それは楽だからだろう。

あの子とこの子、どちらに着く?という考え方は、逃げているなと私は思う。


どの人にもそれぞれの理由はあり、生きて行かなければいけないのに、周りがそれを嬉しそうに邪魔ばかりする。私はこういった目に遭っているのかいないのか、それは判然としないが、しかし思考の上ではこういった「逃げ」に逃げてはいけないよな、と思う。


これは思考回路の話なのだが、楽な方に逃げると、プチっと切れてしまう老人の様な思考回路になってしまう。

逃げずに、状況を把握する。そのことが何よりも大切だ。


今日、スーパーに母と歩いていき、二階の百均にて雑貨を購入。

その際ひどくからかってくる人たちがあり、あれ?と思っていたらどうやら私のことを指して酷く笑っているらしいのだ。

私は何がなんでもどうでもいい心境だったので、言い返してやった。


そしたら状況把握で分かったことは、どうやらそこの主の女性、自分が年がいっているものだから、どうにも私が憎たらしくてしょうがないらしい。

主に私の現在の様子など、からかう要素はまああるわな。しかしそんな誹りを受ける謂れはない。

またこの時連れていた人が母だったのが悪かった。

母は勧善懲悪の人で、自分がひそひそ話をするとき、私は容量が良いので聞き流すが、私が少しでも零すとその本人を目の前にして、「夏ちゃん、この人大丈夫よ~、何ともなかったよ~」と、私を完全五歳児扱いするのだ。


たっはー、ぐはあ!


殺されたかと思った。

母はこういう赤面する事件を数々起こしてくれた。過去に私の車を車検に出した際、取引額が7万だったのだが、さてどうしようか考えていたら、勝手に上手い話に載せられて本当に7万で私の、現金で40万出した車を売りつけてしまったことがある。


ぐはああああああ!


私はあの時ほど母を憎んだことはない。母はその後しゅん太郎になって、謝るでもなく自分で切れてはその話題を持ち出し、父が出来た人なので受け流していた。


要するに、血が濃いせいで恨みも多い、だがしかし、お茶を一緒に飲めば忘れてしまうレベルの物だ。

怒りなど、可愛がっていれば忘れられる。


だからくれぐれも、逃げの思考にならないよう、気を付けたい。

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怪しい道行き、時雨て行かば 夏みかん @hiropon8n

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