第4話
隣で眠りについたモナを見つめる。
まつ毛長いなぁ、色が白いから赤く見える唇は小ぶりで飴のように艶やかで人差し指でそっと触れるとぷるぷるでとても色っぽい。
一緒に寝たのは何年ぶりだろうか。
髪を撫でてやるとなんだか心地よさそうな寝顔をしているからこっちまで安心するよ。
さっきは怖かっただろう。僕以外のやつがモナに触れたと考えただけで虫唾が走る。僕のモナを傷付けるのは誰だって許さない。今すぐにでも抱いて塗り替えてやりたい。
でも今はモナが安心して眠っているようだからこんな可愛い姿のモナを起こしてしまうなんて僕にはできないよ。
そう言えばさっきモナは嫌いだと言いながらも僕が背中を撫でると少し懐かしそうにしていたね。嫌いだ、やだとは言いながらも満更でもなさそうに僕に寄ってくるのは昔と変わっていなくて安心したよ。
モナの頬に触れると眠ったまま少しくすぐったそうな顔をする。そんな姿が愛おしい。
モナ、昔のことを思い出してくれるのかい?
俺と過ごした時間、俺はモナを愛していること、俺自身のこと...
でも思い出してしまったらきっと僕を怒るだろう。だけど許して欲しい。
僕とモナしかいない2人だけの世界を造るから、どうか思い出して。
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