第4話今も昔もこの先も
昔の記憶を自分の中で再認識した私。
これまで場面緘黙という症状は、
大人になったら治るものだと考えられていたらしい。
ただ、治らなかった人間がいた。
たくさん。
私もそのうちのひとり。
似たような疾患はいくつもある。
私も、もしかしたら、違うのかもしれない。
でも、私の時代は、見過ごされてきた時代だった。
今は幼少期から症状が出る場合が多いらしい。
が、果たしてどちらが良い状況下におけるのか。
小さなうちに発見されてそう認識されれば、適切な治療があるのかもしれない。
個人的にはもっと早くわかっていれば、とか、いろいろたくさん思い浮かぶし、
どうして書くことはできるのに話せないんだ、とも思う。
発達障害の診断も、時間がかかるらしいし、何せ私は、
かなり前に違う人格障害かも、と疑いを持って、様々なテストを受け、
それから調べ始めたので、悲しいかな、大体のことは頭に入っているんだ、
バウムテストやロールシャッハとかは。
それともうひとつ。
私も長い時間の中で、「うまくその場を切り抜けられる発達障害」なのかもな、
と、とある記事を読んで思った。
これじゃあ、どっちなのかがはっきりしない気がする。
わかってほしいのか、それともわかってほしくはないのか。
ただ言えるのは、わかってほしくなければ、ここに書かないってこと。
私も表向きはへらへらしてるようでも、中身は結構ツラいんだ。
お友達が欲しい、でもみんな離れていく。
だったら、だったら・・・たとえ笑われても、ここにいる理由が欲しい。
それと真逆に、今は「普通の人」がどんどん少なくなってんじゃなかろうか、
と思うこともある。
一番思うのは、どうせ暇なんだから、
アタマん中ぜんぶひっくり返して診てくれ先生、
ってこと。
いろいろわかるかもしれないよ?
今までわかってこなかったこととかがね。
そうじゃなかったらツラいんだ、二次的障害がわっと出てきちゃうから。
消えたくなるから。
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