第6話







「あ、それじゃあ私はそろそろ行くね、交代の人が来るから。またモナ君とお喋りしたいな...」

ヴェロニクはたちあがりながらわしゃわしゃっとモナの髪を撫でてから部屋を出ていく。

今までは昨日自分を襲ったような荒っぽい人間ばかりとしか接していなかったからか人間は嫌いだがヴェロニクのような柔らかい雰囲気の人と接し、自分では気がついていないのだろうが少しだけ穏やかな気持ちになれた。


気が落ち着いたせいかモナはソファーに座りながらスヤスヤと寝息を立て始めた。昨夜は久しぶりにベッドで眠れたが昨夜以外は硬い実験台の上や手首を天井から吊るされたままの状態など、床ならまだマシなくらいの状況だったからか日頃から睡眠不足が続き、気が付かない間に眠ってしまったようだ。

図書室に足音が近付いてくるも、モナは気が付かずに眠り続けた。



いきなり照らされた光の眩しさでモナは目を覚ます。

「ん...?」

見覚えのある空間だ、無機質なコンクリートで防音されている壁、部屋に窓はなく壁には自分を映し出し、おそらくこちらの部屋からはモニター室が見えないようにマジックミラーになっていて、モニター質では自分の姿が見えるのだろう。

ここは実験室だ、何回も何回もここで拷問紛いのことをされてきたのだろう。逃げれるような状況ならばと身体を動かそうとしたが四つん這いにされたような状態で両腕と両脚は正方形の形をしたボックスの底で固定されているらしく、ボックスには両腕両脚を入れておく穴のようなものがあいており、そこに両腕両脚を入れているような状況だ。

「…何のつもり?」

「モナ、今日はミュータント同士の受精について実験したいからこうしてもらってるよ」

「...は?」

「大丈夫、汚らわしい雌となんかじゃなくてモナの非常に濃度が高い体液が取れればいいんだ」

姿は見えないがこの状況にさせたのが誰なのかなんてすぐに予想がついた。毎回毎回ロアしかモナの実験をしないのだ。しかも1人で毎回行いそれは変態じみた内容だった。

「...いい加減に...んぐ」

静かに怒りを表情に出すモナの目の前に天井から何やら男性器のような形をした物を取り付けたアームが伸びてきては、いきなり口の中に入り込む。

「んん?!」

そしていきなり口の中に何やら液体が流し込まれていき、気を取られていると天井から出現した搾乳器のようなものが両乳首に吸い付き、ペニスには射精管理のためだろうか、根元にアームが巻きついてきた。搾乳器は容赦なく乳首を吸い上げ、口にはまだ液体が流し込まれ続ける。

「くっ...!」

ミュータントともあり人間よりも何倍も力があるからだろう、口の中に入れられていた棒状の物を噛み砕く姿をモニター室で見ていたロアは一瞬驚いたような表情をするが、すぐに笑みを浮かべ直す。

そしてロアがモニター質であるスイッチを押すと同時に搾乳器から電流が流れる。

「ああっ...」

思わず背筋を震わせる。そして自分のペニスが起立したことで先程何の液体を飲まされたかは大体予想がついた。

「モナ、お薬は美味しかった?」

「ざ、けんな...」

「そういうこと言う悪い子にはお仕置きかな」

起立して太くなり、根元にきつく巻きついたアームにも電流が流れ始める。

「んぁっ」

最初は痛かったものも、大量に飲まされた媚薬のせいですぐに快感になってしまう。

乳首とペニスに刺激を与え続けられ、頬が紅潮していく。

「ああっ、あっ...ん」

「モナ、どうしたの?気持ちよくなっちゃった?」

「ぁ...きもち、く...らい」

「へぇ...じゃあ僕はちょっと出かけてくるから、いい子にしててね」

「ま、まっ...」

待てという言葉の前にスピーカーからはガチャと音がし、通信が切られたことを意味する。皮肉にもペニスと両乳首への刺激は止まずに続けられていた。









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