそれはミュージシャンのように脱色した不自然で違和感のあるものではなく、テレビや写真で見る北欧人の銀糸に似ていた。


「君はインサイドの住人だよね、それにしては……」

「なっ、なんだよ」


 そいつは自身の変化に狼狽しているこちらの様子を気にせず、品定めするかのような視線を俺の頭から足元へ舐めるように向けてくる。


「うん、素晴らしいな。最近はまともなやつ来なくて、ものすごく退屈していたんだ。君のような上玉が来てくれたから、正直喜びを隠せない。これでしばらくは暇を紛らわせるよ」


 一人で勝手に満足して喜ばれる。

 人の質問には答えないし、飾りが多いマント姿という妙な服装、さらに人の胸を触ってくる変態で、三流ホスト並みに軽々しい。

 そんな失礼でわけのわからない輩とは別れるべきだ。


「悪いけど、失礼させてもらう」


 仮にそうするとして――


「なんで自分はこんな状況に立たされているのだろう、って考えてるでしょ?」


 開いたままの扉からホームに降りようとしたところ、頭の中を言い当てられて足が止まる。


「なぜ夜になっているのか、なぜ電車の中には誰もいないのか、なぜ自分の髪の毛が銀色になっているのか、それに……目の前の変なやつは何者なのか?」


「あんた、何なんだ?」


 やけに余裕のある緑色の目を再び睨みつけて問う。


「客人に対して失礼だったね、謝るよ。まず名乗らなくてはいけないね、ボクのことはセルフと呼んでくれればいいよ。君は?」


 意味がわからない。セルフ? ガソリンスタンドじゃあるまいし。


「結城楓」


 無駄な会話をしたくなくて名前だけ無愛想に呟く。

 セルフと名乗った変人は、何も言わずに満足げに微笑む。すると肩のバンドから下げていた何かを持って手元で開く。

 それは小さい辞書並みの大きさで、ダイヤル式の鍵が付いた手帳だった。付属のペンで俺の名前を言いながら書き終えると、すぐ閉じて鍵を掛ける。


「そうだ。あれを回収しなきゃね……んとー、そこかな?」


 セルフはいつの間にか椅子の上にあった俺の通学鞄を手に取る。持ち主の許しもなく取り出したのは、学校帰りの図書館で拾った白と黒の勾玉模様が重なったオブジェだった。


「いきなり失礼。でもこれは元々ボクの物なんだよ」


 セルフはモノクロの球体をボールのように玩ぶと、自分の外套の胸ポケットに入れた。

 なぜオブジェのことを知っているのか、それに元々とはどういう意味なのか。

 混乱していると、セルフは鞄の持ち手を俺に握らせて、丁寧に返してきた。


「さてさて、何から話せば良いやら。うん、まずはここから出ようか」


 俺の隣でピエロのように軽快なステップを楽しそうに踏む。

 するとエスコートするかのように軽く背中を押されて、電車の外へ誘導された。

 少し肌寒い空気が流れる駅のホームには他に誰もいなくて、何も記されていない電光掲示板と、薄い光を灯す自動販売機が沈黙を守っている。


「ここから空に浮かぶあれをご覧よ」


 線路に下りたセルフが手招きしてくる。

 仕方なくホームと線路の段差を飛び下りて、セルフの横で上空を見上げ――


「えっ」


 まずは自分の目を疑う。

 夜空にはありえないものが三つ存在していた。

 本当ならそこには、神秘的で黄金の輝きを放つ一つの球体、月があるはずだった。


 しかし視界いっぱいに広がる夜空には、赤緑青の球体が三つ浮かんでいる。

 その三色の輝きは俺が知る月とは違い、美しくはあっても禍々しくて見る者を不安にさせる妖艶さがあった。


「月……なのか?」

「生まれてからずっとインサイドにいたならそう思うよね。違う、あれは地球だよ」


 言葉にするのが馬鹿馬鹿しいから声には出さない。

 赤色や緑色の地球なんて存在するわけがない、そもそも地球が空に見えるなんてありえない……そんな当たり前の反論が浮かんでから、ふと思い出す。


 電車の中で南野の仲間に気づく前に、春菜と話していた失踪事件に関すること。

 都内で行方不明になる事件が起きていて、それが山手線の利用者という話。

 それに今見ている三色の球体の内、青い球体が今までいた世界だとしたら。

 俺はその失踪事件の当事者になってしまったのではないか?

 完全に支離滅裂ではないけど、抽象的で曖昧模糊な仮説だ。他人にこんなことを喋っても空想としか思われない。


「わかるかな? ここがさっきまで君のいた世界とは違うってこと」


 三つの異常な球体に目を奪われていて気づかなかった。

 セルフの表情から明るさが消え、代わりに俺を嘲笑いそうな冷酷さが宿っていた。


「ここはゲシュタルト、太陽の光が現れない深淵なる夜の世界さ。ボクがこの世界の管理者ってわけだ、オーケー?」

「夜の世界? 管理者?」

「ふむ、たったこれだけの話でわかるやつなんていない。よしよし、きちんと説明していくさ。ここはインサイドと違い朝や昼が訪れない夜の世界なんだ。でもきちんと一日が二十四時間で……うーん、もうちょっと根本的な話からのが良いかな。君達の世界では普遍的無――」


 いつ息継ぎをしているのかわからないほど滑舌の良い喋りを、セルフは唐突に止める。

 すると何かを探るように三色の地球を凝視する。


「さっき、春菜とか言ってたよね?」


 その問い掛けを聞いて、自分にとっての最優先を瞬時に思い出す。


「えっ、春菜を知ってるのか?」


 手掛かりがわかるかもしれない焦りから、ついセルフの片腕を掴んでしまう。

 しかし軽く振り向かせようとしても、小学生並みの小柄な体は重い石像のようにびくともしない。その細い首は駅から広がる繁華街へ向く。


「丁度良い。きっかけになるだろう。楓、ついてきな!」


 腕を掴む俺の手から、まるで糸の如くしなやかにすり抜ける。軽い身のこなしで再び駅のホームに上がり、外套に付いた金属のアクセサリが鳴る音と共に――消えた。

 セルフの姿が一瞬で見えなくなる。


「ふふっ、ボクはここだよ。楓」


 頭上から聞こえてくる笑い声に翻弄される。

 反射的に見上げると、駅からの光によって照らされたセルフが外套を翻して夜空を舞っていた。

 その高さは常人のジャンプを遥かに超えている。やがて頂点に達すると駅を囲うフェンスを超えて道路側に着地した。

 空に浮かぶ三色の地球や常識外れの跳躍、そんな物を見せつけられて思考停止してしまう。


「ほらっ、楓も来なよ」


 フェンスを挟んだ向こう側から、セルフは弄ぶように掬い上げるような手招きをしてくる。


「そんなの無理に、決まってるだろ」


 聳え立つ金網のフェンスは少なくとも五メートル以上はある。人間の脚力だけでは飛び越えるのは不可能……でも、


「えー、ホントにそう思う?」


 そうなのだ。


「常識や先入観念は捨てよう。この世界は、今まで君がいたところとは違うんだ」


 こいつの話を鵜呑みにはできないし、ここは夢の中である可能性もまだ捨てていない。ただ今は、様々な法則が違うのだと曖昧に思っていればいい。

 考えても仕方ない余計な疑問は忘れて、成すべき事を意識するべきだ。


「それに君の大切な人のこと、気にならないのかい?」


 あいつは春菜のことを何か知っている。

 行動する理由はそれで十分だ。

 セルフと同じように線路からホームへ上がり、通学鞄を投げ捨てる。この先は不要だろう。最後に自分の両膝に両手で触れて思いを託す、これで心の準備を終わり。あとは何も考えずにただ全力で踏み切るのみ。


 フェンスの向こう側にいるセルフを無視し、己の中にある躊躇したがる気持ちを握り潰し、全力を両脚に込めて――踏み切った。

 足がアスファルトから離れた瞬間に感じたのは、ジェットコースターに似た加速。

 重力に逆らってぐいぐいと自分の体を持ち上がっていく感触に脚が竦む。

 地面から離れた後では何もできず、空へ全身が飛翔していく現実を受け入れる。


「あっ、なっ」


 フェンスの高さを超えても、お構いなしに俺の体はそれ以上の高みへ昇っていく。やがて勢いが収まり頂点に達する。

 すると視界に広がるのは真夜中の夜景だった。

 しかし街のイルミネーションが綺麗だと思えたのは一瞬のことで、すぐに物理の授業で習った自由落下が始まり徐々に地面が迫ってくる。

 息を止めて怯える心を殺し、自分の両脚を信じて想像する衝撃に備える……けど着地したアスファルトから返ってきた反発は驚くほど軽いものだった。


「力を入れ過ぎだ、もっとリラックスしていい。まあ、そのうち慣れるよ。きっと楓はセンスが良いだろうからね」


 人間離れした跳躍に戸惑う俺に対してセルフは諭す。


「ちょっと急いだ方が良いか」


 セルフは長い外套を靡かせ、常識外れの速さで駅のロータリーを抜けて繁華街へ駆けていく。

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